藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)
はなバルーンblog
20数年ぶりに『忍者ハットリくん+パーマン』を再見
先日、連休を利用して実家(@関西)に帰省してきた。
実家ではダラダラ過ごすだけの事が多いが、今回は明確な目的があった。それは、映画『忍者ハットリくん+パーマン』を観ることだった。
DVD化されていないこの作品を観るには、昔発売された「藤子不二雄映画全集」版VHSビデオソフトを何とかして手に入れるしかないが、今となっては中古でも入手が困難な作品となっている。しかし、大阪駅前のTSUTAYA梅田堂山店には、この『忍者ハットリくん+パーマン』をはじめとして、レンタルDVD化されていない貴重な藤子アニメが豊富にVHSで置いてあるのだ。この店は、藤子アニメに限らずレンタルDVDの出ていないアニメタイトルが大量にVHSで置いてあり、おそらくアニメタイトルの在庫は西日本一なのではないだろうか。
実を言うと、この事は前から知っていたのだが、これまではVHSであることに面倒くささを感じて、利用していなかった。これを観るには、実家のVHSデッキを引っ張り出してきて、居間のテレビを占領しなければならず、名古屋の自宅で観るのと比べると、多少ハードルが高い。しかし、このままずるずると観ないままだと、いつかVHSソフトの扱いが無くなって悔しい思いをすることになるのではないかと思い、意を決してレンタルしたのだった。
実際に店に行ってみると、幸いなことに貸し出し中にはなっておらず、無事に借りることが出来た。実家でのVHSデッキ取り出しも、大きな問題はなく行うことが出来た。と、言うわけで、ここからは順不同の感想。
・一作目の「超能力ウォーズ」で、最初からハットリくんとパーマンは知り合いという設定。「ドラ・ハッ・パー」としてそろって売り出し中だったし、テレビの大晦日スペシャルではブリッジアニメで共演していたので、自然なことだろう。仲のいい両ヒーローの姿を見ていると、自然と楽しくなってくる。ハットリくんの「パーマン氏、かたじけない」なんてセリフもなんだか嬉しい。
・二作とも、ハットリくんたちがメインで、あくまでパーマンはゲスト的な扱い。これは、原作にも言えるし、エンディングにも「パーマン助太刀ありがとう」という一節がある。漫画を安孫子先生が描いていたことを考えると当然の扱いなのだけど、パーマンの活躍という点では物足りなさもある。藤本先生が一作くらい、パーマンメインで原作を描いて映画化したら面白かったかも知れない。
・二作とも、藤子不二雄両先生がゲスト出演(※声はご本人ではない)。これは忘れていたし、前触れ無く出てくるので驚いた。特に、一作目では「ドラえもんの生みの親、藤子不二雄先生」と紹介されており、じゃあパーマンやハットリくんはどうなるんだと突っ込みたくなってしまう。そう言えば、二作目のオープニングで怪物くんの出演(セリフは無し)はあったが、ドラは出て来なかったなあ。
・サイコマンの声は神谷明氏。神谷さんの悪役というのも珍しい。基本的には二枚目声なのだが、日本のアジトで部下とやりとりする時は少し崩れてキン肉マンに近い三枚目声になっていたのは面白かった。もっと掘り下げれば面白いキャラだったのではないかと思うが、50分の上映時間でそれを望むのは酷か。
・一作目のラスト、ユーリーのママが出てきたのはちょっとホラーテイストが入っていた。あれはどういう理屈なのだろう。ママの残留思念か?
・ケムマキ、パーヤンはともに声が肝付兼太氏。両人の会話を期待していたのだが、残念ながらほぼ無かった。その代わり(?)、パーヤンにケムマキが乗って戦う場面があったのは、スタッフも意識してのことだったのかも知れない。
・二作目では忍者怪獣ジッポウが登場。ご存知、ハットリくんの幼なじみだが、映画ではハットリくんが「ジッポウ氏」と呼んでいて、驚いた。後にテレビ版にジッポウが出た時には呼び捨てとなっており、「氏」付けはこの時のみ。呼び捨てよりも少し距離があるように感じてしまった。やはり、呼び捨ての方がしっくり来る。
・エンディング主題歌は「ハットリ忍法ニニンのニン」の替え歌。一作目と二作目で歌詞が違うので、元歌と合わせて「ハットリ忍法ニニンのニン」には三種類あるわけだが、残念ながら『忍者ハットリくん+パーマン』の2曲はCD化どころか公開当時にも音源が発売されていない。はじめから歌を発売する考えがなかったのだろうか。作品に合わせた楽しい歌詞なだけに、もったいない。
感想としては、こんなところか。正直言って画質はよくなかったが、作品自体が幻になりかかっているし、劇場公開以来20数年ぶりの鑑賞だった(いや、テレビ放映時に観たかな?)ので、観られただけで大満足だ。
いかにもドラ映画の同時上映作品らしい、お祭り気分にあふれたにぎやかで楽しい作品なだけに、現在、気軽には観られないのは残念だ。今回久々に観て、あらためてそう思った。いつの日か、色々とあるであろう問題点をクリアして、本作が再びソフト化される時が来たらと思う。
実家ではダラダラ過ごすだけの事が多いが、今回は明確な目的があった。それは、映画『忍者ハットリくん+パーマン』を観ることだった。
