・『藤子・F・不二雄大全集』公式サイト
『藤子・F・不二雄大全集』公式サイトが、更に更新された。こんなに早く9・10月刊行分の収録内容が公開されるとは思わなかった。
9・10月刊行分のポイントは、
・『パーマン』第2巻最終話は「スーパー星への道」
・『オバケのQ太郎』第2巻に「ゆうれい」収録
・『ドラえもん』第3巻に「クルパーでんぱ」ほかガチャ子登場話収録
このあたりか。
中でも、『パーマン』最終話がどうなるかは気になっていたのだが、タイトルが「スーパー星への道」になっている以上、初出版もしくは虫コミ、ホームコミックス版のいずれかを収録するのだろう。
てんコミ収録時に大幅に描き足し・描き直しが行われた「バード星への道」は、「スーパー星への道」とは別物と言っていい。私はシンエイアニメ版放映前に「コロコロコミック」で再録された「スーパー星への道」を読んでいたので、てんコミで「バード星への道」を読んだ時には違いに驚いた。新作漫画と一緒に収録する最終話としては「バード星への道」も悪くはないが、それによって元のバージョンが読めなくなったのは残念だった。だから、今回の全集第2巻はかなり楽しみだ。
おそらく「バード星への道」も、新作版最終話としてあらためて全集『パーマン』最終第8巻あたりに収録されるのだろう。この話はてんコミ版とFFランド版の2種類(厳密に言えば、微妙にセリフの違うコロコロ文庫版を入れて3種類)が存在する。後者ではパー坊の登場するコマが復刻により復活しているが、「新作の最終話」として収録するのだから、てんコミ版が選ばれると思う。パー坊は「スーパー星への道」に出番があるのだし。
なお、第2巻巻末には「帰ってきたパーマン」が単行本初収録となるが、これはあくまで旧作の後日談なので、ミツ夫とスミレがどうこうと言った展開は全くない。そのあたりを期待されている方がいらっしゃるかもしれないので、念のため。
次に『オバQ』だが、「ゆうれい」はFFランドでは「ゆうれい村」のタイトルで収録された。
ここで使われている「」は、単に「集落」「村」の意味であり、いわゆる被差別ではない。実際、FFランドで「村」に変えても問題なく意味は通っている。しかし、「村」の意味であっても現在は「」と言う単語を使う事そのものが避けられる傾向にある。
FFランド版はF先生ご存命中の単行本だったので、今回も「ゆうれい村」のまま収録しても特に問題はないのだが、それをあえて「」に戻している点に、今回の全集の「本気」が感じられる。この分だと、少なくともF先生の死後に変えられた表現については、生前のバージョンに戻される事を期待してもよさそうだ。
思えば、SF短編パーフェクト版での「言葉狩り」はひどかった。はたして全集の「ボノム =底抜けさん=」では「パン助」の復活はあるのだろうか。出るとしても第2期以降だろうけど。
そして、『ドラえもん』。第2巻の収録内容が発表された時点で予測はしていたが、第3巻でガチャ子編の残り4話が完全収録される。それだけではなく、冒頭9話がことごとく単行本初収録なのが素晴らしい。個人的にはガチャ子編以外では「かべぬけき」もお勧めだ。ドラえもんが道具を使っていたずらをしまくる展開は初期でしか観られないもので、初めて読んだ時には新鮮さすら感じてしまった。
「小学一年生」掲載分はカラーが多いので、出来ればそのままカラー収録して欲しいのだが、『エスパー魔美』と違ってアナウンスされていないから、モノクロ収録なのだろうか。収録の状態という点では、FFランド版は下手なトレスだった「ツチノコさがそう」も気になる。二コマだけあった描き足しが非常に浮いていたが、今回はどうなるのだろう。
巻の最後が、のび太のささやかな成長を描いた「シャラガム」で締められるのは「学年繰り上がり収録」ならではで、やはり上手い収録方法だ。FFランドでは「ぼくももうすぐ中学生」のセリフに無理を感じたが、それも今回は自然に読める。
この全集については何度かとりあげてきたが、新たな情報が出るたびに、刊行開始がより待ち遠しくなってしまう。このような全集だと、重度のファン・マニアは収録内容についてうるさい(自分を含む)ものだが、少なくとも現時点では素直に期待できる内容だ。実際刊行されたものを読んだら事前情報と違って「なんだこりゃ」…なんて事にならないように祈るばかりだ。
そろそろ予約もしなければいけない。最初は近所の本屋で月払いにするつもりだったが、毎月取りに行くのも面倒くさいので、いっその事小学館公式の通販で一括払いにしてしまうか、迷っている。定額給付金がもう一ケタ多ければ、迷わず一括払いなのだが。なるべく早く決めてしまおう。
