虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

物価目標2%

2013-03-31 | 新聞・テレビから
朝日1面トップ、「物価4年後10%上昇」

これまで、なにかというと、「デフレからの脱却」をいい、日銀は物価を2%上げるとか財政目標がよく新聞に出ていた。物価が上がれば、景気はよくなり、経済は正常な姿になるのか?国民は、不思議に思っていたはずだ。物価が上がると困る。

朝日は、日銀が物価上昇を目標にしなくても、消費税が来年8%にあがれば、物価も必然的に2%上がる。しかし、日銀は、この消費増税の物価上昇とは別に物価目標を立てているので、結局4%の物価上昇となる。消費税率が10%になった4年後には、物価は10%上がる計算になるという。

書いた人は、大日向文記者。「今は、物価が下がり続ける「デフレ」で消費や企業に元気がないので、企業がもうかるようにするねらいだ」とはっきり書いている。

その通りだ。物価が上がって喜ぶのは、大企業。物価が上がって喜ぶ国民はいない。

大日向記者よ、よくぞ「企業がもうかるようにするねらいだ」と書いてくれた。この記者には注目したい。

朝日の一面はおかしい

2013-03-23 | 新聞・テレビから
新聞の1面といえば、新聞の表紙、顔だろう。その日のニュースで一番、大事だと思うニュースをのせると思っていた。ところが、最近の朝日は、1面に政治ニュースがトップ記事になることはない。やたら、どうでもいい企画記事(災害や外国ルポや教育など)や発表もの、事件記事がふえ、政治記事は前面に出ない。これは、どうも意識的なようだ。

さて、今朝の1面。トップは「バスケ部顧問、書類送検」の記事。大阪版だから、これはトップにもってきたのだろうか?

1面には、他に、「国、辺野古埋め立て申請」と「労基署検査情報が漏洩」の記事がある。本来なら、このどちらかをトップに持って来て、桜宮の顧問の記事は社会面でいいではないか。

それにしても、ゼネコンの除染作業の中抜きは、ひどい。犯罪として起訴すべきことがらではないのか?これは、原発の被災者、除染作業者、国民への犯罪行為だろう。労働基準局が、ゼネコンに検査の情報を流し、ゼンコンは作業者を集め、事前に「手当はもらっていると答えるように」と要請したという。安部政権は、学校に道徳科を設置したいそうだが、このゼンコンのトップを真っ先に学校に呼び出し、道徳の授業を受けさせよ!まあ、安部首相の「道徳」は「上の人には素直に従え」なのかもな。

もうひとつ、トップに持って来てよい記事が4面にある。共通番号制度を導入する法案の審議が22日から始まった、という記事だ。見出しは「共通番号 期待と課題」。

だれが、共通番号制度に「期待」しているというのか。それは、政府だけ(あと金融機関など大企業)ではないか。国民にとっては、迷惑こそするが、なんのメリットもない。

新聞には、長所として、・所得が正確に把握しやすくなり、脱税が防ぎやすくなる。・所得に応じて手当の金額を変えるなどの制度を導入できるようになる、とある。この二つとも政府にとって、都合のいいことではないか。

短所として、個人情報が漏れると大変、システムの開発費(2000億から3000億)や運営費(毎年200~300億)がかさむ、とある。

いずれ、民間企業もこの共通番号を利用できることを計画しているそうで、銀行や大企業も利用するはらなのだろう。とんでもないことだ。

共通番号制度についての審議、メデイアは詳しく報道する責任がある。この共通番号の記事を書いたのは、大日向文氏とあるが、大日向くん、明日も書いてくれるだろうか?

被害 最悪220兆円

2013-03-19 | 新聞・テレビから
朝刊1面トップは南海トラフトの被害想定。

どこの新聞もこれがトップなのだろうか。政府の有識者会議の発表だ。本来なら、有識者の全メンバーを明らかにすべきなのに、主査の関西大教授の名前だけ。被害を全てお金に換算している。被害、最悪220兆円という。いかにも、企業人がメンバーにいる会議の試算だ。南海にM9、1の地震が起きたら、大災害で、金額どころの話ではないだろう。人間が滅びてしまうのだ。しかも、この試算には、原発事故は想定に入れていないという。無意味ではないか。
結局、政府の防災事業、国土強靱化計画とやらの必要性を訴えるためのおどかしにすら見える。

政府の発表を各新聞社が率先して大々的に発表しなくてもよい。ちょっと距離を置いて見たらどうか。

福島原発で、停電騒ぎが起きたというニュース。これが気になっていたのだが、朝日は、1面にはなく、社会面に小さく書くだけ。大丈夫なのか?国民は、今そこにある危機が気になっているのだが。

今日、亀岡の喫茶店にいたが、そこに日経、朝日、京都新聞がおいてあった。
京都新聞は、1面に福島原発停電のことをとりあげていた(トップは南海トラフトだが)。
朝日は社会面に小さく、日経はたしか何も書いていなかった気がする。




