はるにわ日記

古民家再生の記録、薪ストーブ、子供との戯れ、大好きなバイクと英国旧車のこと、サッカー、カフェ。徒然なるままに・・・・。

激走!!自転車in台湾 11 自転車購入 9

2011年08月15日 23時18分16秒 | 自転車
Dorcusと決めたので、XTC2は脇にどけられ、整備が始まります。


やはりカッコイイですね。


モデルは「LTD PRO」なんだかグレードの高そうな名前です。






もともと完成車として店頭にあったものなので、それ程時間はかからないと思っていましたが、次から次へお客さんは来るし、とても忙しそうです。
こちらは自転車が買えた安心感で、多少遅くなるくらいどうってことないので、他のお客さんを優先してもらうことにして、のんびりと構えています

他の店がどうなのか分からないのですが、フロントのLEDのライト、リアの赤い点滅ライト、ドリンクホルダーとボトルはサービスで付けてくれました

ボクがお願いしたのは、後ろの荷台。
カバンを載せないといけませんので、必需品です

ところが、この荷台、サドルの支柱に取り付けるのですが、どうも設計が悪い。
取り付けると、支柱の塗装が絶対に剥げる。
そこで、間に緩衝剤をはさんでもらいました。
ちょっとカッコ悪いけどしょうがないな

支払いはカードで。
他の店のように、カードだと値引き率が下がったりはしません。
ちゃんと0.9を掛けて計算してくれました

おっと、道中でパンクした時のために、予備のチューブを買っておかないと。
ヘルメットはいいか、けっこう高いし。
手袋もいらないや。
お尻が痛くならない、パッド入りのパンツは、実は秘密兵器があるので不要です

もう一度計算し直してもらって、支払です。
うむむ、、、カードが使えて良かった。

・・・・ちょっと待てよ
確かにXTC2は定価×0.9という話でしたが、Dorcusは店頭の値札で既に「特価」と書いてありました。
これに×0.9しちゃあ・・・

店長におそるおそる確認したところ、それでOKだとのことで、ホッと胸をなでおろし「サンキュウ、サンキュウ」の連発です

書き忘れていましたが、この店は英語が通じます(ただしボクの片言英語程度までしか確認できませんが、少なくともこのレベルまではストレスなく会話は可能)。
店長だけではなく、店員さんもOK。

とってもいいお店でした。
近所の人と思しきお客さんがひっきりなしに訪れます。
高級自転車扱ってます、的なところは皆無。
地域の自転車屋さん、って感じでした

外国人のお客について聞いてみましたが、日本人はほとんど来なくて、ヨーロッパや香港や中国の人が多いそうです。


支払いも完了したことですし、さて、いよいよ出発です。
整備用の自転車のスタンドを外して・・・・スタンドは?

店長に「スタンドは?」と聞くと、「あ、必要か?」と聞くので「必要です」と回答すると、戸惑ったような、哀しそうな顔をしました

そういえば、この手の高い自転車にのった人は、いつも手に持ってるか、何かに立てかけていたっけ・・・・

うむむ、、、自転車乗りの文化をまだ把握していないから分かりませんが、もしかしたら「スタンドを付ける」というのは、実はものすご~くカッチョ悪いことなのかもしれません

「しまった、言わなきゃ良かった」と、思いつつ、でも後ろに重い荷物を載せて、スタンド無ければ困るのは明白です。
やはり、付けてもらいました

そして、物を後ろに積んで、店の主人に挨拶すると、ボクは台北の夜の闇の中に消えていったのでした・・・・




激走!!自転車in台湾 10 自転車購入 8

2011年08月15日 06時15分17秒 | 自転車
おととい、ライブのダブルヘッダーで、しかも後の一つは徹夜・・・・
昨日は早々と寝てしまい、2日間も空けてしまいました


東湖のGIANTショップにて。
しばらく店内で待っていると、店の主人らしき人が現れました。

「あぁ、ゴメン、ゴメン。XTC2は売れちゃってねぇ、もう無いんだ」

・・・と、言われることを、半ばあきらめ気分で想像していたのですが(そういう心の準備をしておかないと、これ以上失望するとココロが折れてしまいそうなので、きっと自己防衛のためですね)、そんなことはなく、別の場所に連れていかれました。

「XTC2のシルバーのSサイズね?」
と確認して、持って来られた段ボール箱

中には、おぉ!! XTC2が!!

