虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

もの申す人

2011-05-26 | 読書
「きけわだつみの声」(岩波文庫)に木村久夫さん(二十八歳で刑死)がこんなこと書いている。

「私の軍隊生活において、将校連が例の通り大言壮語していた。私が婉曲ながらその思想に反対すると、「お前は自由主義者だ」と一言の下にはねつけられたものだ。軍人社会で見られた罪悪は、枚挙すれば、限りがない。ー略ー 天皇の名を最も濫用、悪用したものも軍人であった」

当時は、「自由主義者」のレッテルをはられることさえも反国家的だったのだろう。
国や上司に対する批判的な意見は「自由主義者」の一言で片づけられてしまう。ましてや、当時、「左翼」や「共産党」などと思われたら、即、牢屋行きだったのかもしれない。

今は、さすが、自由主義者と名乗って非難されることはない。なにせ、アメリカをはじめ、日本の保守党も自由と民主主義を守ることを標榜しているのだから。
しかし、そのかわり、しきりに、使われるのは、これまた古くて手垢のついた死語「サヨク」「共産党」のレッテル。

君が代の強制に反対するもの、憲法改正に反対するもの、原発に反対するもの、米軍基地に反対するもの、とにかく、時代の支配思想に反対するもの、もの申すものは、「サヨク」という(菅首相さえ、かれは左翼だから、などと悪口いわれた)。「サヨク」とは何かよくわからないが、レッテルをはる方は、短絡的に(また、意識的に)、それはすなわち即「北朝鮮」「中国」と同じで非常識、非国民という使われ方だ。こうして、だんだんと反対して物を言う人の口を封じてきた。

唐突だが、小出裕章さんが、23日、国会に参考人として招かれ、15分、しゃべったそうだ(原発問題)。新聞にはまったく出ていないが、小出さんは、行政にもの申すために来た、と語った。
テレビでは、芸能タレントに政治についても言いたい放題にさせているが、こういう人にもっとものを言わせなければならない。

「小出裕章」の発言をブックマークしておいたが、これは、小出裕章のブログではなく、他の方が、小出裕章さんの発言(テレビやラジオ)を記録したものです。23日の国会での発言もありますので、関心のある人はどうぞ(って、今日まで知らなかったのは私だけかも)。

なぜ「維新の会」投票30人に聞くなのか(朝日)

2011-05-26 | 新聞・テレビから
あほくさいというか、低劣で書く気も起こらないのだが(言い出すときりがなく、わめきそうだから)、ちょっとだけ書く。

「君が代起立条例案 提出」。まず、1面にあり(池尻和生記者)。2面も半分使って、「違反で免職ルール化も」の記事(池尻、左古将規、阪本輝昭記者)。12面、社説でも「あの1票は何だった」の記事。30面(大阪版)に君が代条例30人の声として、「維新の会」に投票した人に記者が聞いたとして、その声30人分をのせている。ほとんどが維新の会の条例案に賛成の声。38面(社会面)にも、また、「維新の会」に投票した30人に聞く、の見出しで、声をのせ、解説している。

全部で、5面を「日の丸条例案提出」に使っているのだが、社説で、「あの1票はなんだった」「選挙中にこんな条例案にふれた候補者はほとんどいないし、同会のマニフェストには何も書いていないのだから」と、疑問を呈しながら、30面、38面は、いや、大丈夫、「維新の会」に投票した人は、ほとんど賛成だから問題はない、といわんばかりの記事だ。

38面の社会面を引用する。「本当に、府民の総意なのか。「維新の会」候補に投票した30人に聞いた。
君が代条例案に「賛成」と答えたのは、30人中26人と圧倒的多数。知事が「府民感覚」の一端を的確につかんでいることが浮かび上がった」と解説。これは、だれが書いた記事なんだ?(記者名はなし)。

府民の意見を知るのに、「維新の会」に投票した人だけに聞くのもおかしいけど、どのようにして、「維新の会」の投票者を選択し、取材したか。「維新の会」事務局、あるいは橋本知事の協力があったと思うのは当然だろう。朝日の大阪の新聞記者は知事に協力しないと新聞記者はやっていけないのだろうか。

選挙やマニフェストでは他の公約を言い、選挙が終わると、その数でまったく選挙民には訴えていなかった法案を出す、ということはよくある。郵政民営化を争点にした選挙で、その後、教育基本法やまったくちがう法案を通した、ということは過去にもあった。これでは、選挙民は、立候補者の言葉を信用しなくなり、政治不信が深まるばかりだ。

今日の30面、38面の紙面造りは、今回はそんなことありません。「維新の会」に投票した人は、「維新の会」の君が代条例に賛成でしたよ、とお墨付きを与えているような記事だ。たのまれたのかい?

