虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

原発の作業員

2011-03-16 | 映画・テレビ
原発事故の報道を見ていると、次から次に心配が出てくる。

福島の原発には、東電の社員と協力企業の作業員、という言い方がよく出てくる。
協力企業とは、要するに下請けの作業員なのだろう。
原発の最も危険な作業は東電の社員ではなくて、下請けの作業員がしているのかもしれない。

今日から作業員の被曝量の上限を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げた。250ミリシーベルトはNHKの番組によると、「白血球数が急激に減少する」とあり、長期的にはガンになりやすい、とあった。

今朝の朝日には、「250シーベルト以下では、白血球数の減少などの臨床症状が出ない」という専門家の知見を踏まえて、厚生労働省と経済産業省が決めた、という。

危険を承知で、作業員に長時間、仕事をさせるのが目的だろう。作業員、そして、作業員の家族の思いはどんなだろう。

こういう危険な作業は、東電の幹部社員がやるべし!

ただちに健康に被害があるわけではない

2011-03-16 | 映画・テレビ
どういう意味だ?
ただちに健康に被害が出るわけではない。
しかし、そのうち、健康に被害が出る、という意味なのか?

少しでも、国民に健康に被害があってはいけない。
国民の健康、国民を守る、という意識がほんとうにあるのだろうか。

テレビで解説している原発の専門家の名前と発言をいちいちメモしておきたいくらいだ。専門家の言う通りだったら、素人のぼくがアホだった、と謝ろう。専門家のいう通りでなかったら、専門家は謝罪すべきだ。

それにしても、この原発事故で、いろいろ不審に思うことはふえた。
東京電力の社長から国民に対しての正式の謝罪、声明がないということ。
原子力安全・保安院という東京電力の窓口のような役所。

気象庁が原発事故の直後、震度をマグニチュード9に訂正したこと。
まさか東京電力が気象庁に圧力を加えて変更させるとは思えないが、地震としては、建物の倒壊は少なく、災害の多くは大津波によるだろうと思うのだが。
まして、原発のある福島の方は想定内の地震だったはずだ。
想定外の史上最大の地震だから、原発事故もやむをえない、とされては困る。

原発事故から目を離せない。


テレビ局は被災地に本部を置け。

2011-03-16 | 映画・テレビ
東京や大阪のスタジオで報道ニュースを見ながら、ゲストたちが感想を話し合う。
いつもの安易な報道姿勢だが、この非常事態に、見ている方がいらだってくる。

被災地に大々的に機材を運び、多数のテレビ技術者、報道員を総動員し、それぞれの被災地の県に中継本部を置いて、被災者の連絡、救援に役立つことをしたらどうか、と思うが、できないのだろうか。

BSや教育テレビでは、安否情報を流してはいるが、他にもテレビ局はできることはあるはず。


あちこちの被災地に特派員を派遣して被災者にマイクをむけて取材報道するだけではなく、被災者と共に、被災者の立場から情報を発信するべきだろう。官庁、警察、消防署、避難場所などの情報を整理し、連携させる役割がテレビはできるはず。希望する被災者には、その連絡にテレビをもっと利用してもらってもいいはずだ。もっともっと金も人も知恵も使え!なんのためのテレビだ。

原発事故の報道にも大いにいらだつ。
ゲストの原子力専門家は、この期に及んでもまだ「あまり心配することはないと思われます」などという奇怪さ。原発を推進する立場の原子力専門家ばかりの解説ではないの?

東電の「確認中です」。「可能性は否定できません」の言葉。
この無責任なもののいいかたにも怒りを感じた人も多いはずだ。


「あなたは男ですか?」と聞かれたら「確認中です。可能性は否定できません」とこれから答えてやる。