東京との豊洲新市場問題で、東京都の調査に当初協力するとしていた石原元知事が、一転してヒアリングを拒否していたことで逃げた逃げたと大々的に報道されています。確かにこのニュースを見れば、彼が実際に自分達に責任が及ぶとなると逃げたように感じます。
何故拒否したのかというと、このヒアリングというのが「公開」ヒアリングというのがミソ。彼は公開ヒアリングを拒否したのが、事情を聞くのを拒否したと大きく報道されているというもの。この公開ヒアリングは国会での証人喚問を思わせる。これに出席する人は、もはや犯罪者扱いの様に世間に報道されてしまうし、一挙手一投足を分析され解釈される。公開とか勘弁してよというのが普通の感情のような気がするのは、私がおかしいのだろうか。もちろん、事情を聞くのは必要だし石原元知事がその責任の多くを被るべきなのかもしれません。できるなら公開の場でやった方がいいのではあるのでしょう。
ただ、現状で明らかな犯罪行為の被疑者という訳でもないし、不正かどうかもまだ確定している段階でもない。もう少し石原元都知事の何かしらが判明した段階なら公開ヒアリングも当然かと思いますが、現状でやるのはたんなる晒し者にして視聴者の興味を煽る以上の何物でもないのでもないのではないだろうか。そうでもしなきゃ真実が出てこないという意見があるし正義や大衆の支持をバックに強気なのもいいのですが、やり過ぎて魔女狩り的になるのはどうかなと私は感じました。
一連の大々的な都政報道は、国会が無風に近いので視聴率を稼げないのが1つと、石原元都知事の政治的なスタンスがマスコミとは相いれないので徹底的に辱めて貶めるというのも透けて見える様にも思える。この過熱報道は年内目安に、どこに収束していくのかどこまで報道が過熱していくのか。もうなるようにしかならないのかも。