さびしくも艶やかに咲く春の花
歩いているとまずは、一株の三輪だけの艶やかな花を発見、始めて見る花だ。勿論のこと、始めてみた花なので名などわかるはずがない。この花を咲かせている方が分からないので聞く手段がなかった。家へ帰って、「花の事典」でも紐解くしかないと思った。調べてみると、自信はないが、「アマリリス」ではないかと思う。戸外で栽培だと、春に花茎(蕾)と葉がほぼ同時に地上に現れ、その後開花し、夏は葉が30~50cmに伸び、冬になると枯れて地上部がなくなりますとあった。
芍薬の蕾をゆする微風かな 季語初夏
また、歩く道ばたに、白い花の蕾を発見、はてな?、牡丹の花かな、それと芍薬かな、どちらかなと思う。傍で花を手入れしていた知り合いの先輩に聞いてみると、私を見た先輩は、しばらく歩くのを見なかったけれど元気にいたのかと、声をかけてくださった。「この花の蕾は牡丹ですか芍薬ですか」と聞くと、芍薬だという。一見すると良く似ている牡丹と芍薬は同じ花だと思っている人は私だけではないと思う。ネットで調べると、まず違うのは、葉の形だ、牡丹は葉にツヤがなく、大きく広がって、先が三つに分かれてギザギザになっているのが特徴、一方芍薬の葉はツヤがあり、葉の先にギザギザはなく、全体的に丸みがある。また、芍薬の蕾は先端が尖っているが、牡丹の蕾は球形であると説明されていた。芍薬の季語は「初夏」ですが、少し早めですが、今、詠わせていただいた。