ついでに、反対意見として、むのたけじさんの意見をのせているが、悪いけど、むのさんの意見はずれている。あるいは、新聞社側の故意の争点ぼかしかもしれない)。記者は、そもそもなぜ、君が代斉唱で起立しない教員がいるのか、むのたけじに聞いた、とあるが、君が代の歌に反対している人は昔はともあれ、今はいないだろう。あくまでも、強制していることが問題なのであり、「君が代」を道具にして、人々を服さしめようとする、その精神が非愛国的なのだ。「君が代」も「日の丸」も政治によって蹂躙されているのだ。

記事によると、今年4月の入学式で不起立だったのは、府立高校教員約9000人中38人だった、とある。計算すると(まちがってたらごめん)0.004%。つまり、99,9%は起立している。ほぼ全員起立しているのだ。条例化するまでもないんだ。

目的は教員だけではないはずだ。

おっと、やっぱり長くなった。もう、やめる。


三輪明神 大神神社

2011-05-22 | 日記
昨日、久しぶりに遠出をした。

奈良。大神神社。これで「おおみわじんじゃ」と読むそうだ。またの名を三輪明神。ご神体は三輪山。なんでも、縄文から彌生のころから信仰があるようで、日本最古の神社の一つ。

でっかい大鳥居が立っている。その近くが広い無料駐車場(もっと神社の近くにも無料駐車場はあった)。だれも来てないだろうと思ったところ、けっこう人が来ていた。有名なんだ。
この神社から、山辺の道が始まっているので、ハイカーや三輪山に登る人もいるようだ。

神社は大神神社(三輪明神)だけでなく、いろいろな神社があった(いちいち名前を覚えていないが)。万病に効くご神水が出る神社もあって、ポリ容器に水を入れている人もいた。

大神神社の拝殿の前には大きな杉の木があって、神杉ということで、この前でも拝んでいる人がいた。巳の神杉。へびの神様らしい。

古代史はまったく知らないのだが、奈良を歩くとやはり古代のロマンへの興味もわいてくる。

この三輪明神には、机龍之介も1ヶ月半ほど逗留している(大菩薩峠 三輪の神杉の巻)。
ここで、龍之介は、お浜によく似たお豊と再会する。お豊さんは、月に3度は、この神杉に拝みに来る、とあります。この三輪に住む道楽息子の金蔵という男がお豊さんに一目惚れし、話はややこしくなる。この頃の龍之介は、まだ目が見える。このあと、ひょんなことから天誅組と知り合い、盲目になってしまいます。

いつのまにか、このブログにのせる画像が小さくなってしまった。理由はよくわからない。おかしいなあ?




朝日新聞デジタル版

2011-05-20 | 新聞・テレビから
昨日の朝刊に「朝日新聞デジタル創刊」の広告が大きく出ていた。
朝日を購読している人はデジタル版は1000円だそうだが、7月末までは、朝日を購読している人も、購読していない人も、無料。つまり、7月末までに解約すれば、無料。7月末まではお試し期間というわけだ。さっそく申し込んでみた(パソコンで)。いちいちパスワードなどを入力しないといけないようで、めんどうだからあまり利用できないかもしれない。まあ、ものは試しだ。マイキーワードというのがあって、そのキーワードに関係する記事は自動的に集めてくれるらしい。ほんまいかいな。5つキーワードを入れられる。一つは「一揆」にしたが、さて、記事があるだろうか?

