ドラマ「子供が寝たあとで」を、もう一度

　「子供が寝たあとで」は１９９２年４月から６月にかけて、日本テレビ系で土曜９時から放送されたドラマです。なにぶん１３年前のドラマでもありますので、まずは内容から簡単に記します。

　女たらしで子供嫌いな童話作家の広瀬太郎（柴田恭兵）に、ある日女が「あなたの子供よ」と言って１人の男の子を置いていった。そしてその子の面倒を見なければならなくなった。
　浮気で女房に逃げられた、女たらしなホテルマン佐竹（三浦洋一）⇒娘１人あり。

　女房と死別した女たらしなバーテンダー中沢（風間トオル）⇒娘１人あり。
　そんな３人と３人の子供がひょんなことから共同生活をすることになり、巻き起こる大人のコメディー。

　なんだか文章にしてしまうと「つまらないドラマだなー」と思ってしまうだろうが、このドラマの最大のよさは文章に表せない雰囲気のよさにある。うまく文章にできない自分にもどかしさすら感じてしまう。（１度でもこのドラマを見たことがある人なら、分かっていただけるはず。）うまく書けないから、よかったところを片っ端から書き出してみようと思います。

　・主役３人が、仲よさそうで雰囲気がよい。（この３人の共演は無かったが、柴田と風間など２人の共演は結構あったように思う。実際仲がよかったようだ。）
　・主要配役に決め台詞があって、笑いどころが満載。（女を口説くときの「生まれる前前世で」「運命だ」「このカクテルをフローレス○○と名づけます」や「広瀬太郎、もうすぐ４０です。」）
　・女優陣が適材適所でよかった。床嶋佳子さんは、バレリーナから女優転向直後で美しく品があった。山口智子、七瀬なつみは、共に後にコメディーっぽいドラマで主演を張るほどで適性は十分過ぎるほどだ。
　・そして、なんといってもこのドラマの最高の売りは、健太郎役の男の子の愛嬌というかかわいさだろう。その後、この子が他のドラマに出たのかどうかもよく分からないが、とにかくかわいい。この子の存在によって、柴田恭兵との親子の情がじょじょに深まっていく様が感動的になってくるのだ。

　なぜ、このドラマをもう一度見たいかというと次の2つの理由からです。ひとつは最近こういった大人の洒落たコメディーが、少なくなってきていることだ。最近は、ヒューマン物やら純愛物やらシリアスなものが多くて、たまには大人が気楽に見られるこういった作品が見たくてたまらない。（以前は、日テレの土９はそういう大人のコメディー枠だった。「大人のキス」とかも割と面白かった。でも「家なき子」以降、若者向け枠になってしまった・・・・・・）
　

　それと、私自身が「広瀬太郎、もうすぐ４０です」の歳になってしまい。親子の関係に対しても当時とはまた別な見方をできるような歳になったので、こういういいドラマをもう一度見てみたいなーと強く強く感じるからなのです。
　ＵＨＦでもいいから、どっかで再放送してくれないかなー。お願い！！！