虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

岸和田を歩く

2012-05-29 | 日記
昨日、岸和田に行った。
岸和田城の前にあるがんこ邸「五風荘」の駐車場に車を置く。
まず、腹ごしらえで、「五風荘」で食事。がんこ邸は、1000円以下で腹一杯になるよ。

昔の屋敷を利用したがんこ邸は三田の里の大原邸にもいったけど、ここは大原邸よりも一段と広い。2000坪の庭。300坪の屋敷。なにしろ岸和田城主岡部公のお茶屋跡に、昭和期に岸和田の財閥である寺田氏が建てたものらしい。食事後、庭(回遊式)を見学した。茶室が3つもあった。

車は五風荘に置いたまま、お城のお堀を通って、テレビ「カーネーション」の舞台になった商店街へ。「カーネーション」は一度も見たことがなかったのだが、評判はよかったそうだね。商店街を歩くと、昭和の世界が広がる。シャッターの降りた店もあり、寂しくはあるが、時計屋、本屋、カフェ、パーマ屋、野菜屋など、懐かしい個人商店の店がある。昭和30年代は、こうした通りを子供達が走り回っていたものだよなあ・・・。昭和の匂いがある町です。

吉田松陰が逗留した家もあった。昔の街道筋で、古い家並みが残っていた。画像がそれ。

昔の町並みは残してほしいな。5年ほど前だったか、小中学の時に住んでいた東京の練馬区を歩いたのだが、まったく面影はなし。いや、大学生のころに下宿していた板橋区の町を5年前再訪したときも、どこを歩いているのか途方にくれたほど変わり果てていた。昭和30年代ばかりか40年代もすでに消え失せている。えらい人たちは、「日本の郷土と伝統を愛し、大切に」などというが、開発という名で、国土を変貌し、人々を根無し草にしたのはだれだ?

岸和田城は、中には入らなかったけど、外見はきれいだった。

と、書いたところで、今日の夕刊を見ると、岸和田のがんこ「五風荘」が出ていた。従業員に対し、残業代を支払わなかったという容疑だ。馬鹿な経営者だ。こんなことをすると、料理への信用もなくしてしまうぞ。

岸和田の五風荘の労働者諸君、がんばって闘ってほしい。


解約届

2012-05-16 | 日記
電話ではラチがあかないので、とりあえず、解約届けを送ってほしい、とNHKにハガキを出すことにした。
このあと、どんな対応があるのか待ってみる。

わたしは、伯母の代理人のつもりで、解約手続きをするつもりだが、しかし、同じような人はいるにちがいない。一人暮らしで、90歳になり、痴呆症もすすむと、自分で解約なんてできるわけがない。NHKはこういう人たちをそのままほうっておくのかしら。NHKの受信料の督促、集金にはよく家まで訪ねてくるという話を聞くので、こうしたお年寄りのための解約手続きの案内活動もしているのだろうか。

NHKのHPを見ても、受信料金の契約についての説明はあるが、解約についての案内や解説は見つからない。不思議なくらいだ。NHKにとって、「解約」という世界はないかのごとしだ。

解約届けをしないかぎり、テレビが受信できなくても、受信料が引き落とされるのだ。詳しい説明、案内が不可欠だと思う。

あの東日本大震災、福島原発事故では、多くの人々が家を失い、住居も変わることを余儀なくされた。当然、テレビなど視聴できるはずがない。みなさん、ちゃんと、受信料の解約はできているのだろうか。解約手続きをしてないからって、まさかそのまま受信料を徴収しているとは思えない。むしろ、NHKがすすんで解約手続きにのりだしたはずだよな。

テレビが壊れた、なくなった、といっただけでは、解約はできない、ということも聞いた。
テレビがなくても、カーナビがある、携帯電話がある、パソコンがある、というらしい。
テレビを見ない者は、車も携帯電話もパソコンも利用するな、ということだろうか。

解約ができない契約というのは、契約とはいえないと思うのだが。

NHK受信料の解約ができない

2012-05-15 | 日記
昨年、伯母が家に同居することになったとき、住んでいた家の家財道具はすべて処分したのだが、NHKの解約をするのを忘れていた。解約していないので、あいかわらず、NHKの受信料が引き落とされていることがわかった。だれも住んでいないのに、NHKの係の人は気づかないのだろうか。

NHKに問い合わせると、伯母さんは、どこに住んでいますか?住んでいるところに、テレビは設置していますか?と個人情報を聞いてくる。テレビの設置がなくても、カーナビにワンセグ機能があれば、受信料が必要になるという。うちのカーナビはワンセグはほとんど映らないのだ。しかし、こちらの話はまた別問題だろう。

なによりも、本人がテレビを処分して、受信料を払う必要がないのだ。それだけなのに、なぜ、同居先の住所や受信状況を知る必要があるのだ?なぜ、かんたんに解約させないのだ?

