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ときめきの日々を過ごしたい

佳句紹介

2009-01-08 13:17:36 | Weblog
せっかくの冬日の道を曲がりけり
松田美子

酔うて飲む水を頒ちて福寿草

遠藤梧逸


なんとなく、NHK俳句の一月号開いていますと、羨ましいような句が目に入る。
上の句、松田美子さんのせっかくの冬日の道を曲がりけりなんて本当に憎いくらいの句だと思う。冬の温い日が存分に当たって、ほっと心がゆるんでしばらく歩いていたが、角を曲がるとその道に日が届かなくなり、急に寒くなった様子を佳く詠っている。
また、下の遠藤梧逸さんの句酔うて飲む水を頒ちて福寿草これもなかなかの句だと思う。
正月に飲んだ酒の後に、酔い覚ましに飲んだ水を、飾ってある福寿草の鉢に少しばかりおすそ分けした様子とその心境がよく出ているとおもった。こんな句を詠めるようになるには、まだまだ遠いなと焦心となった。