新品です。店頭にも並べられてなかった、ピッカピカです。
「こ、、、これが、ボクのモノに・・・・」
紆余曲折あって、ホントに苦労しましたが、これで台湾に来た甲斐がありました
いいモノが買えて、良かった~
段ボールから次々とパーツが出されて、といってもほとんどは組んであるので、ハンドルとか車輪とかですが、セットされていきます
やれやれ、ほんとによかった



荷物をおいて、しばらく組み立てを眺めているとすっかり落ち着いてきました。
ぐるりと見回すと、GIANTショップですが、いろんなメーカーのを扱っているようです。

COLNAGO、Corratec、BIANCHI、MONTAGUE、ルイ・ガノ、DAHON、Marin、Dorcus。

その中で目を惹いた一台、無塗装のアルミに黒い艶消しの塗装。なかなか渋い。
「特価24000元」の値札が付いています。

「Dorcus?」

はて、聞いたこともありません。
確かに素人ですが、どんなメーカーでも聞いたことくらいはあるはずなのですが
よほどマイナーなメーカーなのでしょうか。
値段だけ見ると、そこそこのレベルにあるモデルのようです。

店の人に聞いてみると、ドイツのメーカーとのこと(でも帰ってきて調べたら、実は・・・)
XTC2の組み立て作業中ですが、あまりにも気になったので、申し訳ないんですがと、ちょっと中断して広いところに出してもらいました。

うむむ、、、カッコイイ・・・。

自転車のことをよくご存知の方は、この時点で絶句されていることと思います。
なんでXTC2を破格で買えるところを、訳の分からないメーカの高いモデルを「カッコイイ」というだけの理由で・・・

でも、付いている装備を見て見ると、ほぼ同等か、若干Dorcusの方が上(値段が高いから当然といえば当然です)。
フレームの塗装はDorcusは無塗装の部分があり、XTC2はクリアが吹いてあります。
フレームの溶接は明らかにXTC2の方が上手ですね
XTC2は箱入り娘、Dorcusは展示品。
値段はDorcusの方が14千円ほど高い。

ここまで考えたら、明らかにXTC2を買うのが当たり前なのですが、それでもここで迷ってしまいました。
うむむ、、、アホです
しばらく時間をもらって考えていましたが、やはり訳のわからないメーカー、ということがネックになって買う決心が付きません。

店の主人に「ちょっと頭を冷やしてきます」と言って店を出て、ヨメに電話しました。
Dorcusをネットで調べてもらおうと思ったのですが・・・・

「もしもし」
「はいはい、(ドーン!!)」
「今、どこ?」
「(ドドーン)今近所の花火大会に来てる」

ガーン・・・・

「何時に帰る?」
「9時半くらいかなぁ」

仕方がない、友達に電話して調べてもらう・・・ 

電話番号の入った日本のケータイは宿に置いてきてしまった・・・・(ガックシ)

もう調べようがありません。
分かっているのはドイツのメーカー(でも実は・・・)で台湾で作っている、という情報だけ。

ジュースを買って、道端に座ってゴクゴク飲みます。
かれこれ1時間以上も悩んでいます。
もう、これ以上引き延ばすのも、店の人に申し訳ないし(ちなみに店は夜の11時まで開いている!!)。
店に戻りました。

店に戻っても、どっちかに決めていた訳ではありません。
でも、もう決めないと、戻ってきてまだ迷っていたら、店の人もいい加減イヤになると思いますし、自分ももう決めないとイカンと思いましたので、エイヤ!! とその時の気分で決めてしまいました。

選んだのは、なぜかDorcus・・・・・

ただカッコイイというだけではありませんよ。
みんなが持っていて、みんなが「これはイイ」と知ってるモノに、あまり魅力を感じない、そういう性分なんです、これだけは笑われようが、バカにされようが、自分でもしょうがない。

いや、一番は「知る人ぞ知るイイもの」というのがもっともカッコイイ
次が、誰も知らないけどそれなりにイイもの。
その次が、知る人ぞ知るボロイもの(安く買うことが条件)。
で、その次がみんな知ってるいいモノ。

基本的に良くないモノは嫌いで、「いいモノなんだけどボロイ」は十分守備範囲です


そんな訳なので、1番か、せめて2番を期待してDorcusです。
それでも値段がより高い方なので、普段はこんなリスクのある買い物はしないのです。
が、このリスクを軽減する手段が無く、しかも今日決めないと明日からの行動に影響が出てしまう。
したがって、リスクがない「みんなが知っているイイもの」を安く買うか、リスクのある「知る人ぞ知る、もしくは誰も知らない、いいかもしれない(とりあえず付いてる装備は良い)」ものを高く買うか、の選択をしないといけない状況です

で、こういう極限の状況下では、より自分の本性が出るのではないかと思います。
そして、半分やけくそで指差したのは、リスクの塊りだったのでした・・・・