府民への挑戦 君が代条例

2011-05-17 | 新聞・テレビから
朝刊社会面「君が代条例 橋下氏前面 「立たぬなら府民への挑戦」。

記事によると、君が世条例を市町村の小中学校まで広げたのは、橋本氏の意志のようだ。
「起立して歌うのは、当然の規範だ」「公務員が国歌、国旗を否定するなら辞めればいい」「起立しないなら、府民への挑戦と捉える」。

たまに、こちらの想定外の暴論を吐く人に出会う場合もあるが、そういう時は、こちらも言葉を失い、相手にしないに限ると、そっとその場から立ち去るのが利口なのだが、そういうわけにもいかない。沈黙は同意の印だと相手に都合良く判断されかねない。

記事によると府内の小中高校は計1679校あるそうだ。その職員をまあ、平均20人として計算すると、約34000人の人数。学校の職員に起立させるということは、当然、生徒も起立することになる、よくわからんが、1校生徒が300人とすると、約50万4000人。式には生徒、教員だけではない。保護者も参加する。教師、生徒に起立されては保護者も起立せざるをえない。保護者を二人として計算すると、対象の保護者100万8000人。
えーと、全部合わせると、うーん、算数は弱いので、適当に聞いてくれ、約150万の府民に態度を強制させることになる。まあ、数はどうでもいいが、学校で、先生も子供も起立するとなれば、これは、地域社会にも波及する。先生も子供も立って歌っているのですからねえ、わたしたちも従わなくては、と、その影響は大きい。むろん、橋下氏は、当面は教師を命令に従わせることなのだろうが、その目指すところは他にもあるはずだ。

まさに、これは橋本府政の府民への挑戦だ。

公務員とは、国歌、政府に奉仕するものではない、国民に奉仕するものだ。さまざまな国民に代わって仕事を代行するものだ。公務員は知事の、上司の下僕ではない。いや、知事自身も、府民の税金で仕事を代表する公僕ではないか。知事は、府民の、職員の意志を無視してはいけない。ましてや、上司の下僕が自由な教育ができるはずがない。

話を変える。小中高の式で、君が代、起立斉唱を義務づけるなら、大学でも、それを実行してはどうか。国公立大学でも、義務づける。大学生なら、自分の考え方があるから、橋本氏の論の正否を判断できるだろう。

本来なら、高校でも、高校生にも意見を問うてみてもいい。教師だけの問題ではないはずだ。しかし、国民にその正当性を広く議論してもらうのはまだ時期尚早と思っているにちがいない。今は、あくまでも、命令に服さない不良教師の問題にしたいのだ。

大阪府民はただ黙って見ているだけなのだろうか。たぶん、そうなるかもしれない。教師に思想などいらない。思想は持たず、主張せず、ひたすら受験技術を教えてくれる受験マシーンを望んでいるのか。

橋本氏は知事になった当初から、いつかこの政策をやりたかったにちがいない。大阪維新の会が府議会で過半数になった今が好機だ。日の丸・君が代による思想統制は、一部の保守政治家たちの長年の悲願でもあったと思う。しつこく、くりかえしくりかし、問題にする。なぜなら、時代が音をたてて変わるからだ。

石原都政につづいて、橋本府政、そして、そのうち、よその県でもこの動きに賛同する輩が出るだろう。教育を政治の道具にする。昔からの汚い手が横行している。この大震災・原発事故の事態のなかですることか。




テレビからラジオの時代

2011-05-16 | 日記
「地デジはおすみですか?」とテレビでいっているけど、まだだ。
まだの人もたくさんいるにちがいない。わざわざ、テレビを買い換えたり、チューナーを買ったりしてまでテレビを見たいか?そんなテレビではないよな。

これからは、テレビからラジオの時代になるかもしれない。

幼少の頃はラジオだった。「まぼろし探偵」とか聞いていたぞ。
なかなかテレビを買えなくて、新聞のテレビ欄を見ながら、いいな、テレビがほしいな、月光仮面みたいなあ、などと思っていた。あと、下宿していた学生時代もラジオだった。ラジオから流れてきた音楽が懐かしい。

小型のラジオがほしくて、ケーズ電機で携帯用ラジオを買ってきた。2000円以下の値段。
家に帰ってさっそく電池を入れ、スイッチを押すが、音が出てこない。うん!これは不良品だ。不正はゆるせぬ、とすぐに、領収書をにぎって再び、ケーズ電機に駆けつける。これ、音が出ない。店員さんは、ボリュームを回すところをさわった。音が出た。うーん、老いぼれた、と実感した。昔からか?

