虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

めまい

2011-03-30 | 新聞・テレビから
東電の社長は、めまいがする、ということで入院したそうだ。めまい、なら、わたしも、今年になってからよくするようになった。立ち上がったり、姿勢を変えたりすると、外界がぐるぐる回り出す。歩くときもまっすぐ歩けないときもある。なんだろう?とちょっと心配だけど、しかし、病院にはいかない。社長は、どんな症状なのだろう?

下請けの作業員が放射線を浴びながら、危険な仕事をしているとき、めまいくらいで、撤退しないでほしい。これだけの非常事態だ。責任者としてめまいを感じないほうがおかしい

菅首相が東電に乗り込んで、「撤退はさせない」と対策本部を設置した日から対策本部から姿を消し、東京の本社の休憩室に引っ込んで電話で指示をしてきたという。

アメリカの新聞は、「東電の社長、雲隠れ」という東電社長の無責任を批判する記事が出たそうだが、日本の大メディアはそんな記事を書けるのだろうか。


テレビは深刻な事態とはいいながら、あいかわらず、まだ「心配ありません」と冷静な報道ぶり。いろんな専門家が出てくるが、専門家はほとんど「心配ない」といっている。今日、見た専門家は海が汚染されるのでは?という質問に、「心配ないです。海は広いですから」が答えだった。かれらは、ほんとに専門家なのか?

東電、保安院、官房長官の中継をしなくなったので、もうテレビのニュースでしか原発情報を知ることができなくなった。

計画停電、といってるけど、実施したり、中止になったり、ちっとも計画停電になっていないではないか。適当、無計画停電だ。

東電が、日本のメディアにどれだけ力を持っているのか、今回の事故でよくわかった。


原発情報の記者会見の中継を求む

2011-03-28 | 映画・テレビ
大震災以来、文句ばかり言う怒りの爺さんになってしまったようじゃ。血が頭にのぼって健康に影響しそう。

原発事故直後はやっていた東電、保安院、官房長官の会見の中継、とうとうまったくしなくなった。ニュース番組の時間に数秒流すだけ。これはおかしい!なんで?

マスコミは東電や政府に情報を出してくれ、といいながら、メデイア自身が情報を隠しているではないか。

夜中や未明に会見があるので、中継できない、というのは理由にならん。
中継しても、視聴者、一般の国民はわからんだろう、とは思わないでほしい。

こちらから、1日に2回でいい、時間を設定して会見・報告を約束させるのだ。記者の質問までちゃんと中継してほしい。

いったい、だれが地震情報を一番、求めているのか。記者諸君ではない。国民だ。福島・関東の人々だ。われわれだ。記者に報告しても、記者は記事には書かないし、テレビ局も伝えない。

テレビ局は、中継するべきだ!記者諸君はそのことを強く要求して実現させるべきだ。

でないと、テレビ局は、東電、保安院、政府からの情報を隠していることになる。
何度もいうが、解説者のお話はいらないっ!

「魚への心配ない」原子力安全委

2011-03-27 | 新聞・テレビから
昨夜、テレビで原発周辺の海で基準値の1200倍以上の放射能汚染があった、という報道があった。今朝の朝刊はそれがトップだろうと思っていたところ、1面にはその記事はなし。2面の下のほうに「魚への心配ない」という原子力安全委の見解が出ているだけ。ふーん、大騒ぎするほどのニュースではなかったのかい?

だいたい、原発や放射能の知識はまったくない。このブログももう5年以上書いてきたけど、今回の原発事故がおきるまで、原発や放射能の記事を書いたこともなかった。
素人考えでは、海に放射能が流れたら大変だと思うのだが。

新聞やテレビでは、いつも福島の原発の建物を図示して、ここを復旧する、これを治す作業をしている、とかもっぱら発電所の復旧の報告ばかりだけど、しかし、人々にとっては、原発の建物よりも放射能で空気や土、水、海が汚れることの方が心配だ。発電所を復旧しないかぎり、放射能漏れは防げないのだろうか。もう復旧はあきらめて、放射能漏れをこれ以上進ませないことに全力を注ぐべきだと思うのに。復旧作業に日を費やしているうちにどんどん汚染はすすんでいく。

8面(国際面)の下はしっこに3行「原発停止求めドイツでデモ 25万人」とある。
今回の事故で東京電力前で抗議デモがあったそうだが、たしか100人もあつまっていないそうだが、今後、日本人も原発の停止を求める動きが起きるだろうか。

今回の事故で、少なくともわたしは、これからは、原発はノーだ。
放射能汚染がこれ以上すすまないように神仏に祈らなくては。

なぜ政治家の動きを伝えない?

