虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

香川県へ日帰りドライブ

2012-10-29 | 日記
90歳の叔母がまだ歩けるうちに、元旦那さんの墓参りをさせてあげようと、日帰りで香川県にいった。高齢になると、一年ごと、いや、一月、一日ごとに、身体の衰えがすすむ。来年はもう墓参りはできないだろうと伯母孝行のつもり。しかし、元旦那さんのこと、どこまで覚えているか定かではない。なにしろ40年ほど前になくなったのだから。いや、一緒にいったわたしのことなど、どこかのおっさんとしか思っていない。その点、自分の母親のことはよく思い出し、しょっちゅう、夢を見るそうだ。父親や旦那は、夢にはでたことないらしい。

ドライブで困るのは、排尿。高速道路を走っているとき、「わたしは降りる、降ろして-」といわれて弱った。

明るいうちに大阪に帰ろうと思ったのだが、暗くなってしまった。
いつのまにか、夜は目がみえにくくなっている自分に気付く。夜の運転はこわい。10年前はこうではなかったのだが。だれにも衰えはやってくる。

紅葉はまだ、2割くらい。まだまだです。

便ショックか?

2012-10-17 | 日記
叔母がショートステイにいっている介護施設から朝、電話があった。意識不明になったので、救急車で運ぶ、という。身内の人も来てほしい、というので、飛んでいった。救急車の後をついて車を飛ばした。救急車は赤信号を無視して走るので、後をついていく私の車も赤信号を無視していいのかな、と一瞬思ったが、やはり赤信号では止まることにした。

運転中、もしものことになったら、お葬式は家族葬にしなければならない、いったいどこに連絡したらよいのだろう?などと悪いことばかり考えてしまった。

病院に着くと、叔母は意識が戻っていた。血圧も、心電図も問題はない。はっきりした原因はわからないが、便秘ぎみで、久しぶりに便をすると、血圧が下がることがあり、そのためかもしれない、という。3時間くらいで、帰ってもいいといわれた。よかった、よかった。

介護施設の人に聞くと、それを「便ショック」と呼んでいるらしい。
便をするときは、力む。それで血圧が上昇する。便が出てしまうと、今度は一気にに血圧が下がり、脱力感に襲われ、時に失神するという。高齢者の方には多いらしい。失神してこわいのは、転倒して骨折してしまうことだ。

叔母の場合は、イスに座っていて、介護の方が失神しているのに気付いてくれたのでよかった。

血圧の高い人はあまり力まない方がよいのかもしれない。

ススキ

2012-10-15 | 日記


秋真っ盛り。
秋のコスモス、ダリアもいいけど、やっぱり好きなのはススキ。
ほら、見てくれ!と派手にポーズをとる主役級の花よりも、いぶし銀の脇役、庶民の味がして、なにより風情がある。弱々しそうでいて、このススキ、夏も、冬もどこかで1年中見られるのではないか。意外と強い草なのかもしれぬ。1本でも、5,6本でもそれぞれ味があるし、群生しているススキはまた格別だ。

画像は、伯母がショートスティで利用している介護施設の近くのススキ。山里にある。



一揆ネタじゃないけど

2012-10-15 | 新聞・テレビから
店の仕事を始めてから、ゆっくり「一揆ネタ」が書けなくなったのが残念。
仕事に疲れて、一杯、呑んでしまうからかもしれない。

「今日の新聞から」といっても、すでに昨日の新聞になるが、1面に13日に開催された「さようなら原発集会」の記事が出ていた。写真こそ真ん中にあるが、記事の文章はたったの5本だけ。他の面には記載なし。東京新聞ではどうなのだろう?原発デモは、広義の意味では、「一揆ネタ」になるかもしれない。朝日はいつものごとくできるだけ小さく報じたいようだ。

政府、財界、支配層が、なによりも恐れたのは昔から、民衆の一揆、徒党。
今だって、きっと苦々しく思っているのはまちがいない。その一揆への対処の仕方も昔とあまり変わらない。

まず、無視する。声を聞かない。あるいは、声を聞くふりをする。声を制止できなくなると、その動きへの誹謗、中傷をくりかえす。そして挑発して、騒ぎをおこさせ、逮捕、弾圧。人々の離反をはかる。

先日、デモの動画をたまたま見ていたら、静かに歩くデモの人々に向かい、「左翼、反日分子、偽善者」などととマイクで叫んでいた集団が映っていた。とうとう挑発する者が出てきた、と思った。

脱原発であれ、オスプレイ反対であれ、市民運動には、昔から、「左翼」「反日分子」「過激派」「極左集団」というレッテルをはる。まったく変わっていない。

先日、東京都議会の東京維新の会とかが、「大日本国憲法は現存する。今の憲法は破棄せよ。国民主権という傲慢な思想は破棄すべき」という驚くべき誓願がなされていた、という記事が出ていた。
「国民主権は傲慢な思想だ」とは、よくも言ったりだ。フランス革命以前の王朝時代にもどってほしいのかもしれぬ(それなら、ちょんまげつけるべし)。しかし、時代錯誤というよりも、時流を見すえた発言のつもりなのがこわい。

さて、朝日新聞、13日の原発集会については、たった5本の文章のみだが、根本清樹編集委員は、先週の「石破幹事長」につづいて、今週は「枝野氏」について、デモの記事の5倍ほどの長い文章を書く。枝野氏の提灯記事。提灯記事を書かないと、政治家には対面できないのかもしれない。原発事故当時、枝野氏は「健康にはただちに影響はありません」とくりかえし、事故を過小評価してきたことが頭から離れない。




