はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

いまさら愛・地球博

2005-09-19 23:24:31 | 日記・雑文
 昨日は、「愛・地球博」に行ってきた。こんな終了間際の混む時期にわざわざ行かなくても、と思われるかもしれない。実は、当ブログでは触れなかったのだが、万博には既に一度行っている。なぜ、それを取り上げなかったかというと、全く書く気が起こらなくなるほどひどい一日になってしまったからだ。
 前回は、妹と母・叔母(実家の関西から出てきた)と4人で行ったのだが、事前に全く下調べをせず、おまけに会場入りが11時過ぎという遅い時間だったために予約は既にいっぱい、さらに同行した三人がたとえ1時間であろうと待つ気はないやる気の無さ、加えて前日まではうってかわった猛暑でダウンしてしまい、すぐに入れる外国館の一部に入った他は、グローバルループ(会場を一周している道)を廻っただけで16時には帰ってしまい、ほぼ何も見られなかったという悲惨な一日だった。

 こんな具合だったので、ブログにネタにする気にもならなかった。
 しかし、地元・愛知県に住んでいながら、まともに万博を体験しないと言うのもバカバカしい。もう一度行こうと思っていた時に、タイミング良く会社に余っていた入場券が前売り価格で社員に提供されたので、それを購入して、昨日行ってきたという訳だ。

 朝7時前に起きて、軽く朝食を取った後、まずは自転車で藤が丘まで行った。ここからリニモに乗ろうとしたのだが、朝7時半の段階で、すでに1時間待ち。入場前からそんなに待つ気にはならなかったので、あきらめて直接自転車で会場へと向かった。走ること30分あまり、前熊東の交差点へと到着。ここから先は万博会場だ。ここに到着するまで知らなかったのだが、会場まで自転車で来た場合は、西ゲートからしか入場できない。元々は前熊東から先も普通に歩道があって、万博会場が愛知青少年公園だった頃は、入り口前交差点から瀬戸方面に抜けられるようになっていたので、そのルートで北ゲートにも行けるものとばかり思っていたので、ちょっととまどった。
 仕方がないので、駐輪場に自転車を止めて、西ゲートの入場待機列に並んだ。8時15分頃に並び始めて、会場入りが1時間後の9時15分。ちなみに、リニモで来た人の入場は北ゲートのみ、各地からシャトルバスで来た人は東ゲートのみとされていたようだ。

 入場後は、まず西ゲートから一番近い長久手日本館に行ったのだが、すでに当日予約は終了しており、3時間待ちになっていた。しかし、列の並び具合から、せいぜい1時間半ほどで入れるだろうと判断して、まずはここに並んだところ、予想通り1時間15分ほどで入ることが出来た。ここの360°全天球型映像システム「地球の部屋」は、1時間並ぶ価値はあった。迫力の映像で、3D酔いを初めて実感することが出来た。

 続いて、マンモス目当てでグローバル・ハウスへ。ここも、整理券の第1回配布は終わっており、次回は17時となっていたので、グローバル・ハウス全体の観覧はあきらめてマンモスのみを見ることにして、12時20分からの整理券を手に入れた。
 昼食をとった後、マンモスラボでマンモス見物。ここは、動く歩道になっていて、ゆっくりとマンモスの前を通り過ぎる仕組み。ようやく対面したマンモスを見て「ゲーッ 象の超人」などと思いつつ、マンモスが生きていた時代に思いを馳せた。

 その後は、前回訪れなかったグローバル・コモン2(北・中・南アメリカ)の国々を廻った。1番人気のアメリカは列が長かったので入らず、アンデス・ドミニカ・キューバ・中米等に入ったのだが、正直なところ観光案内レベルにしかなっていない所が多く、やや物足りなかった。前回行った時に入ったイタリア館などは、「踊るサテュロス」の像も見られて、なかなか良かったのだが、やはり大国でないと凝ったパビリオンは難しいのだろうか。

