史上初めて、春センバツの決勝と同じカードの決勝戦となった夏の決勝戦は、春に続いて大阪桐蔭が優勝を飾りました。では、オリンピックもあってぼちぼちしか見れていませんけど、簡単に振り返ってみたいと思います。
- 一回戦
桐光学園vs今治西は新記録の22奪三振で桐光学園の完勝。四国のレベルが低いだけかと思ったが、この後も彼の快進撃は続いたのでした。
聖光学院vs日大三は前年度覇者・日大三が初戦敗退。最終回のホームランで1点差勝利も、投攻守走ともに聖光学院が上回った。
旭川工vs竜谷大平安は、平安が9回二死無走者から同点に追いついた執念が見事。
- 二回戦
聖光学院vs浦和学院は、初回に3ランホームランで聖光が先制した時は圧勝かと思いましたが、直後に浦和が連打で逆転してからは攻守逆転して浦和の圧勝に。聖光もいいチームだったが力でねじ伏せられた。
- 三回戦
大阪桐蔭vs済々黌は、6回の連続ホームランで大阪がねじ伏せましたが、済々黌も華奢な身体の選手が多いながらも健闘したという印象。高校野球らしい好チーム。
- 準々決勝
桐光学園vs光星学院は、奪三振記録も狙おうかという桐光・松井投手と光星・金沢投手の投げ合い。8回表の光星の攻撃で、ショートゴロでダブルプレーになってチェンジになるところが、セカンドへの送球がそれて二死1・3塁に残った時に松井投手が動揺したのが見え、そこに付けこまれた。2年生だけに仕方が無かったか。
- 準決勝・決勝
大阪桐蔭・藤浪投手の調子がとにかくよかった。打たれる気配すらなく、2試合連続完封で危なげなく優勝した。大阪大会の決勝では、大楽勝のところを8回に大量失点して一打同点のピンチまで招いたのが嘘のよう。甲子園では試合を重ねるごとに調子が上がっていったようだった。
決勝戦は、大阪桐蔭が拙攻に次ぐ拙攻であったが、本塁打の1点でも勝利していただろう。
-------
今年の夏の甲子園は、大阪桐蔭が突出して強かった。しかし、全体的なレベルをみると関東の学校が平均的にレベルが高く、次いで北陸や東北の野球私学のレベルが高かったように思う。
試合は、点差的には接戦ともとれそうですけど、点差以上に力の差を感じる試合も多く、内容的に接戦と感じられるような試合は少なかったように思います。延長戦もあまりなかったですしね。
あとはとにかく大型打者のホームランが印象深かった。特に決勝を争った両チームは効果的なホームランで相手をねじ伏せてきた印象が強い。強い学校(地域)とその他のレベルの差が大きかったから、決勝戦が同一カードなんて事になったのだろう。(もちろん、くじ運もあるが)