2011-03-26 | 新聞・テレビから
大震災以後、2面3面にあった政治記事がなくなった。政治記事というより、政局記事といってよく、国民にはどうでもいい政治家の動きを事情通らしい記者が書いていたのだが、それがない。いや、肝腎の政府の動きすらも伝えていない。菅首相はどうしていたか、他の大臣は何をしているか、の記事もない。自民党、公明党、共産党、社民党など各党の動きもさっぱり伝えない。政治部記者は何をしているのだ?

この大災難の時、国会議員たちは、被災地の人々を助けるために、それぞれどんな動きをしていたのか、あるいは、何もしないでいるのか、政治部記者なら伝える義務があるだろう。

あるいは、今回の原発事故は、産・官・学・政・メディアが連帯しあった支配権力の一角が大きく崩れることになったので、メディアも防備の態勢をとっているのだろうか。少なくとも、今のところ、メディアからは、菅首相をはじめ国の指導にも、原発事業者に対しても、とりたてて批判的な意見はない。原発の情報が伝わらないと同じように、国会議員たちの動きも伝わらない。

菅首相は原発事故については、専門家の意見をよく聞いて対処します、と語った。

その専門家のトップ、専門家中の専門家が、今、特別顧問になっている人が原子力安全委員長の斑目春樹氏だ。

この斑目氏は2007年、中部電力の原発の訴訟で中部電力側の証人として出廷、「原発内の非常用電源がすべてダウンしたら」と問われて、「ちょっと可能性がある、そういうものを全部組み合わせていったら、ものなんて絶対造れません」などと答えた人物だそうだ。
また、現在の保安院のトップ保安院長は寺坂信昭氏は、昨年、炉心溶融について問われ、「そういうことはありえないだろうというぐらい安全設計している」とその可能性を否定した人物だそうだ(以上は、今日の朝日新聞から)。

こういう専門家にまかせて菅首相よ、ほんとに大丈夫か?


テレビ局の存在理由

2011-03-26 | 映画・テレビ
このところ、テレビ番組にニュースがない、ということばかり書いていて、ちょっとしつこいかもしれない。わたしとしては、驚きなのだ。不思議でならないのだ。おかしいのはわたしの方で、テレビ局の感覚がふつうなのだろうか。

今日は土曜日。仕事や学校も休みで、テレビを見ている人もいつもよりも多い日だ。

お昼の正午から夜の10時まで、ニュース番組は、NHKをのぞけば、民放では、毎日放送の5時半からの報道特集(1時間)のみ。あとは、なーんにもない。

お昼は、NHKも高校野球中継で、どのチャンネル回しても地震の被災地、原発の情報はいっさいない。避難者は20万人を越え、行方不明者もまだ1万人以上もいて、被災者の救援もまだまだできていない非常事態なのに。
今日は、原発周辺の海から基準値の1200倍以上の放射線が測定されたという。空気、土、植物、そして、海の汚染。いずれ、生き物に深刻な影響を出るだろう。しかし、テレビはいつものように娯楽番組を流し、ニュース、被災地、原発情報は流さない。何もないかのよう。


民放では、予定していた大切な番組があるのならまだしも、ほとんど再放送のドラマを流していた。全時間とはいわない。せめて、1時間でも2時間でも、なぜ緊急放送として、原発情報を伝えないのか。自主避難しなさいと政府がいっているのに、情報がわからなくては、避難のしょうがない。

特集番組はいくらでも作ることができるる。
「日本の原発地帯」「これまでの原発事故」「原子力委員会の仕事」「原発で働く人々」「原発事故から身を守るために」「東電の報告総ざらい」「保安院の役割」などなど。テレビ局の幹部は何をボサッとしてるんやろ。特番組むと、圧力かかって、首になるって?被災地の人々は全てを失っているのに。

夜7時以降は、NHKのニュース番組のみで、民放はなし(5分くらいのニュース番組はあるが、論外だ)。

テレビ局が力を発揮して人々の役に立てる時は今をおいて他にはないのじゃないのか?
「みんなで助け合おう」とCMを流すなら、テレビ局は今こそ、社の総力をあげて、原発の情報、被災地支援のための情報を発信するべきだ。

未曾有の大震災・原発事故。この時、テレビは何を報道したか、忘れずに記憶しておくつもりだ。

何のためのテレビだ!(怒)




いったい何の作業をしているのだ?

