虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

大災害中のテレビ番組

2011-03-24 | 映画・テレビ
大震災・原発事故から13日。

震災の被災地では、今なお、水、食料が足らず、孤立無援の避難者の方が多数いる。福島原発では、作業員が被曝し、放射能汚染は、空気、水、野菜に影響が出始めて、原子炉の危険性は去っていない。こんな日々の夜のゴールデンタイムのテレビ番組。

大阪では、NHK(NHK教育も含める)の他は、毎日テレビ、ABCテレビ、関西テレビ、読売テレビ、テレビ大阪、サンテレビの民放6局がある。

家庭で家族がテレビを最もよく見るであろう7時から10時までの3時間。ニュース番組はNHK1局のみで、民放はゼロ。芸能雑学王決定戦とか元彼元彼女芸能人、とか娯楽番組ばかり。原発や被災地はまるで嘘のように思える番組。

ニュースは、毎日テレビ11時24分から、関西テレビは11時30分、読売テレビは10時54分、テレビ大阪は11時にある。こんな遅い時間にだれが見るだろうか。働く人たちは寝てしまっているよ。民放は、テレビから報道番組、ニュースをできるだけなくしたいようだ。

さすがNHKは午後6時から深夜までずっとニュース番組を放送している。そこは評価する。しかし、NHK1局にしか報道番組を見ることができないのはいかがなものか。

そのNHKにおいても、地震直後よく中継していた東電、保安院、官房長官の会見の中継はまったくしなくなった。今日も、午前11時半頃、東電の会見、午後3時頃保安院の会見、午後8時過ぎ、東電の会見があったそうだが、中継はなし。

9時からのNHKのニュースでは、会見があったという報道を数秒流すのみで、それも東電や保安院の会見を時間の順序を無視してピックアップして編集しなおして報道する始末。

特に9時からのメガネをかけたおじさんのキャスター(名前は知らないが)は、いつも笑みを浮かべながら、「心配はないですよね」と専門家に聞き、「心配ありませんよ」という専門家の答えを引き出すパターンのくりかえし。

選挙の時は、どの局も特番を組んで、選挙報道ばかりなのに、今、国民が最も危機にあり、不安の最中、最も関心のある原発・被災についての特番をどうして組まないのか。

こんなテレビだったら、いくら地デジが始まるなんて宣伝しても、テレビを買わない人がふえるのではなかろうか。

ついでにちょっと。

ビートたけしは、たしか原子力発電のCMに出ていたと思う。東京電力もスポンサーだったかもしれない。

震災後、韓国のヨンサンとかが何億円と寄付したニュースを聞いた。
そのあと、たけしと所ジョージが義援金として寄付したニュースもネットで見た。二人で1000万円とか。恥ずかしくないか、と思ったけど、これは、言いすぎかもね。


これからの日本・・・

2011-03-24 | 日記
今は、東日本の大震災の被災者の方を救援すること、そして、福島原発の被害をくいとめることに全力をあげるべきで、これからの日本を語ることは不謹慎かもしれない。でも、これからは、すでに始まっている。だれも、これからには触れようとしないのが、かえって怖いような気がする。

遅かれ早かれ大連立の挙国一致の救国非常時体制みたいな政治が始まるのかもしれない。増税も避けられない。社会保障も年金改革も一時ストップかもしれない。戦後の政治経済体制への根本的な反省がなされないなら、国民への一方的な節約、耐久生活を強いられるかもしれない。国難の名のもとに、思想の自由や権利への制限にまで言及してくるかもしれない。国難という機会を利用して前面におどり出てくる政治屋も続々と出てくるかもしれない。

あるいは、人々が、この国の政治、原発を含めたこれまでの経済活動をあらためて反省し、国民が助け合い、安心して暮らす世の中をみんなで考え、作り始めるのかもしれない。どうなるのだろう。

だれが、何をいいだすか、気をつけて見ておかなかければならない、と思う。