新聞を見てもテレビ欄はすぐに見られるが、ラジオ欄を探すのはめんどう。ラジオ欄、もう少し詳しく書いてほしいな。

FMが聞こえない。機能はあるのだが、住んでるところが電波の通りにくい僻地だからだろうか。安物買いの銭失いか。

でも、これからは、ラジオを聞こうと思う。

「君が代起立 小中教員も」 

2011-05-16 | 新聞・テレビから
夕刊1面。
「大阪維新の会」の大阪府議団は、5月府議会に提出をめざす君が代斉唱時の教員の起立を義務化する条例案について大正を府立学校に加え、府内の市町村立の小中学校にも広出る方針を固めた」という記事。

夕餉の酒を傾けていたので、酔っているので、少しくだをまく。

そうか、やっぱりそこまでやるんかい。わかった。純真な小中学生にも「君が代」斉唱時には起立すべきことを具体例をあげて教えるのなら、いっそのこと、われわれ大人も率先してそうすべきだ、と訴えてはどうか。どうせやるなら、徹底してやれ。その方がわかりやすい。

これから、スポーツ大会や試合のとき、君が代斉唱時には、全員、起立して歌うべし。もし起立しないものがあれば即逮捕。テレビやラジオで君が代が流れてきたら家でも、即起立にしよう。祝日には各家庭も日の丸を揚げよう。もし、揚がっていない家があれば、条例違反だ、と通告することにしよう。日の丸弁当を食べるときは一礼は免除。
日の丸が揚がっている建物に入る時には、まず、日の丸にむかって一礼してから建物に入る。
カラオケで「君が代」を歌うとき、音痴なヤツは即、逮捕・・・。考えたらやることはいっぱいあるぜ。

そして、君が代起立を教育の現場で強制するなら、なぜ、起立しなければならないか、なぜ日の丸や君が代は尊いものか、なぜ、式で歌うべきものか、あなたたちの、その信念の思いたけを子供達に話すべきだ。

もし、日本の国を愛するのは当然だ、子供たちに愛国心を養いたいというなら、国民のことよりも米国の利益を大事にする外務省幹部をやめさせる運動をしてほしい。日本の美しい国土を戦争の基地にしている米国に断固、抗議すべき。北方領土に勝手に踏み込んでくるロシアに対して条例違反だ、戒告処分だ、といってやれ。「君が代」も「日の丸」も蹂躙されているのに、「君が代」「日の丸」を使って、権力のない教員や子供達を支配下に置いたり、罰しようなどとはもってのほかだろう。

尊皇という意味では、この「虎尾の会」の清河八郎も、尊皇攘夷・右翼の元祖でもある。しかし、維新のころの草莽や清河八郎たちとは、「大阪維新の会」は大違い。草莽たちは、弱い人たち、子供達、一般人に決まりを与えるような上の役人ではなかった。

だいたい、天皇自身が、「強制はしないでほしい」といっていたではないか。天皇の意志に反している。いや、「日の丸」「君が代」は天皇とは何の関係もない、国のきまりだ、というつもりかい。おまわりさんかい?おそれいったね、まったく。

おい、酒、もう1ぱい!


日の丸・君が代の条例化

2011-05-14 | 新聞・テレビから
この国難の時に、下っ端政治屋たちが、またぞろ、なにやらうごめいている。他に大事な仕事はないのか?

朝刊に「大阪維新の会」は「君が代」起立条例案、提出する方針の記事。
ついこの間、大阪府議会の自民党は、国旗日の丸を府の施設で常に掲揚することを義務づける条例案を提出した。
これで、府の施設では国旗を常に掲揚し、君が代は起立して歌うことを条例化することになる。

日の丸はシンプルな紋章であり、日本人はみんな好きだろう。日の丸には侵略の歴史があるので反対という気持ちはわたしにはない。

君が代は小学校の時に、さんざん歌ったが、子供心にはあまりいい曲だとは思えなかったが、歌いたい人は別に歌ってもいいと思う。別にどうってことない。

ただし、強制されるのはごめんだ。
枝野幹事長が記者会見の時に、いつも日の丸に礼をしていたが、ちょっと奇異に感じている。国民に礼をするのならわかるのだが。

条例化されることで、そのうち、あちこちの施設に日の丸があげあられ、礼をすることを求められ、君が代の場合は、スポーツ大会においてさえ、起立することが義務づけられるのを恐れる。

愛国心はみんなと同様、たっぷりある。だが、それがそのまま日の丸、君が代を愛することにはつながらい。日の丸、君が代も明治以降、せいぜい100年ちょっとの歴史しかないんだ。日本の歴史は長いんだぞ。

