浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

手当て

2005年07月27日 | 日常

息子が転んで足が痛いと言う。血は出ていないが、少し擦り剥いているようだ。そっと手を当ててみる。しばらくするともう痛くないと言う。また元気に走り出した。

僕自身も幼い頃、お腹が痛くなったときや頭が痛いときに母親に手を当ててもらった記憶がある。何故か分からないけれど、それで痛みが和らいだように思う。

「手当て」には諸説あるらしい。ある人は「手を当てることで患部を圧迫し、血流を最小限にとどめ、固定するので痛みが和らぐ」といい、ある人は「体温が手を通じて熱となり、温湿布のような役割がある」という。またある人は「体内の静電気が影響を与える」といい、ある人は「気の迷い」だという。

僕にはどれが正しいのか分からない。でも「手当て」によって安心感を感じ、心強くなれるのは僕だけだろうか。僕は息子が痛みを訴えた時に、そっと手を当て、痛みを和らげてあげられる親でありたい。