虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

欠陥品

2015-02-10 | 日記
昨年末に購入したデジタルカメラ、これは仕事には不可欠なのだが、欠陥があり、リコールになり、無償修理する、という案内がきた。購入した時、どうも変だな、と思っていた商品だった。

リコールといえば、わたしが乗っている車も昨年は2回もリコールがあり、無償修理をした。最近、こういう欠陥品が多くないか?友人は、「労働環境が悪化しているのではないか」といっていたが、たしかにそう思う。コストをおさえ、短時間での生産をいそぐあまり、チェックが甘いのだろう。

偽装表示の食品、偽装建築などなど、欠陥品、不良品の生産が目立つ。
テレビ局もまたその筆頭だ。制作者の良心がまったく感じられないテレビ番組。

後藤さんが人質になったとわかったとき、報道ステーションでは、コメンテーターの古賀さんが、珍しくいいことをいっていた。「これは、安部さんが悪い。アイアムノット アベ」といわなければならない」とコメントしていた。正論だと思った。翌日から、古賀さんは報道ステーションに顔を出さなくなった。
なんでも、その後、古賀さんを批判するメール、電話が殺到し、警察が古賀さんの周辺の警戒をしたとか。批判のメールが来る前にテレビ局は降ろしたはずだ。

あの後藤さんの事件のあと、安倍総理を批判する意見はテレビ(新聞も)には、ない。ひたすら、「イスラム国」の恐怖を訴えるだけだ。

NHKをはじめ、あちこちで、安部首相の世論調査。安倍政権の支持律は50%以上。人質事件の対応はあれで正しかった、が半数近い。

安倍内閣は閣僚の半数が世襲議員。いや、自民党の国会議員のおそらく三分の一は世襲議員だろう。
この自民党の支持率が世論調査では群をぬいている。これが、日本。安部さんを批判するものは、「非国民」か。

欠陥はどこまで広がっているのか。



後藤さんのニュース

2015-02-01 | 新聞・テレビから
かすかな希望は持っていたのだが、やはり最悪の結果になってしまった。
交渉段階では、政府の対応を問題にする発言はマスコミからは流れなかったが、だれしも、なぜだ?という思いを消すことはできないだろう。

あの1月20日、凶悪な「イスラム国」の声明が出るまでの二ヶ月以上、国は、人質になった国民を取り戻すために何をしたのだろう。声明が出るまでだったら、なんとか手を尽くすことはできたのではないか。民間の日本人でも「イスラム国」と連絡するすべがあると言っていた人もいたではないか。政府は、何をしたのか、公表すべきだ。

声明があってからも、政府は、全力で対応する、といいつつ、いつもいつも情報分析と協議をしている、という報告だけ。ヨルダン政府に、ヨルダン国王に何を迫ったのだろう。中山副大臣は何をしにいったのか。かれが何をできるというのだろう。

テロには屈しない、と、当初から、最後まで、何もしなかったのではないのか。アメリカやイギリスには即座に電話会談したそうだが、ヨルダン国王に電話したのだろうか。政府が具体的な行動をしたとは、どうも見えなかった。そうではない、というなら、これまでの取り組みを全て公表すべき。後藤さんのためにも、それは必要だ。ここまで、努力した、と。また、メディアも、それを追求すべきだ。

しかし、メディアは、政府の対応よりも、一気に「イスラム国」の凶悪さ、「テロ」の危険をさかんに流すだろう。「北朝鮮」「中国」に続いて「イスラム国」も敵になる。むろん、「イスラム国」は非道だ。狂信団だ。それにしても、なぜ、あのような組織が生まれたのか。

今まで、中東については、ほんとに何も知らなかった。今回の悲劇で、中東を知らなければ、と痛切に感じた。

後藤さんの無念に、言葉もない。ただ、合掌。