NHKは、四国のだれも住んでいない家の受信料をこれからも永遠に引き落とし続けるつもりなのだろうか。


F35戦闘機の値段

2012-05-07 | 新聞・テレビから
テレビのニュースで一瞬見た記憶があるようなのだが、新聞では見なかった。だが、ネットで調べると、毎日や産経では報道しているようなのだが、朝日では見ていない。こちらが気がつかないのだろうか。気がつかないほど小さな記事だったのだろうか。よくわからない。

防衛省は、昨年、アメリカからの戦闘機導入を内定。F35はなんでも書類だけの審査で、しかも納期が遅れ、その分、価格も上がりそうだ、とは昨年、選定するときから、いわれていた。それでも、F35に決定。今年になって、田中防衛省が米国に納期、価格を守るように伝えた、ということは記事になっていた。

5月2日、米国の国防総省は、日本への42機の売却総額は8000億円になると議会に報告したそうだ。1機あたりになおすと、1機約190億円。

昨年12月の時点では、日本は1機89億円として内定したそうだ。2倍の値上げだ。
しかも、これは予想されていたことではないのか。しかし、ビックリする。
米国のことだから、いつものように、まずおどろかして、交渉し、値上げ幅を少し縮小して譲歩するように見せるつもりだろうか。

このお金の問題、国民にとっては大きな問題だ。こんな無駄使いがあるのだろうか。
朝日がしっかりこの問題を追及してくれることを期待している。

憲法記念日の新聞

2012-05-03 | 新聞・テレビから
朝日が憲法記念日に、憲法9条については触れなくなったのは何年前からだろうか。もう5年くらいたつのではなかろうか。

今日の1面、例年の如く、憲法についての世論調査。その世論調査からトップにもってきた見出しは、「一票の格差」違憲状態のまま」「総選挙すべきでない」53パーセントが見出しだ。「一票の格差」が違憲状態のまま、総選挙することについて、「するべきでない」が53%だったというわけ。9条改正反対は55%なのに、こちらは結果を書くだけ。

1面の横の座標軸にも論説主幹が「憲法記念日に問う」として、この「1票の格差」だけを問題にとりあげている。見出しは「投票ボイコットさせる気か」。

社説はどうか。「憲法記念日に われらの子孫のために」という見出し。
これを書いた人は署名し、名前を公表してほしいと思う。わたしが社長なら即刻ペンをとりあげる。9条どころか憲法とはなんの関係もない駄文だ。怒りさえ感じた。わたしがおおげさだと思うなら、いちど、読んでみてほしい。記者失格。

憲法について書けないのなら黙っている方がまだましだ。

会社や世間の会議では、あまり核心をついた話、ほんとうのところをズバッと発言するのは、空気を乱す田舎者、野暮天、アホとみなされ、「それをいってはおしまいよ」とみんなから異端視されることもある。利口者は、その点心得たもので、話をすりかえ、ぼかし、核心をそらして、弁舌を弄する。しかし、言論人としてはゆるされない。

朝日だけか、と思って、ネットで五大新聞を見てみた。読売、日経、産経は憲法改正を主張しているのでまあ別にしても、毎日も東京も9条についてはふれていない。

憲法9条をなし崩しているのは、今、進められている日米同盟の深化というやつで、憲法9条について語ることはこの日米同盟の是非にふれることになる。だから、きっとタブーなのだろう。しかし、言論機関としては、国民への責任を放棄したに等しい。

今日の朝日には、全面を使った意見広告も出ていた。意見広告運動という市民運動で、毎年、憲法記念日に出しているそうだ。「いのち 殺すな・殺されるな」の大文字。
9つの訴えが箇条書きに出ていたが、大新聞をはじめ、大メデイアは、この中のたった一つでさえも、ズバリと言い切ることはできない。

