ブログに遊ぶ

ときめきの日々を過ごしたい

祖父の年まで生きて

2012-05-29 19:02:07 | Weblog

病葉や祖父の生き年並びけり

 

 

病葉の常より光る日とならぬ  

 今日は祖父の命日である。七十一歳で亡くなられている。今の私の歳と同じである。昭和三十三年ですので、私は確か高校二年の時だったと思う。あのころの祖父は顔は皺だらけでかなりの老人に見えた。明治二十一年生まれですから生誕 124年になる。明治、大正、昭和と激動の時代を生きた見本のような人だった。私と弟と川の字になって夜を過ごした。その頃から、人間とは、商売とはと、良く私達兄弟に色々な教訓を与えてくれた。あの時の祖父の教えが、私の人生に大きな影響となった。鮮明に覚えていることは、商人は倹約を常とし次の時代にそなえること、商人はお客様あっての生業だから、決して御客様より贅沢をしてはならない。この大事な教えを守りながらも、このままでは、諸般の事由と大きな時代の流れにのみ込まれることを予測して、御世話になりました銀行初め取引先に迷惑をかけることなく、私で三代目の92年の歴史を閉じた。閉店してから二年になろうとしていますが、最初の頃は空虚感が覆いましたが、今では、私共地方の著しい人口厳と、この不況の時代が続くことを勘案すると、よかったと思うようになっております。