はるにわ日記

古民家再生の記録、薪ストーブ、子供との戯れ、大好きなバイクと英国旧車のこと、サッカー、カフェ。徒然なるままに・・・・。

激走!!自転車in台湾 24 大渓

2011年08月29日 23時13分32秒 | 自転車
大渓(ターシー)に到着したら、お祭りの真っただ中でした。




ものすごい人です。
移動するのも一苦労。
でもここは老街ではありません
老街はどこ??

でも時刻はもう6時を過ぎています。
もう宿を探して決めないと、ゆっくり見ていられません

宿を探しつつ、祭りの中を歩きます。

出ました。またあのモビルスーツです。
ちょっとタイプは違うようですが、腕の振りは同じ。


おっと、こんなタイプもありました。
超小型モビルスーツです。




最後のヤツは人相は悪いくせに、お菓子をばらまいてました

祭り地帯を抜けだし、街中をウロウロしましたが、宿らしき建物はなく、人に聞いてもなぜか取り合ってもらえず、途方に暮れていたら、祭りの警備の警察官らしき人を発見。
公務員なら海外からの旅人を邪険に扱ったりしないだろう、と思った訳ではないと思いますが、藁にもすがる思いで聞いてみました。

すると、英語で「この街には一軒しかないけど、そこに案内するからついてきて」と、スクーターで先導してくれました
途中からは祭りの真っただ中を通るためスクーターを置いて徒歩。

宿に着いて、警察官の方は中に入って交渉してくれましたが、残念ながら今日は満室らしいです

「一度警察の事務所に帰って調べるからついてきて」と言われて、またおとなしくついていきます。
ありがたいです~ もうこの人だけが頼りです。

この警察官はスーさん。
ご自分でも自転車を持っていて、休日は走りまわっているそうです。
少し前に日本にも来てたらしい

自転車を警察署の中まで入れさせていただき、事務所に。
インターネットで宿を検索するスーさん。
「予算は?」「希望は1000元(3500円)以内」

なかなかありません。
「2000元(7000円)くらい出せばあるけど、どう?」「それなら別のデカイ街まで行って探します・・・

台湾で2千元といえば、かなり高級な宿。
最初から贅沢するわけにはいきません

「これだとモーテルになっちゃうけど・・・」
さすが警察官のスーさん、教育上よろしくないので気を遣って頂いています。
が、、、こちらは40歳代半ばのオッサンです、全然問題ありませ~ん

見つけていただいたのは、ここから5キロほど離れたところにある宿(1200元)です。
電話で予約までしていただきました。

ホントに助かりました~ ありがとうございます!!
蘇san、感謝!!


道順は地図を頂いて分かっています。
約2kmの登りがあるそうで、一度宿にチェックインしてから再度ここに来るのは無理。
でもまだ老街見てないし、祭りもこれから盛り上がりそうな雰囲気なんですが・・・・

でも予約の電話を入れてもらっているものの、多分「これから行きます」と言ってもらってると思うし、あまり遅くなって予約がキャンセルされてたりしたら目も当てられないので、とりあえずチェックインだけは済ませ、後はタクシーで来るなり考えることにします。
もう7時30分を過ぎ、ここでリスクは採れません。

晩御飯だけはここで済ませていくことにしました。
宿の近くに飯屋が無いかもしれないしね

選んでいる余裕もあまりないし、目についた台湾らしい店(店舗はあるけど、開放的で半露天な感じの店)に入ります。


依然としてメニューを見てもどんなモノなのか分からないので、適当に頼みました。

ボク「ヤ、ヤンシュンメン(陽春麺)?」
なんとなく読んでみました。
店の人「ヤンシュンミェン!」

通じた!!
インスタントラーメンで「マダム・ヤン(楊夫人)」というのがあったのをなんとなく覚えていまして・・・
なんだかとってもうれしい(これ以降これに味をしめ、各地の飲食店でメニューを適当に読んでは、店の人を困らせることになるのであった・・・

出てきたラーメン、かとおもいきや、これは細いうどんに近い気がします。
スープは無色透明。



一口食べてみる・・・うまい!!
薄味であっさりしているのに、しっかり味がします。
スープを飲んでみます。
と、、、暑いのに、この熱いスープは心地よく、ジワワ~っと滋養成分が体に浸み渡っていきます

もうあとは止まりません。
あっという間にたいらげてしまいました

このガツガツとかき込む、無限とも思えるような食欲を抑えきれず、もう自分を止められない状態、これ以降も台湾のご飯を食べたときに何度も経験しているのですが、これをどこかで見たような気がしていましたが・・・・しばらく経ってから思いつきました。

「千と千尋の神隠し」で、廃れたテーマパークに迷い込んだ千尋の両親が、無断で飲食店のご飯を食べて豚になってしまうシーン。まさにあれです
もう理性を失ってひたすら食べてしまう、魔法にかかったような状態になってしまうのです。
うむむ、、、台湾の料理、おそるべしですね

ここの陽春麺はフキが入っていて、これが絶妙でした。


お腹がいっぱいになり、出発。
橋まで長い坂を下ります。
信号が変わって左折、下り始めたその時!!
老街の入り口が目に入りました

見つけたら行きたくなります。
慌てて止まろうとしましたが、スピードが乗りかけたタイミングで、また後続車もいますので、止まれず。
Uターンする場所も見つからず、そのまま下っていきます。
あきらめました

橋を渡って、2キロの登り。
上り坂以上に、すぐ脇を通って行く大型車やスクーターが怖い。
登りのボクの漕ぐ自転車の速度は、時速70kmで走っていく車にしてみれば、ほぼ止まっているのと変わりません

