或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

人生は楽しき集い

2006-04-25 06:23:30 | 010 書籍
今日はジャズ評論家でエッセイスト兼作家である久保田二郎の著書紹介の第6弾。今回は「人生は楽しき集い」(1984年)。雑誌「ブルータス」に1970年後半から1980年前半にかけて掲載されたエッセイをまとめたもの。目についたのが、単行本のカバーに載ってる彼の紹介キャッチコピー。「稀代のエピキュリアン、謎と伝説の人・・・、博覧強記、歩くエンサイクロペディア、酒を飲む百科辞典と讃えられる豊かな知識と、含蓄深い心優しき不良少年の感性をミックスして、世相風俗を語り尽くす・・・、第一級の社会啓蒙書」なんて感じ。最後はちょっと言い過ぎだと思うけど。(笑)

懐かしいのはエピキュリアン(epicurean)って言葉。快楽主義者のこと。享楽主義者とも訳されます。それで私のブログのタイトルの中にも「享楽的」。つながりましたね。そうなんです。つまり彼と私は同じエピキュリアン。自己中でひねくれたところもよく似てると自分でも思います。

前置きが思いっきり長くなりましたが、面白かったのはジャズ(Jazz)という言葉の語源。彼の理解によると、人名の変化だそうで、1900年に入った頃、南部のチャールストン地方にチャールスという名前のドラマーがいた。演奏していると、仲間から「ヘイ、チャース」と声を掛けられる。これが訛りと黒人独特のダミ声で変化して、チャーズ、ジャーズ、ジャズになったって話。

英語サイトSPACE ALCの“英辞郎”では、「定かではないが、当初売春宿で演奏することが多かったために、性的なスラングだったろうと考えられている。当初はjassと表記されることが多かった」、なんて説明が。リアリティがあって低俗でなんともいい感じ。ジャズとお付き合いしてウン十年になるけど、言葉の起源なんて考えてみたこともなかったなあ。いやあ勉強になりました。

ジャズで思い出すのが、かつてつけていたオーデコロン。上の写真のイブ・サンローランの「JAZZ」。つきあっていた女性を思い出す。なかなかいい匂い。また使おうかな。関係ないか。(笑)

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