Nintendo Switchを購入

 昨日、Nintendo Switch本体がわが家に届いた。
 前々から気になっており、いつかは買おうと思っていたのだが、「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」発売のあたりから特に気になり始めて、ここ数日は買おうか買うまいか悩んでいた。
 結局、どうせ買うなら早いほうがたくさん遊べるという当たり前の理由で、一昨日に意を決して注文したという次第。それから一日で届くのだから、任天堂もけっこう対応が早い。
 Nintendo Switchには、有機ELモデルと普通の液晶と携帯専用のLiteの3種類があるが、おそらくテレビでのプレイがメインになると思われるので、普通の液晶のやつに決めた。







 本体をどこで買うかはちょっと悩んだのだが、いくつか調べた限りではどこでも新品価格には大差がなかったので、ジョイコンの色が選べる本家本元任天堂のオンラインストアで購入した。ジョイコンの色は、写真のようにネオンパープルとパステルパープルだ。紫系でまとめてみた。
 本体と同時に購入したソフトは、もちろん「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」だ。2Dマリオは好きなのだが、最後にプレイしたのは3DSの「Newスーパーマリオブラザーズ2」で、WiiやWiiUではプレイしていなかった。今回はかなり色々と新しい仕掛けが取り入れられているようなので、ぜひプレイしたかったのだ。

 今まではNintendo Switch本体を持っていなかったわけだが、そのわりにはいくつかのソフトは「いつか本体を買ったら遊ぼう」と思って買っていた。そのうちのひとつがこの「暴れん坊天狗&ZOMBIE NATION」で、知る人ぞ知るファミコンの迷作シューティングと、その海外版をカップリングしたソフトだ。オリジナルのファミコン版は中古価格が高騰しておりなかなか手が出せないので、ありがたい復刻だったのだ。アメリカの町を破壊して人を喰う、ある意味ではこれほど爽快なシューティングもなかなかないだろう。





 また、やはり気になっていたダウンロード専用の「アーケードアーカイブス」から「トリオ・ザ・パンチ」を購入した。これも、前述の「暴れん坊天狗」も奇ゲー・バカゲーとして有名なタイトルで、私はこういうのが大好物だ。
 さらに、アーケードアーカイブスでは「ピストル大名の冒険」と「VS.スーパーマリオブラザーズ」も購入した。前者はX(旧ツイッター)でルゥさん(@LOUMOGU)に教えていただいたもので、バカゲーとしてお勧めされたので興味がわいた。後者はファミコン版とは異なる地形や敵の配置になっていると聞いて、気になっていたのだ。
 いずれにせよ、昔のアーケードゲームがたった838円(税込み)で購入できるのは、実にありがたい。

 色々と買ったが、当面は「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」をちまちまと少しずつ進めていくことになるかな。他に既に購入済みのソフトもやりたいし、ファミコン・スーパーファミコン・ゲームボーイのゲームもあるし、これだけならば当分は楽しめるだろう。
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「のび太のハチャメチャ入学式」に思うこと

 わさドラに、「のび太のハチャメチャ入学式」というアニメオリジナルエピソードがある。
 ジャイアンの言葉として有名な、「おまえのものはおれのもの、おれのものもおれのもの」(原作の初出エピソードは、てんコミ33巻「横取りジャイアンをこらしめよう」)には実は隠された秘話があったのだという設定を後付けした話であり、それゆえに一部で語り継がれている。
 ただ、原作者の藤子・F・不二雄先生が関与しないアニメオリジナルのエピソードであったことから、「勝手にアニメスタッフが後付けした」と原作ファンからは不評を買っている面もある。

 個人的には、大山ドラとわさドラを合わせて数千話にもなるアニメ『ドラえもん』で、1本くらいこう言う話があってもいいとは思うのだが、アニメスタッフが下手を打ったなと思うのは、ネタとして使った発言が有名すぎたことだと思う。
 いわゆる「ジャイアニズム」の象徴とも言える発言だけに、アニメオリジナルとは言え扱いはもうちょっと慎重であるべきだったと思うのだ。これが、もっとマイナーな発言、たとえば「おれが悪いことすると、おこるんだ」(てんコミ33巻から適当に拾った)とかだったら、別に原作ファンも特になんとも思わなかったのではないか。

