福島みずほ対談9 「放射線量の基準値は安全量ではなく、我慢量」
農に生き土の匂いと生甲斐と
土を耕し作物を育て、その恵を得ることで成り立つ暮らし。何千年と続いた人の営みが、後継者がいないため高齢化が進み、農業が崩れはじめて数十年、失われつつある農地が沢山目立っている中、まだまだ生き生きとして活躍する農地がある。ここを耕すのは何時もの青年だ。種を蒔くまでに耕し終わったのか、その青年の姿が見えなかった。彼は有機農業を実践しているらしい。畑の隅に牛糞の袋が山と積んであった。今の専業農業は生活との折り合い付かないほどにお金にならないと良く聞きますが、この畑の青年は自分の生活の仕様を心得て、自然と生きる喜びと農産物を育てる生甲斐を身体に沁みついているのではないかと思う。とかくお金お金の生活と無縁そうな彼が羨ましく感ずる昨今である。
彼の畑の隣の小高い坂にラッパ水仙がまばらにに咲いていた。