それとも、ズバリと核心を言うのは、異端で、野暮天で馬鹿なのだろうか。
馬鹿が正しい、という時代もある。

ついでに書く。
朝、テレビで昨日、瀬戸内寂聴が経産省前で原発再稼働に抗議してハンガーストライキに入ったという映像を見た。ええ、そんなことがあったのか、新聞には出てないぞ、と思い、もう一度新聞を見てみた。あった、あった、小さくて見つけられないほどの、申し訳程度の記事だ。瀬戸内寂聴らは(澤地久枝や鎌田慧らも参加したそうだ)、テレビや新聞でもっと報道してほしいと思ったはずだ(そのために事を起こしたはず)。この朝日の冷たい報道ぶりはどうだ!大メデイアは頼みにならぬ。


在日米軍再編見直し記事チェック②

2012-05-02 | 新聞・テレビから
4月27日(金)夕刊

見出し「普天間移設先に含み 米軍再編見直し 中間報告に追加」

昨日、中間報告の発表を延期の記事があったが、今日、発表したようだ。

1面のトップではない。「米議会に配慮し、新たな移設先に含みをあれたもたせる表現を盛り込んだ」と書く。

含みをもたせるとは、「辺野古案を唯一の有効な解決策」としてあったのを「これまでに特定された唯一の解決策」と訂正し、「これまでに特定された」を付け加えたとか。田中防衛相は、「辺野古案が唯一有効で、その他はない」と言っているようだ。

米側がほんとに望んでる日本の負担額についての記事はなし。13面に関連記事があるが、見出しも小さな記事で、ワシントン発の、キャンベル氏やレビン氏の発言を伝えるだけ。中間報告は要旨だけ。一段と小さな字だ。「グアム移転の費用見積もりは86億ドルで、日本の財政支出は、グアム協定で規定された直接的な資金提供となる」。

グアム移転の希望が縮小されるアメリアが発表したとき、たしか日本の玄葉外相は、「当然、日本の負担額は減る」と発言した、と新聞に出ていた記憶がある。

それが一番、大事な問題だと思うのだが、新聞は、日本の負担額については、触れたくないようだ。それとも、今日は夕刊だからで、明日は、中間報告について、くわしく説明してくれるのだろうか?

4月28日(土)

朝刊 見出し「在日米軍再編 中間報告 軍事協力 政権前のめり」

昨日の夕刊の中間報告の解説記事で、「動的防衛協力」を打ち出したことを書き、負担額については解説なし。ただ、こういう文章があったので、メモしておく。

「これまで日本政府は、在日米軍基地に「ホスト・ネーション・サポート(接受国支援)=HNS」として費用を負担。2006年の日米合意を受け、グアムの米軍基地建設で初めて日本国外の基地建設に費用を捻出した。ただ、これは、沖縄海兵隊をグアムに移すための特例措置だった。中間報告は、特例をさらに北マリアナ諸島に広げ、費用・軍事両面での協力強化を具体的に盛り込んだ」「首相の助言役である長島昭久首相補佐官は、日本政府の米軍施設への財政支援の対象を「日本(ネーション)のみならず、「アジア太平洋地域(リージョン・サポート(リージョン)に拡大する「ホスト・リージョン・サポート(接受地域支援)=HRS」が持論で、首相にもこの考えを説明している。HRSはアジア重視にシフトしつつ、軍事費を同盟・友好国にも負担させる米軍の戦略に沿うものだ」

ホスト・ネーション・サポートとは、日本の「思いやり予算」といわれていたものだ。
たしか、昨年、アメリカ大使が、「思いやり予算」という言葉はよくない、と発言し、そのあと、前原大臣が、「これからは、思いやり予算とは言わず、ホスト・ネーション・サポートと言いたい。新聞もそう書くべきだ」と言ったという記事があった。
あれから、1年、朝日も、「思いやり予算」を「HNS」とか「HRS」とか、われわれ国民にはわけのわからぬ、アメリカにとっては、都合のいい文字で書くようになった。

アメリカへの理不尽な負担額について、朝日は社説でも論じない、と見た。

夕刊 素粒子 
「「専守防衛」はいつ「動的防衛」に変わったのだろう。日米の共同訓練という名の海外配備。なんの議論もなく」

だったら、せめて新聞で大議論したまえ。素粒子でため息ついてもはじまらぬ。

4月29日(日)
社説 「在日米軍再編 施設返還を早く確実に」

「在日米軍再編見直し 中間報告」には評価できる点と、できない点がある」と書く。
評価できる点は「懸案だった米軍施設の統合、土地の返還、さらには海兵隊の国外移転への道筋が示されたことは一歩前進であり、進展を期待する」