 今回、この記事を書くにあたって、本放送当時の自分の反応はどうだったのかと思ってX(旧ツイッター)のログをさかのぼってみたのだが、放送当日、私はなんの発言もしていなかった。どうやら、それほど重要なエピソードとは思わなかったらしい。
 それに、この話の当初の放送予定日は2011年3月11日、つまり東北の大震災が起こった当日であり、そのため当然ながら報道特別番組で『ドラえもん』は休止になり、同年3月25日に振り替え放送されたのだ。
 つまり、まだまだ地震の影響が大きく残る時期であり、たとえ直接の被災者でなくても、まだまだ余裕のない頃だった。ちなみに、前週3月18日の『ドラえもん』はスポンサーなしで放送されており、その一週間後にあたるこの回もまだスポンサーが完全に戻っておらず、ACで時間が穴埋めされていた。
 そんな時期だったからか、本放送時はあまり話題にはならなかったような気がする。このエピソードは長尺の中編であるためこれまでは再放送もなく、本放送かレンタルDVDでなければ観られないので、後になってDVDで観た人が注目したのかもしれない。

 繰り返しになるが、私としてはこのエピソードの存在を否定することはしたくない。
 先ほども書いたが、何千話もある中のたった1話なのだ。それこそ、原作付きでもたまに感動路線のエピソードはあるので、アニメオリジナルでそれをやってはいけないと言うことはない。
 ただ、やっぱりネタに使う言葉の選定で下手を打った感は否めず、どうにももやもやした気持ちであるのも正直なところだ。それに、この話を観て「おまえのものは~」の由来が原作からこうなのだと思われてしまうのも、ちょっと違う気はする。

 しかし、アニメの楽しみ方は人それぞれだ。原作がこう、オリジナルがこうと知って楽しむ人もいれば、そうでなくアニメだけを観て楽しむ人もいるだろう。自分も『ドラえもん』という作品を離れれば、後者の立場になることはある。だからこそ、それを否定したくはない。
 結局、この記事で言いたかったのはなんだったのだろう。とりあえず、原作『ドラえもん』がもっともっと多くの人に広まればいいなあ(無難な感じに締めた)。
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安孫子先生のお墓参りに氷見へ

 5月3日から5日まで、連休を利用して藤子不二雄両先生のふるさと・高岡と氷見へ行ってきた。
 昨年のこの時期にも行っているので、約一年ぶりの訪問だ。

 3日は、10時42分発の特急サンダーバードに乗って金沢経由で新高岡へ。本当は、もう少し早い時間に出かけたかったのだが、席が取れなかった。やはり、ゴールデンウィークの列車は競争率が高い。
 新高岡を経て、バスで高岡駅前に着いたのが14時前。やはり、けっこう時間がかかる。

 この日は、まず藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーへ。ここでは、企画展「ピンチ・トラブル・ハプニング!!」をやっていた。ふるさとギャラリーは藤子・F・不二雄ミュージアムに比べると規模の小さい施設だが、ここでしか見られない原画があるので、訪れる意味は大いにある。今回の展示では『ドラえもん』の「七時に何かが起きる」の原画などが展示されていた。
 また、前回の訪問ですでに見てはいるが、子供時代の習作「妖怪島」などもまた見てきた。藤本先生の中学生時代の作品とあって、色々とやりたい放題で興味深い。
 さらに、ふるさとギャラリーでは藤子・F・不二雄ミュージアムのFシアターで公開された作品が遅れて流されているが、今回はまだ観ていなかった「ウメ星デンカ&ドラえもん パンパロパンのスッパッパ!」を観ることができたので、運がよかった。この作品、デンカ達や中村家は出てくるものの太郎くんは登場せず、代わりにドラえもんが常識的なことを言う役になっているのが面白い。
 ふるさとギャラリーを出たあとは、かなり久しぶりに高岡古城公園へ。特に目新しいものはないが、絵筆塔など藤子先生ゆかりの場所を訪れ、その雰囲気を楽しんだ。

 4日は、氷見線に乗って氷見へ。
 ここでの最大の目的は、昨年亡くなられた藤子不二雄A先生のお墓参りだ。他に、まんがロードに新たに設置されたモニュメントも目当ての一つだった。
 氷見駅に降り立ち、まんがロードを通って光禅寺へ。その途中で、新たに設置された「黒ベエ」「ウルトラB」「ビリ犬」「パラソルヘンべえ」のモニュメントを発見した。特に「黒ベエ」は「黒ベエのシャドウ・サプライズ」という一風変わった形になっており、面白かった。ただ、この新設置の4体のうち、「黒ベエ」だけはアニメ化されておらず(厳密に言えば、キャラを喪黒福造に入れ替えて『笑ゥせぇるすまん』でアニメ化されているが)、知名度的には厳しいのではないかと思うが。実際、地元氷見の人でもどれくらいが「黒ベエ」を知っているのだろうか。


