政治面ブツブツ

2012-10-07 | 新聞・テレビから
「東京新聞」を購読している友人がいる。
郵送だから、2日遅れになり、番組ガイドは役に立たない。でも、原発記事に力を入れているので、購入しているという。東京新聞はいまのところ、脱原発の立場だが、全国の支援者がいるからこそ、電力会社、財界の圧力に負けず続けられているのだろう。

さて、我が家が購読している朝日。今日は、原発の記事なし(このところ、なしが多い)。今日の1面トップは防災科学研究所が発表した地震調査。2面も紙面を使っている。軟弱地盤に3800万人が居住している、危険だ、という記事だ。最近、疑い深くなった読者としては、だからなんなんだ?防災の公共工事が必要だ、とでもいいたいのか?となる。いったい、独立行政法人の防災科学研究所とはどんな組織で、どこから寄付を集めているのか、ちょっと調べてみたくなったが、今日は、別の政治面の話。

朝日の政治面は、維新の会と自民、民主の記事のみ(いつもだが)。維新の会については、1面にも大きく出ている。

また、政治面には、根本清樹という編集委員が「政治断簡」という政治コラムを今日から始めたようだが、今日は、さっそく、「石破幹事長」。結構、長い(社説以上の長さ)。一切、石破氏への批判的な言葉はなく、むしろ石破氏の言葉を巧みに引用しつつ、好意的に石破氏を紹介したコラムだ。石破氏は、この記事を書いた根本氏に会ったら、「ありがとう!」ときっとニコニコして礼をいうにちがいない。

社説、今日の題は、「維新と国会 もう、秋風ですか」が見出し。要するに維新の会がちょっとゴタゴタしているが、秋風が吹くのは早いよ。期待しているんだから、がんばってよ、という内容。「政治の閉塞状況が続くなか、橋下氏や維新の会の問題提起には傾聴すべきものもある」と書いている。

その社説の下にはまたコラム。政治部長の曽我 豪という人が、「ザ・コラム」という紙面の三分の一のスペースを割いて、「安部氏返り咲き 真の勝者への機略と執念はあるか」という文章。

政治部長という地位につくと、どうも、総理を教え導く使命を感じるのかしらん。少なくとも同格。たしかに、財界やこの国の支配層にとって、今や総理大臣や国会議員は、財界の国会担当課長であり、新聞は財界の宣伝宣撫担当課長のようなもので、2人は仲間意識、同僚意識があるかもしれない。

岸信介を尊敬する朝日の政治部長曽我氏は、岸信介を祖父に持つ安部氏にエールを送る。

安部氏はこれからどうしたらよいか、と問い、その答えを原 彬久の「岸信介」(岩波新書)の言葉をそのまま引用する。「岸の戦略と戦術は恐ろしく多彩であり、怜悧であり、ときには悪徳の光を放つ。・・しかも岸においては執念が機略を刺激し、機略が執念を固める」(以上 原 彬久)

そして、続けて、曽我氏は、こう結ぶ。「真の保守政治家として歴史の勝者になるための条件は、懐深い機略と最後まで心が折れぬ執念なのである」

ここまで長い文を読んできた読者は「なーんだ」と思うだろう。でも、この文章はきっと安部氏のために書いたのだ。岸の、そして安部氏の執念とは憲法改正なのだが・・・。

朝日の政治部長がこれなんだ。しばらくは自民、民主、維新の会のエールばかり続くのもしかたがないよ。




ありえない話

2012-10-06 | 新聞・テレビから
仕事が忙しくて、ブログが書けなかった。しばらく書かないと、ますます書く気が失せる。どうせ、新聞ネタの鬱憤ばらしや小言ばかりなので、書くまでもないだろう、と思ってしまう。でも、このブログは、自分だけの備忘録、メモだから、人目は気にしないで、書きついでいくことにしよう。

今日の朝刊。1面トップが「官庁改修に復興費120億円」。東日本大震災の復興予算が、全国の官庁施設の改修費に120億円使われている、という記事だ。国交省が100億円、国税庁が20億円。国税庁は、「多くの納税者が訪れる。安全確保のため、耐震が必要」と答えているそうだが、それなら、全国の建物、学校、施設、家まで必要ではないか。ありえない話だ。

消費税増税の財源も、社会保障ではなく、公共工事に使われる可能性が高いそうだが、この復興予算にしても、大企業、財界が儲けのチャンスとして、深く関わっているにちがいない。

えー、ウソー、ありえない!と、この記事を読んだ瞬間はみんな感じるけど、いつのまにか忘れ、これはありえる話になっていく。テレビと同じ。話題が変われば忘れる。

忘れられた話は多い。
いつだったか、三菱電機が武器納入で防衛省に過大な請求をしていたことが記事になったが、政府は調査する、といったきりそれっきり。

昨年、納期が遅れ、値段も高騰する可能性があることがわかっていながら、書類審査だけで防衛省はアメリカから高額な戦闘機を購入する契約をした。案の定、納期は遅れ、値段も上がったが、それについての記事はなし。ありえない話がありえた。

本来なら、新聞にこのような記事が出たら、即、国会で野党が追及するものだが、この国には、野党はない。かつて第三の野党といわれた新聞も、すでに与党で、追求などとてもとても。

消費税と社会保障の一体改革といいながら、消費税増税だけした民主、自民、公明党。
原発推進の道を変えない自民、民主。

原発についての世論では、国民の半数が反対なのだ。

自民か民主か、あるいは維新の会か、などとメデイアはあおるが、自民も民主も維新の会も原発推進であり、憲法改正を方針としている。

次の選挙で、これらの政党が政権を担うなんて本来、ありえない話だろう。
だが、これは、ありえる話なんだ。

メデイアがありえる話にしてしまうのだろう。