TPP交渉参加

2013-03-16 | 新聞・テレビから
今朝のトップニューズはTPP交渉参加表明。

アメリカさんには、とっくの前に参加表明しているのに、国民には、昨日、記者会見。
交渉っていうけど、とてもアメリカと交渉できるとは思えない。

それはともかく。1面の横に「TPP攻防」と題して、「秘密会合 背中押した麻生氏」の記事。
なんでも2月11日午後8時ごろ、安部晋太郎の私邸の駐車場に1台の車が着いた。安部総理は麻生太郎をひそかに招いたのだ、と書き出す。そこで、麻生氏はこう切り出した、と麻生氏の言葉を書き、安倍首相の応答を書く。つまり、記者は、安倍首相の私邸でのこの秘密会合に同席していたのだ。この秘密会合に同席したのは、朝日のわたし、と得々としているようではないか。おそらくまったく恥ずかしいとは思っていないにちがいない。朝日は安倍首相の旗振り役になったことを自慢するほどなのだから。


今の日本の政権は、なんだってできる。TPPでも、原発再稼働も、オスプレイも、社会保障削減も、憲法改正も、なんでも、やりたい放題。だれも反対しない、とわかっているからだろうか。

あれほどの原発事故をおこしながらも、原発むらの黒い闇を知らされながらも、原発を推進してきた自民党が圧勝する日本。もう、できないことはない。だれも反対しない。反対するのは非国民くらい、と思っているのだろうか。


財界のための、財界による、財界の政治が、ついに完成した。
そして、国民は財界といっしょに喜んでいるのだろうか。

スパルタクスよ・・・・

2013-03-08 | 新聞・テレビから
危険なオスプレイ、アメリカ本国では住民の抗議で訓練飛行をしないそうだが(詳細はわからない。報道がないから)を日本では遠慮なし、だ。国会でだれか追及したのだろうか?

あれほどの大災害を起こしながら、早々と原発再稼働。何度もも書いてるけど、不思議でしようがない。

消費税をあげ、生活保護費を切り下げながら、復興予算の流用、ゼネコン、大企業への大盤振る舞い。社会保障の充実なんて、だれも話さない。

ラジオ、テレビ、新聞は連日、北朝鮮、中国。
そして、安倍政権の支持率は高く、絶好調と来る。

散々いじめられても、なお、いじめっこについていく精神。こういうのをなんといえばいいのだろう?自虐だろうか。自ら虐げられていることを喜んでいるのだろうか?いや、やはり、いいたくないけど、奴隷根性ではないのか。

ラジオで北朝鮮、中国の悪口を連日しゃべっている人が、オスプレイについては、「アメリカに日本を守っていただいているのはありがたいけど」と口ごもっていた。

守っていただいているのか?

奴隷根性を排せ、スパルタクスたれ!と自ら奮起させるしかないのかもしれない。




施政方針演説に沈黙するメディア

2013-03-02 | 新聞・テレビから

昨日の新聞だけど、書く。
昨日の社説、施政方針演説。

安部氏の姿勢方針演説は全文、紙面に載っていたが、なんだか怪しげな健康食品の効能書きみたいで、内容のない空疎なものだった。

その社説もまたご同様、空疎な内容。例年、施政方針演説にはなんらかの批判をしたり、少なくとも、その言葉使いを揶揄してみせたりするのだが、批判はなし。「いずれも異論はない」と来る。
ただ、どれも難題である。だが、野党も答えを持ち合わせていない。国会論戦を通じて、より良い解決を見いだすしかない。「与党も野党もしっかり仕事をしよう」と結ぶ。見出しは「さ、仕事をしよう」だ。ふざけてると思わないか?

この国の大メデイアはかなり危ない。
安倍政権が誕生してから、メデイアは、しきりに「順調なすべりだし」「安全運転」「絶好調」などとおだて、できるだけ安倍政権の批判記事を書かなくなった。

おそらく、参議院選挙で、安倍政権が安定するまで協力するつもりなのかもしれない。選挙が終わったら、メデイアは批判を開始するのか?もちろん、ノーだろう。今から、参議院選挙後の政権(世の中)を見すえて、安倍政権側のメデイアとして生き残りをはかるつもりだろう。

安倍政権というよりも、大企業・富裕層・強い者中心の政権だ。ジャーナリスト精神などは利益にはならないが、強権の側についた方がメデイア企業としては、きっとさまざまな利点があるにちがいない。

安倍首相は施政方針演説で、福沢諭吉を引用した。「一身独立して一国独立す」だったか?諭吉は、地下で嘆いているにちがいない。強い者に弱く、弱い者に強く出る、江戸期の日本人の独立性のなさを最も痛烈に批判したのが諭吉だ。

しかし、今ほど、子供から大人まで、社会のあらゆる場面で、強い者に弱い日本人はかつてなかったのではないのだろうか。これから、強い者にこびへつらう者たちが(その代表のひとつがメディア)ますますいばりちらす時代になる予感がする。いじめは、子供の世界だけではない。日本全体に広がる。