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宗教心

2012-08-30 | 日記・エッセイ・コラム

 胎児にダウン症などの染色体異常がないかどうかが、妊婦の血液で行う事が出来て、その確率は99%であるという出生前診断が、国内の2つの病院で導入される見通しなことがわかった。

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 結構大きなニュースのような気もするのですが、日本では案外にも大きな波紋を広げているようには思えません。これまでにも、出生前診断として羊水検査が行われているからでしょうけど、体外受精の問題にも近いぐらいの倫理的問題。

 それは、この血液検査で、かなり確実に障害をもった子が生まれる事が判った場合、高齢などでない限りはやはり中絶するケースが大半だと思うからです。生命の選別にも繋がる問題だと思います。

 こういう各国の反応の違いは、やはり宗教心や文化の違いからきているのではないかと思います。アメリカでは、中絶ですら論争がまだまだ激しく、大統領選挙で保守層の支持を受ける際の重要な公約の一つとなっています。こういう検査についても、当然問題にする層はあるはずです。

 米大統領選での共和党ロムニー候補は、敬虔なモルモン教徒ということで、積極的に支持する層もありますが強烈な拒否反応を示す層もあるようです。イスラムだけでなく、宗教で動く世界は、日本以外ではかなり多そうです。もっとも、日本も「合理的」という名の宗教にとらわれてしまっているのかもしれませんけど。

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