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温故知新

2012-02-07 | 国際・政治

 昨今、日本も増税論議が激しいですが、今の不景気な経済状態で本当にこの政策が正しいのでしょうか。突き詰めれば、一層の金融緩和を行うか行わないかという事に尽きると思います。戦前の似た状況について書いてみたいと思います。

 戦前、欧米は金本位制をひくなかで日本は金本位制復帰に立ち遅れ、円の為替相場が動揺し慢性的な通貨不足に悩んでいた。当然、日本も金本位制に戻るのが悲願となっていました。

 この金本位制は、ある一定の金額を定量の金と交換できるという裏付けをもった通貨発行のことです。という事は、通貨の発行量が金の保有量に制限を受けるということになります。という事で、強力な緊縮財政と国内物価の引き下げを行った。景気はもちろん効果が出始めるまでしばらくは不景気となる。

 今と似た状況なのがお解かりだと思う。緊縮財政はやっていないけど、収入に対して支出が増えているので実質的には「緊縮財政」の形になっているし、物価はデフレで引き下げ傾向。そして、当然景気は悪い。

 この後、日本はどうなったのでしょうか。結局、日本は金解禁を成し遂げたのですが、世界は大恐慌にみまわれて、肝心の欧米各国は金本位制を離脱。日本は金本位制を続けようとした為に、一層の大不況に見舞われることになりました。

 現在の状況は、アメリカは2%のインフレターゲットを宣言し欧州も追随します。そんな中で、あの戦前と同じ様に日本だけは一層の金融緩和を行わずに増税に向かおうとしています。

 戦前、結局あのあとは金本位制から離脱して、高橋是清蔵相の元で金融緩和政策を行って窮地を脱しました。(それだけではありませんけどね) ただ、今の日本の景気をよくするにはどうすればいいのか、過去を振り返れば答えは出ているのではないでしょうか。

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