国を愛する、なんて当たり前のことだ。自分の国土、歴史、伝統は人一倍愛している。自分の親や家族を愛しているのと同じだ。
だが、人から、しかも、どこの馬の骨やらわからぬ小役人に強制されたくはない。
親を愛しているのは当然だが、親から、わしを尊敬しろ、愛せよ、礼をせよ、なんていわれたら、だれだって反発するだろう。それは胸に秘めておくべきものだ。内面の問題だ。

日の丸・君が代を強制するものは、君が代・日の丸を何かのための手段として利用する者で、むしろ、君が代、日の丸を汚し、踏みにじっているのではないか。もっと、そっと扱い、やさしく、大切にせよといいたい。

大昔、面接試験で、「君は日の丸についてどう思う?」と聞かれたことがる(役所の試験だぞ)。「そういうことを面接で聞くこと自体、非常識です、日の丸がそのような場面で使われてよいのでしょうか。そんなことを聞いてよいのですか?」という意味のことを言い、面接官をにらんでやった。むろん、試験には落とされた。

今日の夕刊に橋本知事は「維新の会が起立して歌えと言っているのではなく、府教委が決めていること。命令を守らないのはごくごく一部の教員だ」と語った、という記事。

日の丸に礼をせず、君が代を歌わないのはごくごく一部の人間である、という時代に進みつつある。


日の丸、君が代を、人間のリトマス試験紙にしようとする、その小役人的根性がきらいだ。


亀岡市役所の食堂

2011-05-12 | 日記
大昔、あちこちの県庁や市役所に仕事で訪問したときは、よく役所の食堂を利用した。
安いからだ(たしか散髪なども安いところもあった)。

最近、たまに亀岡にいくが、亀岡市役所の地下食堂もいい。お昼の定食メニューもあるし、土曜日は、たしか980円でのバイキングもやっている。駐車場は無料だし、観光の拠点として市役所を利用するのも手だと思う。
バイキングは寿司や焼き肉もある(ただし、寿司と焼き肉とデザートはお一人一皿だけだが)。

亀岡は「反逆者の土地」といわれている。明智光秀の建てた亀岡城、その跡地に建てられた大本教本部、足利尊氏が鎌倉幕府に反攻を開始したのもこの土地だったか?
石門心学の石田梅岩も亀岡の人(この人は反逆者ではないけど)。

亀岡市役所の地下食堂は喫煙席もある。
大勢の人が食堂を利用しに市役所を訪れたら、大都市の場合は迷惑かもしれないが、亀岡のような小さな観光都市の場合は、むしろ観光政策になる。

ついでだけど、大本教本部(光秀の亀岡城)では、以前、訪問したとき、「どうぞ、ご自由にお食べください」と弁当が置いてあった。無料だ。「これはいい。飢えたら、ここに弁当もらいにこよう」と思ったけど、今もやっているかどうかは知りません。


市役所の食堂といえば、箕面市役所の地下食堂もうまいという評判ですよ。

原発記事チェック②

2011-05-12 | 新聞・テレビから
原発記事チェックをしようと思っていたけど、連日、浜岡原発や原発事故の補償、東電、一時帰宅、原発政策等々、記事の内容も多岐に広がり、わけがわからなくなるので、今回は、福島原発の事故状況だけにしぼってチェックすることにする。福島原発事故から目を離してはいけない。あれから二ヶ月たっているのに、少しも収束していないんだから。

5月12日(木)
「3号機も高汚染水流出 海で基準の1,8万倍」
3号機の取水口付近の汚染水を防ぐために設置されたシルトフェンスの外側の海水から、海洋に排出できる国の基準の濃度の1万8千倍のセシウム134を検出したという。いつもは、環境への影響はありません、と東電はいうのだけど、今回は、さすが東電は影響については、沈黙。これは、どういう事態なのか、記者も専門家に聞いて解説するべし。
夕刊「1号機の核燃料が溶けて圧力容器の底にたまって穴があき、水が漏れている」と東電が発表。メルトダウンが起きた「可能性は否定できない」(東電)

