数か月前にに私は、｢以前は夜中でも遅い時間帯だけに流れていたが、地上波の昼間の時間にまで30秒から2分ぐらいの通販CMが進出してきている｣と書いた。それは色々な媒体で言われていますが、TVメディアのかなり苦しい現状を表しているようです。
そんな苦しい状況が見えているのが、キー局系以外の地方局…つまり旧UHF局ではないでしょうか。ある局の朝のアニメ番組が最終回を迎えた。かなり古いアニメだったのですが、その時間帯はずっとアニメを放送し続けていた。いつの間にか、7時半以降が通販番組になっていたのですが、その最終回をもって朝7時台は全てが通販番組になってしまいました。
その局は、日曜朝の時代劇も最終回を待たずに9月一杯で放送を打ち切って通販に替えている。古い番組の再放送ですらやる体力が無いのだと勝手に思う。
通販番組は通販の会社がパッケージで番組作りまでやって、TV局は流すだけというもの。その売り上げの数％が局に入ってくるという濡れ手で粟のようなものなんだそう。テレビマンとしては虚しいだろうなとは思う。BSの後発局とかで、放送の半分ぐらいが通販なんて局があるのだが、だんだんそこを笑えなくなっているのが現状です。
コロナの影響で、CMを出す企業自体の業績が悪化している事と、TVというメディアそのものがネット配信等に流れている視聴者に淘汰されつつあるというダブルパンチがまず弱い地方局により強く影響しているのだろう。それがキー局系地上波にも更に広がっていくのは間違いない。