2011-03-25 | 新聞・テレビから
朝刊トップは、「福島第一 レベル6相当」。

国際評価尺度では、レベル6でスリーマイル島事故(レベル5)を越える規模になり、局地的には、チェルノブイルに匹敵するレベルの場所もあるという。それにしては、見出しの大きさは普通で、最大級ではない。抑えているのがありあり。

テレビで「チェルノブイルとはまったく違います。大丈夫です」といっていた専門家はだれだったか。

昨日、作業員が被曝した。保安規定では、作業には、現場の放射線を測定して指示する放射線管理員(東電)が同行しなければならないのだが、同行していなかった。保安院は「通常とは違う状況なので、管理員の被曝を避ける判断が入ったのかもしれない」と説明の記事。おいおい、下請けの作業員は被曝してもいいと、東電は判断したのか。

別の記事では、作業員は、警報が鳴ったけど、無視した、警報が故障したと思っていたと書いている。こちらだと、被曝は作業員の自己責任にしているように読める。

午後3時過ぎ、原子炉に損傷がある、と保安院(東電か?)の説明があり、官房長官は、自主避難を促したい、との記者会見があったそうだ。

「原子炉は頑丈ですから、壊れることはありません」と専門家がテレビで話していたのも聞いたぞ。どうなっているのだろう。

かなり危険な状態なのだろう。自主避難してください、て、いまさら国がよく言えるよな。危なかったら、避難してください、と言うべきだ。

これほど、前代未聞の厄災であるにもかかわらず、今夜の7時から10時まで、ニュースはNHKのみ、民放では、どこも原発情報を流さない。あいかわらず危険のない平和な番組ばかり。異常な日本というべきだ。

次の大戦争も、地球最後の日もひょっとして、こんな風に、何も知らされないまま、楽しいお笑い番組を見ているうちに始まるのかもしれない。

テレビ局に強く求める。
官房長官、保安院、東電の記者会見は最初から最後まで中継してほしい。解説はいらない。事実だけを即流してほしい。それが、テレビ報道員の良心だ。

あれから毎日、福島原発の放射線物質は放出され続けている。今、福島原発では、何の作業をしているのだろう。復旧作業といっても、ほんとに復旧できるのか?早く、コンクリートでも砂でもいいから原子炉を固めて放射線を閉じ込めてしまわないといけないのではないの(何もわからないのだけど)。

大災害中のテレビ番組

2011-03-24 | 映画・テレビ
大震災・原発事故から13日。

震災の被災地では、今なお、水、食料が足らず、孤立無援の避難者の方が多数いる。福島原発では、作業員が被曝し、放射能汚染は、空気、水、野菜に影響が出始めて、原子炉の危険性は去っていない。こんな日々の夜のゴールデンタイムのテレビ番組。

大阪では、NHK(NHK教育も含める)の他は、毎日テレビ、ABCテレビ、関西テレビ、読売テレビ、テレビ大阪、サンテレビの民放6局がある。

家庭で家族がテレビを最もよく見るであろう7時から10時までの3時間。ニュース番組はNHK1局のみで、民放はゼロ。芸能雑学王決定戦とか元彼元彼女芸能人、とか娯楽番組ばかり。原発や被災地はまるで嘘のように思える番組。

ニュースは、毎日テレビ11時24分から、関西テレビは11時30分、読売テレビは10時54分、テレビ大阪は11時にある。こんな遅い時間にだれが見るだろうか。働く人たちは寝てしまっているよ。民放は、テレビから報道番組、ニュースをできるだけなくしたいようだ。

さすがNHKは午後6時から深夜までずっとニュース番組を放送している。そこは評価する。しかし、NHK1局にしか報道番組を見ることができないのはいかがなものか。

そのNHKにおいても、地震直後よく中継していた東電、保安院、官房長官の会見の中継はまったくしなくなった。今日も、午前11時半頃、東電の会見、午後3時頃保安院の会見、午後8時過ぎ、東電の会見があったそうだが、中継はなし。

9時からのNHKのニュースでは、会見があったという報道を数秒流すのみで、それも東電や保安院の会見を時間の順序を無視してピックアップして編集しなおして報道する始末。

特に9時からのメガネをかけたおじさんのキャスター(名前は知らないが)は、いつも笑みを浮かべながら、「心配はないですよね」と専門家に聞き、「心配ありませんよ」という専門家の答えを引き出すパターンのくりかえし。