評価できないのは、普天間の辺野古移設を相変わらず唯一の有効な解決策としたのはいただけない。新たな移設先を検討すべきだ」というもの。

「動的防衛力」とか、「日本の負担額」とか「日米の共同訓練場の整備」については、黙認の方針のようだ。

5月2日(水)

社説「日米防衛協力 このなし崩しは危ない」

「今回の防衛力強化には、米国の軍事費の実質的な肩代わりという懸念以上の問題点がある。私たちは専守防衛の自衛隊の定義から逸脱しかねない事態を招くことを危惧する」とある。

ちょっと待ってくれ、「米国の軍事費の実質的な肩代わりという懸念」はそのまま素通りかい?米国の軍事費の肩代わりという問題は、莫大なお金の問題であり、国民にとっては、税金の使い道として大きな問題のはずだが、これまで、新聞では、具体的にはほとんど指摘してこなかったではないか。米軍にとっては、日本は世界でも他にはない金ヅル、だからこそ、どこへでも日本を引き連れていくのではないのか?
「米国の軍事費の実質的な肩代わりという懸念」とはなにごとだ?それは「懸念」なのか?

さて、それ以上の問題点がある今回の日米防衛協力体制。では、どうするのか?社説は、こう結ぶ。「こうした疑問に対し、野田首相や外務、防衛相らに、国会での明快な説明を求める」。最近はいつもこうだ。国会での議論、国会での説明。しかし、外交や日米同盟、憲法論議など、自民党と民主党でどれだけ違うというのだろうか。長い国会の議論の中で80%は、自民、民主の発言が占め、日米同盟に疑問を持っている議員の発言は1,2分しかないのではないか?国会では何も明らかにはならない。

だから、新聞が国民に真相を伝えるしかないのだが、新聞も、グアム移転費については書かない。新聞の「なし崩し」こそ危ういのだ。

明日は憲法記念日。おそらくまた、「なし崩し的に」書くにちがいない。

jaja(じゃじゃ)の音楽を聴く

2012-05-01 | 日記
三田の有馬富士公園パークセンターにジャズグループ「jaja」のコンサートを聴きにいった。多目的ホールはほぼ満席、100人以上は来ていた。席は(自由席だが)、前から2番目、演奏者の4mくらい前で聴いた。生演奏だ。実によかった。
ベース、ギター、ドラム、ピアノそれぞれ上手だが(プロだから当然か)、なんといっても、リーダーの秋山幸男のソプラノサックスが素晴らしい。実にいい音を出す。

ジャズメンというと、偏見だけど、ちょっとすまして、なんか難しそうで近寄りがたい印象があったのだが、この秋山氏は、田舎の高校生のような素朴な坊ちゃん顔(無精髭はあるが)で、昔の同級生を思いだして、親近感を持った。黒いスーツ、黒いズボン姿で、サックスを吹くのだけど、吹くたびに体を折り曲げたり、そらしたり、全身を使って吹く姿は、男が見てもかっこいい、と思った。やはり、一生懸命に打ち込んでいる姿は美しいなあ。

全曲、オリジナル。スタンダードの曲は一切演奏しなかった。スタンダードの曲はやらない、というプライドと意地があるようだ。こういうこだわりと意地のある男は好きだ。

全曲、オリジナルで初めて聞く曲ばかりだけど、訴えるものがあった。ジャズだけど、演歌、フォークのように、情感に訴えてくるのだ。一度、聴いたら忘れられず、癖になりそうな音楽だ。言葉ではなく、サックスで何かを伝える。すごい。

jajaはストリートでもよく演奏しているそうだ。この三田でコンサートを開くことになったのも、三田の方が、どこかの高速道路の休憩エリアで演奏していたのをたまたま耳にして立ち止まり、そこから話が始まったそうだ。

今後のjajaの活躍を応援したい。

生演奏というのは、めったに経験したことがないので、記念に写真をとってみたかった。しかし、だれもカメラで写していない。どうしようか、と迷ったすえ、えーい、このさいだ、と1度だけシャッターをきってしまった。休憩時間、横でビデオをとっていた係の人に、「写真をとってもいいのですか」と聞くと、「さあ、どうでしょう、写真撮影禁止とは書いていないですね。演奏者に聞いてみないとわかりませんね」とにっこりしながら言われた。

家に帰ってjajaのホームページを見ると、「演奏に集中するため、ビデオ、カメラはご遠慮ください」と書いてあった。

そうなんだ。それが、マナーであり、常識なんだ。申し訳ありませんでした。