5月13日(金)
・「高放射線 爆発前に把握 東電公表せず」(1面)
3月14日野水素爆発を起こした3号機の原子炉建屋について、その前日から高い放射線量のデータを把握していたにもかかわらず、公表していなかったことがわかった。朝日が入手した内部資料からわかったそうだ。
東電の情報隠しはやっぱり、の感だが、ただ東電の発表をそのまま記事にするだけのマスコミも責任を感じよ。んだおもいっているが、記者会見の中継、記者の質問も公開せよ。
・「東電メルトダウン認める」(3面)
東電は、1号機でメルトダウンが起きたことをやっと認める。
当時、専門家は「メルトダウンなんてありえない」といっていたよな。
「甘い見通し 修正」ということだが、新聞・テレビ・政府も原発事故については、東電同様甘い見通しだった。
5月14日(土)
8面 「原発復旧作業の男性死亡」
放射線被曝量は基準以下だったということだが、作業員の過酷な労働環境も原因もだろう。夕刊1面トップは原発事故用ロボット、東電はじめ原発各社は「不要」としていた、という記事だが、この死亡事件のが重大だろう。
5月15日(日)
1面 「1号機 冠水作業を断念」。原子炉に大量のたまり水があり、冷やすために注いだ水が汚染されて漏れているという。東電は、漏れ出した水を再循環させて冷却する方法の検討を始めた、との記事。たしか、小出裕章氏は、ずっと前にラジオで循環する方法をはんしていた。対策本部にほんとに専門家はいるのだろうか?
社会面 昨日の作業員の死亡事件は、小さな扱いで目立たない。「捜査関係者によると、死因は持病によるものとみられ、司法解剖は行わないという」。ちゃんと調べなくていいのか?病院に搬送するまで2時間もかかったそうじゃないか(ネットで知った)。現地での医療体制はどうなっているのだ?しかも、今回も名前は公表せず。だいたい、事故がおきたり、死者がでたら、いつもは、名前を出しているではないか。だが、今回は、正確な年齢もわからない。東電が公表しないのだろうが、記者なら、調べるべし。無名の作業員はどうなってもよいのか?

5月16日(月) チェック忘れました。
5月17日(火) すんません。原発チェックちょっとお休みします。

誰もいない丘

2011-05-07 | 日記
誰もいない海という歌があったけど、ここは誰もいない丘、「ハイジの丘」。
以前、書いたことがあるが、猪名川から三田に向かう途中にあるキャンプ場。
ゴールデンウイーク、どこにも行かなかったが、ここはどうなっているかな?と再度、訪ねてみた。やっぱりだれもいない。川もあるし、広場もあるのに、だれもいない。
使われなくなったキャンプ場、宿泊施設などがさびしく建っている。しかし、管理、整備はされているようで、草ぼうぼうではなく、草刈りなんかはきちんとされている。
川岸には桜の木がずらりと植えられている。すでに桜は散り、葉っぱになってしまっているが、満開の時は、だれか花見にきたのだろうか?
1軒だけ萱葺きの民家が建っている風景がいい。

道を歩いていると、2m以上もある蛇が横たわっている。はじめ、棒が落ちているのかと思ったら、へびだった。近づくと動き出してゆっくりと移動していった。ここはだれもいないので、蛇も大道でゆっくり昼寝をしていたのかもしれない。

ドラマ「見知らぬわが町」を見た

2011-05-05 | 映画・テレビ
今日のお昼、NHKで福岡発地域ドラマ「見知らぬわが町」を放送していた。

中川雅子の「見知らぬわが町」。大牟田の女子高校生が、廃坑を目にしたのをきっかけに、炭鉱の歴史の探索をはじめるノンフィクションでいい本だった。このブログでも5年ほど前にネタにして書いたことがある。期待して見た。

女子高校生がサイクリングしている途中、廃坑になっているやぐらを見る。その時、「遠い昔、あそこで悲しい出来事があったにちがいない」と心に思う冒頭のシーン、よし!その後、図書館で「三池炭鉱における囚人労働」という本の表紙をふと見ると、サイクリングで見た廃坑の写真が出ている。

女子高校生は、リュックと地図を用意し、自転車に乗って探索に出かける。大牟田に残る囚人墓地、廃坑を回る。このへんはワクワクした。撮影もすばらしい。何度も、やぐら(やぐらというのか?鉄骨でできた無機質な古い建造物)が画面に出るが、女子高校生でなくとも、この風景にはなぜか不思議に心がさわぐ。
前半はよくできていたのだが、わたしには、後半から探索の話からそれてしまい惜しいと思った。

このドラマの脚本家は家族の物語にもしたかったようで、実は、女子高校生は不登校気味の生徒で父子(父は杉本哲也)の二人暮らしの設定。しかも、父親はリストラに会い、求職中。おじいさんは、昔、炭鉱で働いていたが、事故で後遺症に苦しんでいる。おばあさん役がいしだあゆみ。いしだあゆみとか杉本哲太とか大物俳優を出すので、それ相応のセリフ、家族の物語しなくてはまずい、と気を回したのだろうか?