選挙の時は、どの局も特番を組んで、選挙報道ばかりなのに、今、国民が最も危機にあり、不安の最中、最も関心のある原発・被災についての特番をどうして組まないのか。

こんなテレビだったら、いくら地デジが始まるなんて宣伝しても、テレビを買わない人がふえるのではなかろうか。

ついでにちょっと。

ビートたけしは、たしか原子力発電のCMに出ていたと思う。東京電力もスポンサーだったかもしれない。

震災後、韓国のヨンサンとかが何億円と寄付したニュースを聞いた。
そのあと、たけしと所ジョージが義援金として寄付したニュースもネットで見た。二人で1000万円とか。恥ずかしくないか、と思ったけど、これは、言いすぎかもね。


これからの日本・・・

2011-03-24 | 日記
今は、東日本の大震災の被災者の方を救援すること、そして、福島原発の被害をくいとめることに全力をあげるべきで、これからの日本を語ることは不謹慎かもしれない。でも、これからは、すでに始まっている。だれも、これからには触れようとしないのが、かえって怖いような気がする。

遅かれ早かれ大連立の挙国一致の救国非常時体制みたいな政治が始まるのかもしれない。増税も避けられない。社会保障も年金改革も一時ストップかもしれない。戦後の政治経済体制への根本的な反省がなされないなら、国民への一方的な節約、耐久生活を強いられるかもしれない。国難の名のもとに、思想の自由や権利への制限にまで言及してくるかもしれない。国難という機会を利用して前面におどり出てくる政治屋も続々と出てくるかもしれない。

あるいは、人々が、この国の政治、原発を含めたこれまでの経済活動をあらためて反省し、国民が助け合い、安心して暮らす世の中をみんなで考え、作り始めるのかもしれない。どうなるのだろう。

だれが、何をいいだすか、気をつけて見ておかなかければならない、と思う。

何をニュースにするのか?

2011-03-21 | 新聞・テレビから
朝日の1面トップ記事は「9日ぶり 80歳と孫救出」。
夜のNHKテレビのニュースも同じく、これがトップニュース。

もちろん、助かってほんとによかった、と思うが、これは、9日間、発見されなかった、というニュースだろう。救助が遅かった、といえるのだ。そして、まだ生きていて、発見されていない人もいるかもしれないのだ。救出にまだまだ努力しなければならないのだ。それなのに、テレビ局は病院に入院したばかりの少年の病室にまで入って、詳しく様子をインタビューをしていた。その姿勢が、よくわからん。そこまでインタビューするなら、東電の社長にインタビューせよ。

原発事故のニュースでは、危険な最前線で働く人々に報道の重点を移しているように思える。昨日から、今日も、消防庁の人の会見をくりかえしテレビで放送していた。
むろん、消防庁の人(自衛隊、その他最前線で働く人たち)の働きには感謝するし、拍手を送りたいが、しかし、これも原発事故が収束してからでも遅くはあるまい。中継の会見で3人の人に家族にどう伝えたか、という質問で、一人は、「安全を確認できなかったら、仕事はしないよ」と答えていたが、テレビのニュースでは、この人の答えはカットし、「信じて待っています」「救世主になってください」といわれたという二人の話しか放送していない。この原発事故騒ぎの中、プロジェクトXの英雄談にしたいのだろうか。

原発事故で国民が心配で、注視しているのは、なによりも、原発の事故の真実の状況(作業の進行状況ではなくて)と、放射線の影響だろう。
今日の新聞でいうなら、「農産物に放射能、計5県」がトップにくるべきだろう。本来なら、これがニュースだ。

ところが、新聞もテレビも、「心配はありません」の一点張り。
「心配ありません」といいながら、野菜は出荷停止、水は「飲まない方がいい」という。わけわからん。

古くは田中正造の足尾銅山、戦後なら水俣病、専門家たちは、「心配ない」といってきた歴史があるので、素直に信じられないのだが・・・。


映画「グッドナイト&グッドラック」

2011-03-21 | 映画・テレビ
HKBSで放送していた「グッドナイト&グッドラック」を見た。予備知識はまったくなかったので、得した気分になった。全編、あえて、白黒。ドキュメントドラマといってよく、最後まで緊迫感を持って見た。素晴らしい映画。

