せせらぎの音にめざめて猫柳
このところの、暖かい陽気につられ二日続いての春の季語となった。写真のように川辺にそっと立ちすくむ猫柳・・・これも春の風物詩の一つだ。NHK俳句の二月号に安田北湖さんの「猫柳水光りつゝ暮にけり」の写真つきの句に会う。
猫柳と水辺が似合うのか、春のせせらぎのなかの「猫柳」の句が多い。私は祖父から伝えられた「従流志不変」を座右の言葉としてきましたが、猫柳を見ると、柳に風と言われるように、風の方向に逆らうことなく靡く「従流」ですが、そのしなやかな強さを身につけている。「志不変」であると思う。