今回の参院選でも新政党がいくつか立候補していましたが、既成野党が酷すぎるのもあってか2つの政党が議席を獲得しました。どちらも実現性のありそうな政策がメインではなく、世間受けしそうな迎合するようなポピュリズムの極みな感じですが、どちらも政権を実際に獲るとは思えないから面白いだろうといった感じか。
政治をおもちゃにする情報バラエティが早速彼らを出演させて好き勝手に喋らせていましたが、彼らをまともに扱うこと自体が今の政治をおもちゃにしているんだなと再認識させられましたね。
そんな新政党の1つ｢NHKから国民を守る党｣は、NHKをスクランブル放送化するというのがただ1つの目的という政党だ。こんな政党が2％以上の得票を得て1議席獲得したのが既に漫画の世界の様です。私的には、法律を守っていないと公言するような人間が立法府の議員という事自体がおかしいのじゃないかと思っている。
そんな政党がまず始めたのが、無所属議員を入党させて5人の国会議員を所属させること。そうなれば、NHKの｢日曜討論｣という番組に政党として堂々と出演できるようになるかららしい。その第一弾として入党したのが、戦争発言で維新を除名になった議員。世間体は気にせずに本気でとにかく5人集めることに全てを賭けるようだ。
入党第一号があの男ではこの後の入党者も難しいのでしょうが、政党助成金などの魅力も多く次の選挙の見通しの立たない議員なら入党して貰えるものを貰うというのも十分に検討の価値があるだろう。
仮に5人の議員を集めたら、NHKも日曜討論に出さざるを得ないだろうし、選挙時の報道ステーションやニュース23の党首討論スペシャルにも出さざるを得なくなるだろう。何故なら、同じように泡沫に近かった当時の社民党を出演させ続けたからだ。
何故これらの番組に社民党を一人前の政党として同じだけの発言権を与えて出演させ続けたのかといえば、必ず政府与党を批判するからなのは明らかだろう。そうすることによって、今は議席数がほぼ1/3しかない野党が与党の発言の何倍もの発言権を得て、批判が常に優位に立つという討論会が出来上がるというからくりなのだ。
もしN国が5名の議員を集めたなら、そのしっぺ返しとして一人前の政党として彼らを扱い続けなければならなくなる。そしてNHKで堂々と自民党と同じだけの発言時間で、NHK批判をし続けるのだ。そういうことを私はこれまでも何度かこのブログで愚痴ってきたが、とうとうこんなバカげた事態になるかもしれなくなった。だから言わんこっちゃないんだよ(笑)