1950年代、アメリカにマッカシー旋風が吹き荒れた時代で、全米でいわゆる「赤狩り」がおこなわれ、だれもが自分が「共産主義者」とみなされることを恐れた時代だ。

CBSのエド・マローという実在のニュースキャスターが主人公で、実話だ。、エド・マローとそのスタッフたちは、圧力に屈せず、自分の番組でマッカシー議員を批判する放送をする。
当時のフィルムやマッカーシー議員の映像も多用したドキュメントといってもいい。

「グッドナイト&グッドラック」はエド・マローが番組の最後にいつもいうセリフ。

脚本・監督、ジョージ・クルーニー。クルーニーはプロヂューサーの役。グルーニーって、こんな映画を作る男だったのか、と見直した。何度か挿入されるジャズボーカルもよかった。

エド・マローになる俳優、名前は知らないが、仕事で戦う男を、渋く、見事に演じていてほれぼれする。

かれは言う。「ニュース番組はテレビの顔だ。テレビが娯楽番組ばかりになれば、テレビはただのおもちゃの箱になってしまう」。テレビ関係者、この映画を直視できるのだろうか。

未曾有の原発事故が起きたにもかかわらず、東京電力への批判はもとより、これまでの原子力産業のありかたにさえ、どこのテレビ局も大新聞社もひとことも触れえない日本。国民にとって重要な地震・原発事故情報の記事、放送のしかたを見ていて、あらためて、この国のメデイアの堕落ぶりに驚く日々だ。


よけいな心配だけど・・・

2011-03-20 | 映画・テレビ
余計な心配だけど、菅首相は、被災地にまだいかなくてもよいのだろうか?
阪神大震災の時、あの村山首相でさえ、もっと早く被災地に来たのではなかったか?(よくわからんが)。

首相が現地に来て、何ができるというものでもないだろうけど、被災地の人々にとっては、やはり国のトップが来てくれたら、安心するのではないだろうか。

菅首相は、今、福島原発事故にかかりっきりなのだろうか?
あるいは、他のことをしているのか?
政府中枢が何をしているのかさっぱり見えにくい。

ついでに、書く。
あの広告機構のCM。抗議がたくさんきたそうだけど、ほんとにしつこくて、いらだつ。
「心は見えないけど、心遣いは見える」「思いは見えないけど思いやりは見える」。
だったら、もっと、心をつかって流してくれーい!あんたに言われとうない。

広告自粛といっても、番組はいつものアホくさいのやっているのだから、意味ないじゃない。

大震災1週間後のテレビ

2011-03-19 | 映画・テレビ
大震災の日から1週間が過ぎた、ということで、テレビは元の番組編成に戻ったようだが、あまりにも早すぎる!1000年に1度の大災害なのだろう?

被災地の人にもテレビで慰安をということかもしれないが(テレビが見られる環境だろうか?)、それにしても、ニュース番組が激減。BSや教育テレビでしていた安否情報もなくなった(少しはあるが)。昨日までの各局の地震情報、被災地情報が嘘のように消えてしまった。

被災地では、まだ救助を求めている人たちもいるし、多くの被災者の不自由で過酷な生活は続いている。われわれも被災地の人々の環境がどうなっているか、どんな援助が必要か、その情報を欲している。どう考えても、地震報道をやめるのはおかしい。テレビ局の見識を大いに疑う。
きっと多くの人から抗議を受けているのではないか?

しかも、原発事故はまだ未解決であり、進行中だ。人々は原発情報を息をつめて待っているのだ。だが、福島原発の現地からのカメラも、枝野さんの会見も、保安院も東電の記者会見もきれいになくなった。(午後4時頃、NHKだけ枝野さんの会見は中継したようだが)。これは、どう考えてもおかしい。

昨日、東電の幹部(常務)が初めて謝罪会見をした、ということだが、今朝の新聞には1行もなく、また、テレビのニュースにもない。むろん、その記者会見の様子を中継したものも見ていない(わたしだけが知らないのかもしれないが)。

だいたい、東電のトップ、社長が謝罪せずに、部下に謝罪させるなんて、非常識だ。しかも、福島県民の前でも、国民の前でもなく、記者の前(記者はそれを記事にしない)。

本来なら、東電の社長が被災地を訪れて避難者に丁寧に説明すべきだ。そして、各避難所には東電の社員を派遣して、人々を支援させるべきだ。

新聞・テレビは命をかけて危険な仕事に取り組む東電、自衛隊、消防隊職員と、この危険な局面を美談にすりかえようとしているようにも見える。

東電側は、社長が会見すると、保障、裁判の問題にもなり、避難者への説明・支援は国が代わりにやるべきものだ、と考えているのかもしれない。

だったら、国営にしてもらったらいい。

今日からテレビの内容が元にもどった。原発事故情報を隠し、東北・関東の大震災の被災者をも切り捨てることになる。もう少しは地震・原発情報をふやせよ。いくらなんでもひどすぎる!


