サッカーのアジアカップが終わり、ベスト4まで勝ち上がった韓国で監督が解任された。彼が出した結果は、優勝を期待していたとはいえ決して非難されるようなものではなかったと思うのですが、国民的な非難の末に解任されたのだった。日本は韓国以上に優勝を期待される立場だったはずだが、ベスト8敗退なのに代表監督に大きな批判は起きなかった。日本では、地上波中継が負けた2試合だけだったというのもあったのだろうが、ほとんど盛り上がらなかったし内容的にも後半は中東勢にフィジカルで押されて負けた完敗なのに大きな批判が起きなかったことがおかしいのだろうか。
アジアカップの韓国は、グループリーグから決勝トーナメントにかけての日程がかなりタイトだった上に、主力選手とそれ以外の力量差が大きかったので出続けるしかなかった。更に試合内容的にも後半アディショナルタイムの得点でやっと追いつく試合が続くという厳しさ。精神力というか根性で勝ち抜いたという感じ。
私の邪推かもしれませんが、勝ち抜いた原動力は何があっても日本より先に敗退できないという気持ちの強さなのではないかと思いました。先のW杯でも、クリロナのポルトガルに勝たなければグループリーグ敗退といったところで、後半残り僅かな時間に得点してポルトガルをまたもや下して決勝トーナメントに進出したのは見事。日本と共にベスト16に進出した。今回もそうだったのだが、日本が先に負けて迎えた準決勝では気持ちが切れたかのような負けだったのは、私は何となく試合前から想像していた通りの結果だった。
死力を尽くした韓国選手たちの素晴らしい試合の連続の様に見えたのですが、大きな国民的な批判となって監督解任までいったという。これは日本と違ってサッカーの国民におけるポジションの違いなのだろうか、それとも国民性から来るものなのだろうか。私には分からない。ただ、これほどサッカーで熱くなるのは、いい意味でうらやましい気もする。それは日本にはどこか醒めたところがあるように感じるからだ。スポーツや娯楽は熱中した方が幸せだと私は思う。
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