DVD化されていないこの作品を観るには、昔発売された「藤子不二雄映画全集」版VHSビデオソフトを何とかして手に入れるしかないが、今となっては中古でも入手が困難な作品となっている。しかし、大阪駅前のTSUTAYA梅田堂山店には、この『忍者ハットリくん+パーマン』をはじめとして、レンタルDVD化されていない貴重な藤子アニメが豊富にVHSで置いてあるのだ。この店は、藤子アニメに限らずレンタルDVDの出ていないアニメタイトルが大量にVHSで置いてあり、おそらくアニメタイトルの在庫は西日本一なのではないだろうか。
実を言うと、この事は前から知っていたのだが、これまではVHSであることに面倒くささを感じて、利用していなかった。これを観るには、実家のVHSデッキを引っ張り出してきて、居間のテレビを占領しなければならず、名古屋の自宅で観るのと比べると、多少ハードルが高い。しかし、このままずるずると観ないままだと、いつかVHSソフトの扱いが無くなって悔しい思いをすることになるのではないかと思い、意を決してレンタルしたのだった。
実際に店に行ってみると、幸いなことに貸し出し中にはなっておらず、無事に借りることが出来た。実家でのVHSデッキ取り出しも、大きな問題はなく行うことが出来た。と、言うわけで、ここからは順不同の感想。
・一作目の「超能力ウォーズ」で、最初からハットリくんとパーマンは知り合いという設定。「ドラ・ハッ・パー」としてそろって売り出し中だったし、テレビの大晦日スペシャルではブリッジアニメで共演していたので、自然なことだろう。仲のいい両ヒーローの姿を見ていると、自然と楽しくなってくる。ハットリくんの「パーマン氏、かたじけない」なんてセリフもなんだか嬉しい。
・二作とも、ハットリくんたちがメインで、あくまでパーマンはゲスト的な扱い。これは、原作にも言えるし、エンディングにも「パーマン助太刀ありがとう」という一節がある。漫画を安孫子先生が描いていたことを考えると当然の扱いなのだけど、パーマンの活躍という点では物足りなさもある。藤本先生が一作くらい、パーマンメインで原作を描いて映画化したら面白かったかも知れない。
・二作とも、藤子不二雄両先生がゲスト出演(※声はご本人ではない)。これは忘れていたし、前触れ無く出てくるので驚いた。特に、一作目では「ドラえもんの生みの親、藤子不二雄先生」と紹介されており、じゃあパーマンやハットリくんはどうなるんだと突っ込みたくなってしまう。そう言えば、二作目のオープニングで怪物くんの出演(セリフは無し)はあったが、ドラは出て来なかったなあ。
・サイコマンの声は神谷明氏。神谷さんの悪役というのも珍しい。基本的には二枚目声なのだが、日本のアジトで部下とやりとりする時は少し崩れてキン肉マンに近い三枚目声になっていたのは面白かった。もっと掘り下げれば面白いキャラだったのではないかと思うが、50分の上映時間でそれを望むのは酷か。
・一作目のラスト、ユーリーのママが出てきたのはちょっとホラーテイストが入っていた。あれはどういう理屈なのだろう。ママの残留思念か?
・ケムマキ、パーヤンはともに声が肝付兼太氏。両人の会話を期待していたのだが、残念ながらほぼ無かった。その代わり(?)、パーヤンにケムマキが乗って戦う場面があったのは、スタッフも意識してのことだったのかも知れない。
・二作目では忍者怪獣ジッポウが登場。ご存知、ハットリくんの幼なじみだが、映画ではハットリくんが「ジッポウ氏」と呼んでいて、驚いた。後にテレビ版にジッポウが出た時には呼び捨てとなっており、「氏」付けはこの時のみ。呼び捨てよりも少し距離があるように感じてしまった。やはり、呼び捨ての方がしっくり来る。
・エンディング主題歌は「ハットリ忍法ニニンのニン」の替え歌。一作目と二作目で歌詞が違うので、元歌と合わせて「ハットリ忍法ニニンのニン」には三種類あるわけだが、残念ながら『忍者ハットリくん+パーマン』の2曲はCD化どころか公開当時にも音源が発売されていない。はじめから歌を発売する考えがなかったのだろうか。作品に合わせた楽しい歌詞なだけに、もったいない。
感想としては、こんなところか。正直言って画質はよくなかったが、作品自体が幻になりかかっているし、劇場公開以来20数年ぶりの鑑賞だった(いや、テレビ放映時に観たかな?)ので、観られただけで大満足だ。
いかにもドラ映画の同時上映作品らしい、お祭り気分にあふれたにぎやかで楽しい作品なだけに、現在、気軽には観られないのは残念だ。今回久々に観て、あらためてそう思った。いつの日か、色々とあるであろう問題点をクリアして、本作が再びソフト化される時が来たらと思う。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 2013年2月の雑... | さようならAT-X » |
コメント |
コメントはありません。 |
![]() |
コメントを投稿する |
![]() |
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません |