虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

岩波文庫の新訳「戦争と平和」

2006-01-29 | 読書
岩波文庫の新訳トルストイの「戦争と平和」(1)を買った。訳者は藤沼貴。

ペラペラめくってみたところ、なんとなく読みやすそうだったから。実際、字が大きく、ひらがなを多くしていると思う。

初めに、登場する貴族の系図や人物紹介もしているのでありがたい。この作品は、だれがだれの夫で、だれの子かがわたしなんかにはわからなくなってしまい、それも挫折の一因だった。また、途中、訳者のコラム記事が挿入されているのも新しい試みだ。

「戦争と平和」は、学生時代から何回か挑戦を試みて、いつも半分くらいでやめてしまっている。「アンナ・カレーニナ」や「復活」は何回読んでもおもしろいのに、このトルストイの最高傑作を読みきっていないのがくやしい。

登場人物が多く、また、戦争の場面も長いので、関心が持続しなかったと思う。
新しい文庫が出たのを機会にまた読んでみようと思うけど、だれか仲間はいないかあ?(笑)




無題

2006-01-23 | 新聞・テレビから
朝刊、夕刊とも、耐震偽装についての記事なし。

その代わり、朝刊も夕刊も1面トップはライブドア。明日もそうなるのだろう。証人喚問の日からずっとそうではないか?
わたしは株はわからないし、IT産業にもホリエモンにも関心がないので、なぜここまで大きく取り上げるのかわからない(一人関係者が不審な死に方をしているので、ライブドアをとりまく巨悪みたいなものがいるのだろうか?わからない)。

ライブドアもニュースかもしれないが、たとえば、今日のヤマハ発動機のヘリ不正輸出、あるいは、これも今日の朝刊だが、三井住友海上火災の不払い問題もニュースだろう。三井住友海上の会長は、経団連の役職もしているはずだ。

今朝は雪。最近、ブログに書くネタがないよー。
岩波文庫で新訳の「戦争と平和」が出ていた。ペラペラめくると字も大きくて漢字もやさしく読みやすそうだった。また挑戦しようかな、と思ったけど、まだ買っていません。



恐るべし富士火災

2006-01-21 | 新聞・テレビから
今日の夕刊。成果主義手取り月2万円の記事。

富士火災の53歳の社員が、成果主義で手取り月2万円になり、法に訴えてた結果、会社と和解して、解決金が支払われ、同時に、会社は給与の最低水準を引き上げる制度改正を決めたそうだ。

しっかし、ひどい話ではないか。富士火災、ひょっとしてわたしもここの保険に入ってるかもしれない(家人に聞かないとわからない)。もし、入ってたら即刻やめたい。

社員を人間扱いしてない会社のサービスや保険などいらない。

成果主義とは、これも聞こえはいいけど、賃金カット、首切り、搾取の別名ではないか。

富士火災。恥を知れ!といいたい。

耐震偽装

2006-01-18 | 新聞・テレビから
昨日の昼から国会で、小島社長の証人喚問があった。

昼からだから少しは記事にできそうなものなのに、夕刊(朝日)には、1行も記事がなかった。

今日の朝刊(朝日)、1面のトップ記事はライブドア、その次が愛媛のタンク火災、残った小さなスペースで証言拒否の記事だ。社会面は宮崎勤事件で、証人喚問の関連記事は別の面に。
今日の夕刊、もう耐震偽装の記事はなし。

どう報道するかに興味があった。
予想されたことだけど、「耐震偽装」事件はできるだけ無視したいのではないか?
テレビの番組欄を見ると、まだテレビのワイドショーの方が問題にしてる。

ライブドアの事件は、証人喚問の日をねらって発表したのでは、という噂もあるけど、そんな勘ぐりもしたくなる。人が一人死んでいるし(自殺か他殺かもわからない)、被害を受けた住人もいるし、建設業界全体を見直す事件だろう。昨年、事件が発覚したときは、もっと問題視していなかったか?年があけると、特殊な「耐震偽装事件」として例外視しようとしているように見える。

国会議員に真相解明してもらうのではなくて、新聞社は、もっと取材しろよ。取材意欲をそそるこんなテーマはないはずだろう。圧力があったとかなかったというよりも、今の新聞社ははなからやる気はなく、萎縮しているのだろう。なにせ、この事件を解明することは、パンドラの箱を開けるようなものかもしれないから。(もちろん、予感だけで、ちっとも知らない)

関係ないけど、今日の朝刊には、郵政民営化の準備会社の社外取締役に、経団連の奥田(豊田自動車)、ウシオ電機の牛尾治郎、三菱重工業会長の西岡喬、伊藤忠商事会長の丹羽氏、ザ・アールの奥谷氏の5人に決定とか。政府の影の顔。
民営化といえば聞こえはいいけど、なんだ、大企業化だったのか。

どういうわけか知らないが、朝日の連載記事は昨年から財界政界の人脈記事が続いている(今も、ニッポン人脈記でやってるが)。NHKのプロジェクトXみたいな記事が目立つ。どうも感覚が合わなくなってきた。

今日、9時から世界のドキュメンタリーで「ゲッペルス」をやる。見てみよう。

画像は能勢妙見山の登り口に立つ、路傍の地蔵。本文とは関係ありません。




2月のBS映画

2006-01-16 | 映画・テレビ
最近、本も読んでないし、ネタがない。

BS映画を調べたら、2月は大作が用意されてあった。
「スターリングラード」「カサブランカ」「アラビアのロレンス」がある。
アラビアのロレンスは昨年もやったのではなかったか。BSはくりかえし、同じ映画を放送してるんだな。ロレンスはビデオに録画したので、「カサブランカ」を録画しておこうと思う。
あと、「スターリングラード」がけっこうおもしろいです。
冒頭の戦闘シーンの撮影がいいし、物語性もあって、楽しめる。

警察の犯罪情報メール

2006-01-14 | 新聞・テレビから
今日の新聞ではないけど、11日の朝刊に大阪府警は、携帯電話に24時間不審者情報をメールで配信する事業を始めた、と出ていた。約1億円の費用とか。「子どもを守る」を名目に、警察の犯罪情報のメール提供は、全国的に始められているから、これは中央からの指令もあったのではないか。

この2,3年で、またたくまに、警察、学校、地域が手を組んで防犯組織ができてしまったのには驚く。これでいいのか?と不安に思う人も多いのではないのか。

朝日新聞も「子どもを守る」大キャンペーンを組んでいるし、この件に関する限り、朝日新聞は、文科省や警察から褒美をもらってもいい。この動きに、「まてよ?」という疑念もないのがこわい。

「子どもを守る」という大義名分が、いつ、どういう名分に変わって活用されるか
わからない。「子ども」を守るシステムが「公の秩序」「国家」「企業」「国益」を守るシステムに変わるのは、改憲のあとか?

11日の新聞では、メールの文面(試案)ものっていて、それはこうだ。
「女子児童がお小遣いあげるからこっち来て、と声をかけられる事案が発生。犯人は、サラリーマン風」など。

声かけしただけでメール情報を流されたらかなわん。デマや流言蜚語がますますふえないか?

昔、1度だけ海外旅行(東南アジア)をしたことがあるが、道を聞くのはいつも子どもで(子どもは話しやすいし、下手な英語も通じる)、親切に案内してもらった。いや、日本でも、方向音痴なわたしは、道を聞くのは子どもだ。今は、知らないおじさんが近づいてきたら逃げろ、とどの家庭でも教えなければならない。

幕末の京都に、こんなシステムがあったら、新選組もあんなに苦労することはなかったのに。岡田以蔵はいいとしても(^^)、清河八郎、坂本竜馬をはじめとする大量の不審者も現れなかったはず。
虎尾の会なんか存在できません(笑)


BS1「世界のドキュメンタリー」がおもしろい。

2006-01-09 | 映画・テレビ
BS2は、映画なんかでよくチャンネルを合わせるけど、BS1はまず見たことがなかった。スポーツばかりと思っていた。
昨日〈9日)、たまたま回したBS1でおもしろいのをやっていた。

世界のドキュメンタリーシリーズの「世界を動かした砂糖産業」前編後編2時間を一挙に放送していた。
18世紀の奴隷労働として始められた砂糖産業、21世紀の今日も続く奴隷的労働、砂糖産業界のトップとブッシュ政権の結びつき、人々の健康を無視して大量販売する業界。業界に抵抗する人、など、布団に入って寝ようとしていたのだけど、身を乗り出して見てしまった。カナダのテレビ局の制作だった。よかったぞ。

ほとんど食べるものもなくサトウキビの刈り取りをする人々は、日常の必要品も作業所内にある店で買わされるが、その店はよそよりも2倍の値段とか。明治のころの三池炭鉱(三池炭鉱だけではないが)にも、必要な品物は、炭鉱会社が経営する店で買わされ、借金にしばられた、という話を想いだしたが、企業国家日本に住んでるわたしたちも本質は変わらないかも、と思ったりした。

このシリーズ、予告編では、今度は、「ゲッペルスの宣伝政策」とか「ヒトラーの証言」とかも予定しているらしい。
BS1、これから注目しておこう。

画像は、能勢の知明湖(一庫ダム)。本文とは何の関係もありません。


大新聞の正月特集

2006-01-06 | 新聞・テレビから
だいたい新聞は、正月の新年度から力を入れた特集記事を連載するものだけど、昔はけっこうおもしろいものがあったと思う、今年は、何がそれにあたるのだろう?

正月の新聞も捨ててしまったからわからないけど、「再生 新生」という1面の連載がそうなのか、あるいは、社会面に連載している「12」がそうなのか?どちらも、テーマがなく、様々の社会現象を追うのみ。

朝日に比べると、毎日はちょっとがんばってるようだ。ネットで読め、その都度、ネットでアンケートに答えられるというおもしろい企画だ。テーマもいい。ずばり「格差社会」だ。ネットでたまに見る。

ほんとうなら、「憲法問題」の連載をしてもいいはずなのに、大新聞はこの問題からは手を引いていると思う。姉歯を氷山の一角とする建設業界の実態についてもどうも追及する姿勢はないようだ。今度はポスト小泉で報道合戦をするのなら、ポスト小泉たちの閨閥、天皇家、旧華族、財界との結合ぶりを解明してもらいたいものだ。ぜったい、しないと思うが。

なんといっても、朝日の元旦の社説の見出しには驚いた。「武士道をどう生かす」
だ。名前のない君にはいわれたくないな(笑)。
「惻隠」の情をもった武士といえばまず大塩平八郎が思い浮かぶぞ。

藤原正彦の「国家の品格」をベストセラーとして引用していたが、不用意ではないのか。わたしは読んでないからわからないけど、朝日の社説にとりあげてもいいような内容なのだろうか。

「秋に新たな首相が選ばれる今年こそ、大きな転換の年にしたい」だって。
政治は、秋まで他人まかせにするつもりなんだ。


ベストセラー「下流社会」のいやらしさ

2006-01-05 | 読書
ブックオフに「下流社会」〈光文社文庫)が出ていた。
ほんとにベストセラーなのかどうかは怪しいけど、「下流社会」という言葉につられてつい買ってしまった。失敗。

おそらく、著者は、「下流社会」という言葉の思いつきに有頂天になり、その言葉のみのために本を出したのだろうと思う。中身はまったくひどい。

「下流とは、単に所得が低いということではない。コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、つまり総じて人生への意欲が低いのである。その結果として所得が上がらず、未婚のままである確率も高い。そして、かれらの中には、だらだら歩き、だらだら生きている少なくない。その方が楽だからだ」

よくも言う。
しかし、こういうことを平気で言えるような時代になったということか。
中身はしょうもないアンケートの表と結果ばかりで、読む必要もないけど、あとがきなどに、著者の考え方がぽろりと出ている。

電車の中の隣の若い男、Tシャツに無精ひげの男、いったい何を考えているのだろう?だって。
スーツを着たこの著者は何を考えてるのだろう、といいたい。

著者は、結果としての所得格差は当然と考えてるようだ。
所得格差は当然としても、機会の不平等はよくないとし、この著者のあげた解決策5つ、そのうち、4つは、大学についてだ。

1つ、まず、入試では、所得の低い者は、合格点を低くしてやる、2つ、東大の学費を無料にする。こうすれば、貧乏人もがんばる。3つ、一流大学の授業をインターネット化してだれにも受けられるようにする。4つ、東京の大学に進学したものへの資金援助してやる。

かつては、大学の存在意義とは何なのか、大学の授業とは何だ、という議論もあったけど、ここには、あいもかわらぬ学歴信仰があるだけ。今の格差社会をおしすすめる政治への目は皆無。

一流大学へすすんで一流会社へね、というのは大昔の教育ママの言葉だけど、この人は、その通りに素直に生きてきたのかもしれない。


電車の中で隣り合わせた男には、こんなタイプもいるのかもしれない。いや、マスメディアにはうじゃうじゃいる。
こわい社会になったとつくづく思う。

社寺めぐり4(光明寺)