 そして、光禅寺で藤子不二雄A先生のお墓参り。
 実は、お墓の場所を知らずに行ったのだが、それほど大きな墓場ではないので、すぐに見つかるのではないかと思っていた。しかし、意に反してなかなか見つからず、ほぼ墓場の隅から隅まで見回ることになってしまった。
 そうして、やっと安孫子先生のお墓を発見したので、無事にお参りすることができた。ここのお墓は「○○家」と大きく書かれているものが多いのだが、安孫子先生のお墓はそうではなく、手がかりは横に書かれている「平成四年三月建立 安孫子素雄」の文字だけ。そのため、余計に探すのに時間がかかってしまった。





 安孫子先生のお墓に手を合わせて、胸に去来するものが色々とあった。安孫子先生のお墓は光禅寺にあると聞いてから、一度お参りしなければと思っていたが、亡くなられてから約一年一ヵ月で、やっとそれを果たすことができた。

 この日は他に、氷見市潮風ギャラリーなどを訪れた。ここも特に目新しい展示などはなかったが、ちょっと気になったのは2階の「まんが図書館」に、いくつか本が追加されていた(と、思う)こと。中公コミック・スーリの『笑ゥせぇるすまん』帯付き初版などは、前になかったはずだ。誰かが寄贈でもしたのだろうか。
 昼は、氷見漁港の魚市場食堂で食べようと思ったのだが、11時過ぎに行ってみると「8時間待ち」の文字が。いくら連休とは言え、混みすぎだ。結局、少し離れた氷見市漁業文化交流センターにある姉妹店の岸壁食堂へ行って食べた。こちらも、私が行った頃はまだよかったが、その後激しく混んできたので連休恐るべしだ。
 夜になり、時間に余裕があったので、高岡に戻って鉄道で富山まで足を伸ばした。
 以前に富山で訪れた、まるで秘密基地のようなブックオフ富山山室店が閉店して、その後継店が富山駅前に出店したというので、ちょっと気になっていたのだ。
 その店はブックオフマリエとやま店で、富山駅前の商業ビル「マリエとやま」の5階に店を出している。正直なところ普通のブックオフという感じで、特に面白味はなかった。以前の店と比べて、富山駅からすぐなので行きやすくなった点は、評価できるか。





 5日は、高岡市立中央図書館へ。
 ここは、『ドラえもん』ほぼ全話の初出誌コピーが揃っているので、初出誌に準ずるものとして初出データを調査してきた。と言っても、とにかく話数が多いので、けっこう疲れる。1時間を過ぎたところでこの日は終了した。やろうと思えばまだやれたのだが、『小学三年生』掲載分の製本にミスがあるようだったので、それをあらためて確認する必要もあったためだ。
 バスで新高岡へと向かい、11時32分出発の北陸新幹線に乗って大阪へ。あとは帰宅するだけと思って列車内でのんびりしていたのだが、京都を過ぎるか過ぎないかのところでradikoを聴いていたら「緊急地震速報」が鳴って、びっくりした。聞くと、石川県能登地方で最大震度6の地震とのこと。言うまでもなく、先ほどまでいた富山県の隣の県で、鉄道で通ってきたばかりのところだ。もし、もう少し新高岡を出る時間が遅ければ、鉄道の運転取りやめが発生していたかもしれない。それを考えると、タイミングがよかった。

 ともかく、地震による影響は私にはなかったので、無事に帰宅することができた。
 三日間の遠征でさすがに疲れたが、楽しかった。安孫子先生のお墓参りを済ませることができたのもよかった。またいつか高岡・氷見へは行こう。
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「映画ドラえもん のび太と 空の理想郷(ユートピア)」感想

 今年は延期することなく、予定通りにドラえもん映画が公開された。
 いつものごとく、名古屋の藤子ファン仲間と昨日観てきたので、感想をここに書いておく。例によっておもいっきり内容に触れているので、その点はご注意いただきたい。



 今回の映画の感想をまとめると、「いいことを言ってはいるのだが、つっこみどころも多い」といった感じだ。
 「みんな違って、みんないい」と言うのは、それは素晴らしい考え方なのだが、そっちに極端に寄りすぎてもちょっと怖いよね、と思ってしまった。もちろん、画一的な人間が生産されるのは非常におそるべきことで、そこの怖さは描けていたとは思う。
 最後にいつもの街に戻ったのび太が、街のことを「素晴らしいんだ!」と言う場面なども含めて、どっちにしても考え方が極端なので、ちょっと宗教が入っているように見えてしまうが、これは狙ってやったんだろうか。

 と、最初に全体的に感じたことを書いてしまったので、あとは順を追ってみておこう。
 今回最初に思ったのは、伏線の張り方が露骨だなあと言うこと。天気雨はいかにも何かありそうだし、「四次元ゴミ袋」はぜったいにキーになる道具なんだろうなと思ったらやはりそうだし、少々わかりやすすぎるきらいはある。
 「四次元ゴミ袋」にパラダピアをまるごと入れてしまうという展開は、以前の映画「ひみつ道具博物館」のクライマックスにも似ているが、今回は「入れられる量には制限がある」として結局は犠牲を伴う展開となった点が異なる。別に四次元ゴミ袋に入れてしまっておしまい、でも話としては成立するところだが、あえて泣かせを入れたかったんだろうなあ。

 メインのゲストキャラクター・ソーニャは感じのいい奴だったが、三賢人とレイ博士の関係など、どこまでわかってやっていたのかがちょっとわかりにくかった。「三賢人に修理してもらった」と言っていたからレイ博士の存在は知らないのかと思いきや、レイ博士が出てきたら、特に驚かずに「もうやめましょう」とか説得しているし。
 三賢人はレイ博士の操るロボットだったのだろうが、これもちょっと描写がわかりにくかった気はする。最後の崩壊の時には完全放置されてしまっていて、ちょっと可哀想ではあった。

 今回のゲストキャラでいちばんの「当たり」は、マリンバだろう。
 賞金稼ぎとしてプロに徹する姿は格好良かったし、半分虫のようになった姿も可愛らしかった。ただ、ハンナとの関係性はちょっと疑問が残る。ハンナはパラダピアに連れてこられて心を操られかけていたのに、どうやってそれが解けたのか、そして、バリアがあるために外と通信できないはずのパラダピアからどうやってマリンバに依頼をしたのかなど、全く不明だ。尺の都合でカットしたのだろうか。

 そして、黒幕だったレイ博士。中尾隆聖さんの演技がよかった。狂気的な科学者と言うから、最初は魔土災炎が登場するのかと思ってしまったが。
 しかし、のび太は昔の自分によく似ていると言っていたが、レイ博士は科学の才能があったのだから、のび太とは違う気はした。三賢人がしゃべるときは、いちいちレイ博士が声をあてていたのかと思うと、ちょっと笑える。

 個人的に、どうしても気になってしまったのは、ジャイアン・スネ夫・しずかの洗脳が解ける場面で、のび太の説得だけで正気にもどってしまうのは、どうも弱い。あそこは、ちゃんと理屈に則った展開でロジカルに見せて欲しかった。感想会である方が言っていたが、それこそ「ジャイアンの歌で正気にもどる」でもいいのだ。「STAND BY ME ドラえもん2」の入れかえロープの場面でも思ったが、根性で何とかしてしまうのは藤子・F・不二雄作品らしくないと思う。

 クライマックスはソーニャが四次元ゴミ袋を一人で抱えて爆死してしまったが、なんだか白黒アニメ版『鉄腕アトム』の最終回を連想してしまった。一人で犠牲になる当たりが似ていると言えなくもない。
 そして、最後に落ちてきたメインメモリ。あれはやはり「バギーちゃんのかけら」を意識しているのだろうか。だとしても、新たな体を作ってしまう点は全く異なる。メインメモリだからこそとは言えるのだが、やはり重要キャラが死んだままというのも後味が悪いから、これでいいのかな。

 芸能人ゲストの声の演技についても触れておこう。永瀬廉のソーニャは、まあまあちゃんと演じてはいたが、何度か「ドラえもん」が「ノラえもん」と聞こえてしまうのが気になった。スネ夫じゃないんだから、ノラえもんはないだろう。
 山里亮太の配達ロボットは非常に上手くて、専業声優と遜色ない演技だった。本来、わざわざ専業でない人を配するならば、皆このくらいのレベルであるべきだろう。
 先生役の藤本美貴は、まあこんなものか。元々、感情があまりないパラダピア住人だから、違和感はなかった。

 と、ここまでいろいろと突っ込んできたが、全体としては楽しく観ることができた。楽しかったからこそ、余計に上で挙げた点が気になったというのはあるが。
 このレベルならば、ドラえもん映画としては合格点だと思う(何を偉そうな)。

 おまけ映像を見る限りでは、来年に映画もオリジナルストーリーになりそうな予感。監督は、今井一暁氏か。今井監督の過去作はちょっと合わなかったので不安ではあるが、おまけ映像で見せたように音楽を扱うのならば、今までにない作品が観られるのかもしれない。その点は、楽しみだ。
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SF短編原画展第2期とまんが道展

 2月18日から19日にかけて、関東方面に遠征してきた。

 いろいろなところを訪れたが、最初に行ったのは藤子・F・不二雄ミュージアムだ。「藤子・F・不二雄のSF短編原画展」の第2期展示が始まったので、さっそく鑑賞してきた。
 今回、展示されていた原画は、

 「ミノタウロスの皿」
 「箱船はいっぱい」
 「ヒョンヒョロ」
 「旅人還る」
 「定年退食」
 「鉄人をひろったよ」
 「街がいた!!」
 「宇宙からのオトシダマ」
 「絶滅の島」(単行本版)
 「征地球論」

で、他に最終ページの描き直しの例として、「定年退食」「ノスタル爺」、さらに『ドラえもん』から「のろいのカメラ」「あべこべ惑星」も展示されていた。
 「ミノタウロスの皿」は第1期でも展示されていたが、藤子SF短編の第1作として重要作品という位置づけなのだろうか。
 今回、個人的に注目したのは「旅人還る」で、あのインパクト大の見開き2ページの原画はどうなっているかだったのだが…これに関しては、あえてここでは言うまい。本当に2ページ真っ黒なのか、それとも色指定だけで原稿は存在しないのか。長年の謎だったが、はたして。ご自分の目で確かめて下さい。
 「ヒョンヒョロ」の原画は、掲載誌『SFマガジン』のサイズに合わせたそうで、他の原画より少し小さい。漫画の原稿は雑誌のサイズにかかわらず同じなのかと思っていたので、ちょっと意外だ。
 なお、SF短編原画展については、2月22日より期間限定で原画の撮影がOKになった。ちょっとだけ訪れるのが早かったので、当たり前だが今回写真は撮影できていない。これについては、残念だ。関東に住んでいれば、気軽に行けるのだが。

 そして、Fシアターでは新作短編アニメ「ドラえもん&SF短編 宇宙からのオトシダマ」を鑑賞。
 Fシアターの短編映画は、どの作品を原作にしていてもドラえもんとのび太を登場させるようになっており、これに関しては賛否両論あると思うが、個人的には原作への忠実度は気にしないで、いったいどのようにして別作品に無理なくドラとのび太を出すのか、そのアレンジの妙を楽しむことにしている。
 今作に関して言えば、ドラえもんの道具を使えばタマゴンは簡単に宇宙に戻れるわけで、そこをどうするかが注目点だったが、ちょっと無理しているかなという感じだった。結局、ドラえもんの道具は使う形になっているわけだし。
 しかし、ラストの展開が妙にスケールがでかくて、納得せざるを得なかった感はある。なにはともあれ、SF短編がアニメ化されたのだから、画期的でめでたいことだ。登場人物は原作と全然違うが。

 翌日は、トキワ荘マンガミュージアムにて開催中の「藤子不二雄Aのまんが道展」に行ってきた。
 『まんが道』は藤子A先生の代表作のひとつであり、自伝的作品として「トキワ荘」も登場するのだから、トキワ荘マンガミュージアムでの開催はまさにベストマッチングと言えよう。
 その中身は、『まんが道』の原画展示や、二人の出会いからトキワ荘への入居までを描いた「まんが道」すごろく、A先生が撮影された貴重な写真の展示など。











 また、「鉄拳の怒り」などの初期作品の原稿が展示されていて、おおっと思ったものの、よくよく説明書きを読むと「『まんが道』の原稿から複製」したものだった。やはり、初期作品の原稿は、ろくに残っていないのだろう。ちょっと残念だった。
 売店では、『まんが道』グッズも売られており、どれを買うか悩んだが、今回はマグカップとポストカード、それにフラットポーチを購入した。
 藤子・F・不二雄ミュージアムで売られているSF短編グッズにも言えることだが、こうした作品のグッズが手に入る現状は非常に恵まれているので、買えるときに買っておくべきだろう。あとから、「やっぱり、ほしかった」と思っても遅いとなりそうなので。

 この二日間、藤子両先生に関する展覧会を鑑賞することができて、非常に充実していた。
 なお、18日夜には「デリシャスパーティプリキュア 感謝祭」に参加して、19日の午後には「ヤマノススメ Next Summit展 in AKIHABARA」にも行ってきた。
 これらも見どころ満載だったが、今回の記事では詳細は割愛させていただく。また、その気になったら別記事を立ち上げるかもしれない。
 ともかく、非常に楽しい二日間だった。
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