はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

Fミュージアム展示室IIで原画を撮影

2016-11-01 20:57:21 | 藤子不二雄
 9月24日のロコドルフェスタに続き、翌25日は約1年ぶりに藤子・F・不二雄ミュージアムを訪れた。
 展示室IIの展示企画は見たいものが多くて、本当はもっと頻繁に行きたいところなのだが、なかなかミュージアムだけのために上京するというのも時間的・予算的につらいところがあるので、どうしても何かで上京したときに、ついでにミュージアムに行くと言う形をとることが多い。


 そんなわけで、久しぶりのミュージアム。現在の展示室IIは、5周年特別企画「ドラえもん名作原画展」だ。
 個人的には、ミュージアム以外でも藤子・F・不二雄展など、色々な機会で原画が展示されることの多い『ドラえもん』よりは、それ以外の作品をもっと積極的に展示して欲しいという気持ちはあるが、それはそれとして、『ドラえもん』でも、いままで展示されていないエピソードの原画が見られるとなれば、興味深いところではある。

 しかも、今回は5周年記念の特別企画として、展示室IIのみ原画の写真撮影が解禁されていた。これは、写真を撮らない手はない。

 と、言うわけで、いくつか面白いと思った原画を撮影してきた。





 一つ目は、「アパートの木」より。ドラえもんとのび太を切り貼りして、大きく描き直していることがわかり、実に面白い。
 この原画に限らず、私がミュージアムを訪れる大きな動機の一つは、切り貼りの激しい原画を見られることだ。展示室IIにはないので撮影はできないが、『パーマン』の第1話「パーマン誕生」の原画などは、数度の単行本収録時における描き足し・描き換えの繰り返しで非常に切り貼りが激しい。藤本先生の試行錯誤の後が見られて、非常に面白い。
 今後も、ミュージアムでは描き換えの激しい作品の原画を、どんどん展示していただきたいものだ。『パーマン』なら、「バード星への道」の後半なんかも見たいが、これは、ヒーロー特集の時に展示済みだったんだっけ。見逃してしまった。
 単行本未収録作品(正確に言うと、全集のみに収録されている作品)などは、基本的に描き足しはない(例外は『T・Pぼん』の「ローマの軍道」)ので、あまり面白みはないかな。





 二つ目に撮影したのは、「ゆめの町ノビタランド」の扉絵。
 原稿上部に『ドラえもん』のタイトルロゴがあったのを、ホワイトで消していることが見て取れる。普通、作品のタイトルロゴは編集で入れるはずだし、実際にこの話以外の扉絵ではタイトルロゴは入っていないので、この話のみ何らかの事情があって、直接原稿上にタイトルロゴを描き加えたことになる。どういった事情なのかはわからないが、これもまた興味深い。

 他にも、合計で『ドラえもん』15話と『ポコニャン』より1話、そしてSF短編「コマーさる」から原画が展示されていた。


 展示室IIの観覧後は、Fシアターで新作アニメ「ポコニャン&ドラえもん『ポンポコニャンでここほれニャンニャン!?』」を鑑賞。
 初めて原作通りのカラーリングでアニメ化されたポコニャンが可愛らしかった。「すてポコニャン」が、特に印象的。声は、当然ながらテレビアニメ『ポコニャン!』でポコニャン役を務めた三田ゆう子さん。律儀にオリジナルキャストを連れてくる姿勢は支持したい。『ポコニャン!』は、ほぼ原作とは別物でしたが。
 ミュージアムの新作アニメは、この調子だと一年に一本というペースなのか。次は何の作品が選ばれるのだろう。そろそろ『ウメ星デンカ』あたりかな。


 最後に、ミュージアムショップでお買い物。





 今回は、「ドラえもんだらけ」クリアファイルと、「ドラえもん名作原画展」図録を購入した。
 図録には、第1期から第3期までの展示作品リストも掲載されており、今後第2期と第3期でどの話が展示されるのかもわかる。1期では展示のなかった「ドラえもんだらけ」も、今後の予定に入っている。個人的には「ばくはつこしょう」と「はなバルーン」の展示予定がないのが、残念だ。


 そんなわけで、ミュージアム訪問は終わり。
 最近は、16時入館での短い滞在ですますことが増えているが、たまにはたっぷりと時間をとって、ゆったりと展示を楽しみたい。いつになるかは、わからないが。
 そして、まだ行ったことのない高岡市の「藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」も、一度は訪れたいところではある。数年間、高岡・氷見には行っていないし、そろそろ一度行きたいものだ。