それでもなんとか登り切って、宿に到着。
バリバリのモーテルでした が、なんら問題なし。


洗濯しました。


自転車は物干しに早変わりです



一人にはもったいないくらいの広い部屋です。


これまで寝れなかったり、ドミトリーだったりで落ち着かなかったので、やっと一息ついた感じですね~
ゆっくりと明日の予定を考えます。

今日一日走って、ヘトヘトになって、走った距離は・・・30kmか40kmくらい。
当初考えていた距離の半分にも満たない

これでは南の方までとても辿りつけません。
このまま南下すると、どこかの地点でUターンする必要がありますが、帰ってくる復路はおそらく走るだけになるでしょう。
それはあまりにももったいない

それに、当初行きたかった阿里山は列車が止まっているし、行きたいところはみんな山の上の方。
今日の経験から、山を登るのはもうこりごり、できるだけ避けたい、という軟弱な考えも疲れたボクの頭を支配しかけています。

出した結論は、南下はやめて、台北の周りをぐるりと回ろうというもでした。
見どころもたくさんあるし、当初は次回来た時に行けばいいと思っていたのですが、まぁ下見もかねて、ということで手を打ったわけです

今から考えると、南下していても、かなりのところまで行けたと思うのですが・・・・

そんな訳で、明日は来た道を戻ります。
大渓の老街も見ることができますね

激走!!自転車in台湾 23 鶯歌の老街2

2011年08月29日 02時58分54秒 | 自転車
鶯歌(インクー)の喫茶店のトイレで。

お腹の具合が良くなかったのですが、なんとなくガスが溜まっているような感はあったのです。
それで、気にはしていたのですが、ちょっと気を緩めた隙に、一気にお腹のガスが抜け、破裂音が!!
あっと思った時には、もう遅すぎました

トイレの入り口は喫茶店の奥ではなく、ど真中にあります。
しかもそれほど立派なドアではないので、かなりの音が外に漏れているはず・・・・

破裂音の後少し間をおいて、クスクス笑う声が聞こえました。
トイレのドアの前のアベックに違いありません

どんな顔をして出ていけばいいのか・・・・

仕方なく、いかにもお腹の具合が悪いという風に背を丸めてお腹に手を当てながらトイレから脱出しました。
堂々と出てけばいいとも思うのですが、日本人は豪快だ、と印象付けてしまうのもなぁ・・・・

奥の席に戻り、おとなしく地図を眺めます。


さて、この先の行程どうするか・・・・
明日は龍譚方面へ行くとして、次の目的地は大渓(ターシー)ですね。
ここも老街がある街です。
とりあえず観光地かデカイ街に行けば安心です。

出発。
冷房の効いた場所でかなりの時間休憩したおかげで、体力はかなり回復しています。
まずは一旦三峡(サンシャー)に戻り、そこから細い山道を通って国道3号線に合流するルート。
国道は交通量が多いので、怖いのです。
山道だと気持ちいいだろうしね

ところが・・・・・地図の通りに来たはずの山道の入り口付近に、こんな看板を見つけました。


どうやら行き止まりのようです
が、とてもいい道で、とても行き止まりになっている感じはしません。

「誰かに聞いてみよう・・・」

見回すと、スクーターの女性がヘルメットを脱いでいます。
近寄って話しかけると・・・・どうやら英語が少し通じます。
大渓(ターシー)に行きたいが、この道で行けるか聞くと、台北大学まで行くから一緒についてこい、と言います。
「???」
台北大学は鶯歌から来る途中にあったので、逆ですね。
「何か違う・・・・」

地図を出して指し示すと、「あぁ、ここか」といった感じで、道順を教えてくれました
うむむ、、、危ない、危ない。
地名は絶対字を見せないと、ボクの発音では通じないという前提で話さないといけないと、痛感しました

その女性は最後に、「国道3号線は峠があるから頑張ってね」と言ってくれました。
地図を見て想像はついていたので、カッコよく親指を立てて立ち去ります

しかし、初めての峠越えは、そんな生半可なものではなかったのです・・・・

国道3号線は片側1車線ですが、道幅は広く、車もあまり通らないので走りやすかったです。
登りであるということを除けば・・・・

いつ果てるとも分からない上り坂。
ギアを落としているので、力はそれほど必要ではありませんが、全然進まない・・・・
コーナーを曲がった先は、もう下りになっているのではないか、という幻想を幾度となく打ち破られ、次第に精神が疲弊していきます

たまらず休憩。



ときおり涼しい風が吹いてきて気持ちいい。
川沿いのサイクリングロードではこんなことはありませんでした。
自転車乗りは山に集まる、と何かに書いてあったけど、こんな理由からでしょうか・・・?

休憩した場所の目と鼻の先に、こんな看板が。
自転車用の休憩所があるみたい。
さすが自転車大国台湾、うれしいですねぇ。
こんなことなら、ここまで我慢すれば良かったなぁ~


休憩所に到着


しかし・・・・閉鎖中



仕方なく、先へ。
それほど急なこう配ではないのですが、右カーブのときはきつくなります。
反対に、左カーブのときは下ってるときもあったりして、「せっかく上ったのにやめてくれ~」と叫びたくなります


登り始めて約30分後、峠の頂上らしき場所に到着


実はその当時は1時間以上は漕いでいた気がしていたのですが、今写真のデータを見て30分足らずだったことに気付きました。
よほど辛かったんですね・・・

そこからもずーっと下りという訳ではないのですが、だいぶ楽になりました。
峠の売店っぽいところでジュースを買います。

水ではなくジュースを買うのは、ちょっと自分にご褒美を与えたかったからでしょうか
これが10元(35円)


汗が玉になっています。


そこからさらに30分。
ボクは大渓(ターシー)の人ごみでごった返す祭りの喧噪の中に立っていました。