虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

東京電力という企業

2011-03-13 | 映画・テレビ
やっと、今日、東京電力の社長の説明をテレビで中継してくれると思ったのだけど、同じ時間帯に菅首相など政府説明の中継があり、東京電力の方は社長の挨拶程度で、きちんと放送はしてくれなかった。

どこの局も地震報道なのだから、どこか一局くらい、東京電力の報告をじっくり中継してもよさそうなのに、カットしてしまう。いや、政府説明や原子力安全・保安院の中継も途中でカットだ。今のテレビ界は、生中継というのはどうもしたくないのかもしれない。情報はあくまでもメデイアが整理したいのか。

それにしても、東京電力は、原発事故も、計画停電の説明も政府に代わりにやってもらっているのだから、その力はたいしたものだ。

原発事故で、従業員が4人事故にあった、という報道があったが、名前も何も伏せたままだ。情報を公開しないのだろう。そして、それが通用する。

昨日、被曝した人の報道があったが、すぐに、「県庁によると、体に異常はなく、大丈夫だ、という報道だ。他人の体なのに、なぜ、そんなに早く、問題はない、影響はない、などといえるのだろう。テレビに出る原発の専門家もみな東京電力の息のかかった御仁ではないのかしら。

枝野氏は、「安全に問題はありません。安心してください」ばかりくりかえしている。

今日、社長が説明するのは、原発事故の謝罪と説明と思ったところ、そうではなくて、計画停電の話が目的のようだ。原発事故に文句をいうと、このように電力がなくなり不自由するぞ、といわれているようにも感じた。

明日から、計画停電、なんて、ちょっと突然すぎないか。菅首相に報告したらしいが、菅首相、もう少し日数を置いてから実施して、ということも言えなかったのだろうか。

国民生活の基本である電力を支配する企業の権力と傲慢さを感じた。いや、この国を支配しているのは、どこなのか見たような気がした。