『藤子・F・不二雄大全集』公式サイトが、更に更新された。こんなに早く9・10月刊行分の収録内容が公開されるとは思わなかった。
9・10月刊行分のポイントは、
・『パーマン』第2巻最終話は「スーパー星への道」
・『オバケのQ太郎』第2巻に「ゆうれい」収録
・『ドラえもん』第3巻に「クルパーでんぱ」ほかガチャ子登場話収録
このあたりか。
中でも、『パーマン』最終話がどうなるかは気になっていたのだが、タイトルが「スーパー星への道」になっている以上、初出版もしくは虫コミ、ホームコミックス版のいずれかを収録するのだろう。
てんコミ収録時に大幅に描き足し・描き直しが行われた「バード星への道」は、「スーパー星への道」とは別物と言っていい。私はシンエイアニメ版放映前に「コロコロコミック」で再録された「スーパー星への道」を読んでいたので、てんコミで「バード星への道」を読んだ時には違いに驚いた。新作漫画と一緒に収録する最終話としては「バード星への道」も悪くはないが、それによって元のバージョンが読めなくなったのは残念だった。だから、今回の全集第2巻はかなり楽しみだ。
おそらく「バード星への道」も、新作版最終話としてあらためて全集『パーマン』最終第8巻あたりに収録されるのだろう。この話はてんコミ版とFFランド版の2種類(厳密に言えば、微妙にセリフの違うコロコロ文庫版を入れて3種類)が存在する。後者ではパー坊の登場するコマが復刻により復活しているが、「新作の最終話」として収録するのだから、てんコミ版が選ばれると思う。パー坊は「スーパー星への道」に出番があるのだし。
なお、第2巻巻末には「帰ってきたパーマン」が単行本初収録となるが、これはあくまで旧作の後日談なので、ミツ夫とスミレがどうこうと言った展開は全くない。そのあたりを期待されている方がいらっしゃるかもしれないので、念のため。
次に『オバQ』だが、「ゆうれい」はFFランドでは「ゆうれい村」のタイトルで収録された。
ここで使われている「」は、単に「集落」「村」の意味であり、いわゆる被差別ではない。実際、FFランドで「村」に変えても問題なく意味は通っている。しかし、「村」の意味であっても現在は「」と言う単語を使う事そのものが避けられる傾向にある。
FFランド版はF先生ご存命中の単行本だったので、今回も「ゆうれい村」のまま収録しても特に問題はないのだが、それをあえて「」に戻している点に、今回の全集の「本気」が感じられる。この分だと、少なくともF先生の死後に変えられた表現については、生前のバージョンに戻される事を期待してもよさそうだ。
思えば、SF短編パーフェクト版での「言葉狩り」はひどかった。はたして全集の「ボノム =底抜けさん=」では「パン助」の復活はあるのだろうか。出るとしても第2期以降だろうけど。
そして、『ドラえもん』。第2巻の収録内容が発表された時点で予測はしていたが、第3巻でガチャ子編の残り4話が完全収録される。それだけではなく、冒頭9話がことごとく単行本初収録なのが素晴らしい。個人的にはガチャ子編以外では「かべぬけき」もお勧めだ。ドラえもんが道具を使っていたずらをしまくる展開は初期でしか観られないもので、初めて読んだ時には新鮮さすら感じてしまった。
「小学一年生」掲載分はカラーが多いので、出来ればそのままカラー収録して欲しいのだが、『エスパー魔美』と違ってアナウンスされていないから、モノクロ収録なのだろうか。収録の状態という点では、FFランド版は下手なトレスだった「ツチノコさがそう」も気になる。二コマだけあった描き足しが非常に浮いていたが、今回はどうなるのだろう。
巻の最後が、のび太のささやかな成長を描いた「シャラガム」で締められるのは「学年繰り上がり収録」ならではで、やはり上手い収録方法だ。FFランドでは「ぼくももうすぐ中学生」のセリフに無理を感じたが、それも今回は自然に読める。
この全集については何度かとりあげてきたが、新たな情報が出るたびに、刊行開始がより待ち遠しくなってしまう。このような全集だと、重度のファン・マニアは収録内容についてうるさい(自分を含む)ものだが、少なくとも現時点では素直に期待できる内容だ。実際刊行されたものを読んだら事前情報と違って「なんだこりゃ」…なんて事にならないように祈るばかりだ。
そろそろ予約もしなければいけない。最初は近所の本屋で月払いにするつもりだったが、毎月取りに行くのも面倒くさいので、いっその事小学館公式の通販で一括払いにしてしまうか、迷っている。定額給付金がもう一ケタ多ければ、迷わず一括払いなのだが。なるべく早く決めてしまおう。