浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

島の定義

2005年07月15日 | 因島

日本という島国の、そのまた小さな島である因島で生まれ育ったにも関わらず、僕は「島の定義」を知りません。

瀬戸内海には数百とも数千とも言われる島があるんだと小学生の頃、教えてもらった記憶があります。なぜはっきりした数字ではないんでしょう。それは満潮時と干潮時に島の数が変わるからだと教えてもらいました。またどれだけの面積を持っていれば島とするのかも不明だからとも教えてもらいました。

なるほど、確かに八重子島なんて満潮時には二つの島(大島・小島)だけど、干潮時には一つの島になっている。さらに大潮の干潮時には因島と陸続きになってしまうので、これだとどう数えたら良いんだろう?因島と陸続きになるから一つの島でしょうか。それとも満潮時は三つになるからそれで良いんでしょうか。

では全く「島の定義」が無いかというと、そうではありません。「国連海洋法条約第121条」によりますと「自然に形成された陸地であって、水に囲まれた高潮時においても水面上にあるもの」と決まっているそうです。

さらに国土交通省の通達では、これに「外周が0.1Km以上の島」という条件が付くみたいです。その条件で瀬戸内海の島を数えると727あるそうです。日本全国では6852あるそうです。誰が数えたか知らないですが、凄い数です。

でももしかしたら、外周が100メートルなくても人が住んでいる島が存在するかもしれませんね。その場合は島として認めてもらえるんでしょうか?

なかなか面白いページがありました。見てみてください。「瀬戸内海には島がいくつあるかな?

ただ、それがどんな定義で括られていようと、自分が大好きな島はここに存在します。もし世界の基準で「因島は島ではない」と言われても、僕たちは変わることなく、この因島を大切な島として守っていくのでしょう。