 グローバル・コモン2を見終わったところで14時頃。一度は瀬戸会場にも行っておこうと思い、瀬戸・長久手両会場を結ぶ「モリゾー・ゴンドラ」の駅に行ったのだが、瀬戸から長久手行きのゴンドラが2時間待ちで、長久手を出発してから最低3時間は戻ってこられない状態だったので、瀬戸行きは断念した。
 そもそも、瀬戸会場は面積も狭くてパビリオンも少なく、見るべき所があまりない上に、長久手会場との移動にこんなに時間がかかるとなれば、わざわざ会場を二つに分けた意味はないだろう。最初の計画では海上の森を潰して丸々会場にする事になっていたので、長久手メインに変わったとは言え、瀬戸会場を無くす訳には行かなかったのだろうが、無駄なことをやっているなと感じた。

 瀬戸行きをやめたので、その時間で企業パビリオンを見物しようと思ったが、日立グループ館は6時間半待ちという異常な状態。かりに実際の時間が半分だったとしても3時間はかかる訳で、一番暑い時間にそんなに待つ気にはならなかったので、ここはあきらめた。
 結局、企業ではJR東海超伝導リニア館とガスパビリオンに入った。ガスパビリオンの「炎のマジックショー」は、結構期待していたのだが、あまり炎の迫力が無くて、少し残念だった。もっとも、本格的に炎のマジックをやろうとしたら、安全対策が大変なことになるのだろうが。しかし、ガスパビリオンでは入場待機者向けにもコマ回しショーなどをやっており、退屈させないようにしようとする姿勢には好感が持てた。

 さらに、三菱未来館にも入っておこうかと思ったが、そろそろ体力が限界だったのでやめて、会場西部の「遊びと参加ゾーン」をぶらぶらとした。ここは、以前の青少年公園の建物を利用していたり、幼児向けの遊戯施設があるところで、会場内では比較的落ち着いて過ごせる場所だ。
 このゾーンには、土産物屋として「水木しげるのゲゲゲの森」もあった。なぜ万博で鬼太郎なのかはよくわからないが、色々な水木妖怪グッズは見ているだけで楽しい。どうでもいいが、ねこ娘だけはグッズによって原作絵だったりアニメ第4作絵だったりして、統一がとれていなかったのが、ちょっと気になった。ここでは、水木絵で会場を描いたポストカードや、謎の清涼飲料「ねずみ男汁」などを購入。

 日も暮れて、かなり疲れたので、19時頃に会場を後にして、自転車で自宅に帰った。帰りは疲れているから、さぞつらいだろうと思っていたのだが、それほどでもなかった。元々名古屋から会場に至る県道「名古屋長久手線」は、長久手町内では起伏に富んでいて走るのが楽しい道なので、帰りも調子よくスイスイと行くことが出来た。

 後から知ったが、この日は入場者が20万人を越えて、入場制限が実施されたとのこと。道理で、企業パビリオンが混んでいた訳だ。やはり、もう少し早い時期の、平日に休みを取って行くべきだったか。
 それにしても、会場ではやたらと名古屋弁と関西弁ばかり耳にしていた気がする。地元名古屋の人間はもちろんのこととして、その次に来やすいのは関西だろうから、当然と言えば当然なのだが、とても「万国」博覧会とは思えない。外国人観光客も、あまり見かけなかった。やはり、もう「万博」というイベント自体、時代遅れなのではないだろうか。私だって、地元に住んでいなければ、2回も行くことはなかっただろう。とは言え、行ってみればそれなりに楽しめる。最先端の技術や、各国の名物の数々は、やはり興味深い。

 あとは、万博終了後に長久手会場がどうなるかが、気になるところだ。再び公園にするとは聞いているが、元の青少年公園に完全復元するのは不可能だろう。味があって好きな場所だったので、寂しいことだが。ともかく、子供が気軽に来て遊べる公園にして欲しいものだ。