東京電力とメディア

2011-03-18 | 映画・テレビ
早朝、車のラジオ(毎日放送)でレギュラー(だれだったか知らない)が、東京新聞のコラムに14日に東京電力が菅首相に「われわれは撤退する。あとは自衛隊と米軍にまかせたい」と頼んだ、という記事が出ていたという話をちらりとしていたのを耳にした。

事実かどうかはわからないが、やっぱり、そうなのかも、と思った。

これで、15日の朝日の朝刊の菅首相の言葉の意味がわかる。

15日の記事はこうある。
見出しは、「首相、東電訪れ激高」

「15日午前5時半すぎ、首相は東京・内幸町の東京電力本社で、居並ぶ東電側の面々を前に罵声を浴びせた。
「撤退などあり得ない。覚悟を決めてください。撤退した時は東電は100%つぶれます」」(以上、引用おわり)

「撤退はありえない。100%つぶれる」という菅首相の言葉はへんだなあ、とは思ったのだが、東電が早くも撤退を申し出たのなら、菅さんでなくても激高する。
前代未聞の無責任ぶりだ。

しかし、メデイアはこの時の東電側の態度については報じない。

また、

毎日、東電の記者会見の中継を注目しているのだが、いつもいつも5分程度で中継は打ち切り、すぐに解説者の話に画面が変わる。解説者よりも、今、東電の逐一の報告こそが、国民が知りたい情報ではないのか。解説者に映像を戻さないでくれよ。

中継を見ると、東電側は記者達に資料を配って説明しているようだが、新聞紙上で、この資料を公開してくれたことはない。記者との質疑応答もあったのに、これまた新聞ではその質疑応答の内容を書いてくれたことはない。記者は何をしに記者会見に出かけているのだ?情報を公開しないのは東電ばかりではない、記者諸君も共犯ではないのか?

そして、今日の社説(朝日)。見出しは「原発との闘い」

「私たちは、最前線でこの災禍と闘う人たちに心から感謝しつつ、物心両面でその活動を支え続けなければならない。電気を使い、快適な生活を享受してきた者として、そしてこの社会をともに築き、担ってきた者として、連帯の心を結びあいたい」

そういうことを言うのはまだ早い!




大災害から6日

2011-03-17 | 日記
あれから6日、事態はまだ改善の兆しは見られない。

この責任を菅首相や政府のせいにするつもりはない。
だれが担当者であろうと、困難なことだ。
菅首相も、枝野官房長官も他の閣僚達も一睡もとれていないかもしれない。

しかし、まずは、菅首相かだれか閣僚が被災地に出かけたのだろうか。
現地の惨状を見たのだろうか。

菅首相は東電本社には出向いた。
枝野氏は東電の報告を受けて東電の代わりに記者会見をしつづけている。

海江田大臣は、東電に代わって節電、あるいは大停電のおそれについて会見した。レンボー大臣は、東電に代わって節電をよびかけた。

でも、東北の被災地にだれか国のリーダーが行っているのだろうか。
現地にいかなくても、東京で必要な手を大胆に打っているのだったら、いいのだけど。







原発の作業員

2011-03-16 | 映画・テレビ
原発事故の報道を見ていると、次から次に心配が出てくる。

福島の原発には、東電の社員と協力企業の作業員、という言い方がよく出てくる。
協力企業とは、要するに下請けの作業員なのだろう。
原発の最も危険な作業は東電の社員ではなくて、下請けの作業員がしているのかもしれない。

今日から作業員の被曝量の上限を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げた。250ミリシーベルトはNHKの番組によると、「白血球数が急激に減少する」とあり、長期的にはガンになりやすい、とあった。

今朝の朝日には、「250シーベルト以下では、白血球数の減少などの臨床症状が出ない」という専門家の知見を踏まえて、厚生労働省と経済産業省が決めた、という。

危険を承知で、作業員に長時間、仕事をさせるのが目的だろう。作業員、そして、作業員の家族の思いはどんなだろう。

こういう危険な作業は、東電の幹部社員がやるべし!