2006-01-05 | 日記
長岡まできたら、ここに寄らない手はない。
神社ではないけど、4つのうちではここが一番いい。
駐車場があり(無料)、トイレもきれい。拝観料もいらない。
(だいたい、こういうことばかり気になる。高い拝観料をとる寺はきらいだ)。

本堂へ行くまでの参道が広く、静かで、すがすがしい。お坊さんがほうきでそうじをしていて、きちんとあいさつもしてくれた。しつけもよくできている(笑)。

本堂の内部も見ることができる。重厚荘厳だ。

ここは法然上人が初めて念仏の法門を説かれたところ。
開基は、あの平家物語に出てくる熊谷直実。熊谷直実は、法然上人によって出家の決意をしたそうだ。

秋にまたここを訪れてみたいと思った。紅葉はすばらしいと思う。

社寺めぐり3(長岡天満宮)

2006-01-05 | 日記
ここは人が多いです。正月らしい女性の着物姿も見た。でも、混んでるというほどではない。駐車場も100円ですんだ。京都の市内の神社ではこうはいくまい。
赤い神社で、ちょっとはで。

祭神は、ご存知(実は、わたしはよく知らないが)、菅原道真。
菅原公が、太宰府へ左遷されたとき、この地に立ち寄りここに住みたいものだ、と詠じたとか。


社寺めぐり2(水無瀬神社)

2006-01-05 | 日記
国道171号線を京都方面にむかっていると、標識が出ていたので、寄ってみた。
祭神は、後鳥羽天皇、土御門天皇、順徳天皇。

後鳥羽天皇は、承久の変で隠岐に流されるが、生前、ここに離宮として住んでいたので、ここに祭られたそうだ。

ここの水は、大阪府の名水百選に認定されているそうで、正月も、ペットボトルで水を汲みにきている人もいた。わたしも飲んだ。

門には、石川五右衛門の手形が残っている。五右衛門が、この神社に泥棒に入ろうとしたけど、どうしても門内に入れなかったとか。

正月ですが、見ての通り、人は多くないです。

社寺めぐり1(呉服神社)

2006-01-05 | 日記
信心はないのだけど、デジカメを使いたいので、社寺めぐりのはしごをすることにした。正月そうそう歯もぬけてしまったし、神様仏様に幸運を願ってみよう(笑)

池田に住んでいるころは、よく行った。池田駅のすぐそば。
呉服神社とかいて、「クレハ」と読む。
機織の神様で、ここは古代、渡来人が住み着いて機織の技術を伝えたらしい。
中国の呉の国だとか、秦氏ではないかといわれている。
祭神は、呉綾織大神と仁徳天皇だとか。

9日には、ここでえべっさんもやる。

出雲大神宮(亀岡)

2006-01-02 | 日記
本滝寺を出たあと、どこへ行くあてもなく亀岡方面に車はすすむ。途中、「出雲大神宮」という看板を見た。よし、ここに行こうと、神社参りのはしごをすることにした。でも、池田にも「出雲大社」というけばけばしい新しそうな神社(いったことはない)はあるし、金儲けで建てられたしょうもない新しい神社かもと思っていた。着くと、けっこう古い。というか、神社発行のパンフレットによると、島根の出雲大社よりも古く、徒然草にも出てくる神社で、重要文化財にも指定されているらしい。

拝殿の前の建物では、剣士が2人、剣技を見せていた。珍しいもの見た。

わたしが住んでいるところだったら、初詣は能勢妙見山、多田神社、勝尾寺、清荒神、中山寺なんかがよく行くコースだけど、そこは正月はいつも人でいっぱい。やはり、亀岡になると、すいています。


妙見宗総本山 本滝寺

2006-01-02 | 日記
1日は、妙見山にいけなかったので、今日もう1度挑戦しようと、妙見山にむかった。山道の途中に、「本滝寺」という案内があった。この道はよく通り、前から何回もこの案内は見たことはあるけど、行ったことがなかった。妙見山はたぶん、混んでるだろうから、ここを訪ねることにしました。

昨年、降った雪がとけず、ところどころ雪が積もっている。妙見山の十文字の紋もあるし、能勢妙見山と関係があるのだろうけど、ここはどういうところなのかよくわからない。崖に沿ったところに建てられた神社。拝殿もあるが、崖に龍の頭を模したようなところから水が落ちている。これが滝なのだろうか。白蛇神社なんていう祠もあった。ここは、どういう処なのか、今度、調べておきます。