作者の中川さんがほんとに不登校だったのかどうか、父子家庭だったのかどうか、そんんなことは知らない。本にも家庭のことはいっさい書いていなかったような気がする。
このドラマにそんな話は必要なかったと思う。

一人の女子高校生と町にそびえ立つ廃校のやぐら。女子高校生と炭鉱の暗い長い歴史を秘めた廃坑の二つが対峙する。これこそがドラマだ。だから、スターは女子高校生だけでよかったのに、と。

でも、じじいの小言はやめよう(笑)。
おじいさんの葬式の場面では、三池の労働歌も出てきたし、実際に炭鉱で働いた人たちも登場して体験談を語ったり、当時の実写フィルも流されたし、福岡発のドラマとして思い入れが強く、あれもこれも盛り込みたかったのかもしれない。
何度もいうが、風景、撮影はよかったぞ。


ウィキリークス公電(朝日新聞)の行方

2011-05-04 | 新聞・テレビから
朝日はウイクリークスから米外交文書の日本関係の公電7000件の提供を受け、その分析結果を1面トップで報じていた。見出しは「沖縄米軍移転費 水増し 日本側負担軽減装う」。

米国は実際には必要ではない軍用道路の建設費10億ドルを費用に盛り込んだ。総額を増やすことで、日本側の負担を相対的に低く見せることができるからだという。

初めは、日本側負担は66パーセントの負担だったが、10億ドルを盛り込んで、日本側の負担は59パーセントにしたという。また、沖縄の海兵隊は1万8000人でこのうち8000人が移転するとしていたが、実際は海兵隊の実数は1万3000人で、水増ししているという。日本政府もこれを追認している。要するに、米国と日本の政府が、国民をだましている。トモダチ作戦というが、トモダチなのは、政府や官僚たち支配者同士だ(トモダチよりもコブンだが)。

朝日は1面の他、8面と9面の2ページを使っていろいろ書いている(興味深い記事ばかりだ)が、ここではひとつだけ書いておく。外務省の官僚は米国に「アメリカ政府は、普天間問題で、民主党政権に妥協しなくてもよい、譲歩しなくてもよい」などと力説した、という。国民の税金で国民のために働くべき外務省が、アメリカ政府のためにご注進しているわけだ。

この記事を読んで腹を立てない人がいるだろうか。これで腹が立たないなら、その人は、お店で、商品の代金を法外に請求されても、税金を突然上げられても、まあ、なにをされても、動じない人なのかもしれぬ。

まず、これをテレビのニュースで報じるだろうか?明日のワイドショーで話題にするだろうか?国会議員は追求するだろうか?外交の専門家、有識者は問題にするだろうか?
この行方を注目したい。

どこも無視するとしても、朝日はウイキリークスから7000件もの情報を提供された以上、今回だけで終わりにするべきではなく、これから、詳細に公開し、追求する義務がある。それも注目しておこう。


連休中の過ごし方

2011-05-03 | 日記
ふだんは車で走り回っているが、このゴールデンウイークはいつも家にいる。
イラチなもので、渋滞がきらいなのだ。

準備中の店舗にいく。
古本に値段を書きいれなくてはいけないのだが、その作業の果てしなさを思うと、やる気を失う。少しも手をつけいない。

何もしないで、テラスでゆっくりくつろぐことにした。
別に店をしないで、このままでもいいじゃないか。この環境を独り占めできるのは最高の贅沢だ。無為こそ、至福だ。

今、グリーン版のロレンス「息子と恋人」を読んでいる。「息子と恋人」なんて、マザコン男の話だろって昔はおもっていて、読んだことがなかったが、ロレンスって、けっこういい。かれは炭鉱の町で育った苦労人のようだ。読んだことがない世界文学はいっぱいある。

おまえは、いつも連休だろう!なんていわないでくれ。

BSシネマの時代劇

2011-05-03 | 映画・テレビ
久しぶりに録画予約をしておきたい時代劇がある。

5月9日(月)十一人の侍
5月10日(火)大殺陣
5月12日(木)関の弥太っぺ
5月13日(金)仇討

十一人の侍、大殺陣は、「十三人の刺客」と共に、東映の集団時代劇三部作となる。
白黒で、リアルで、暗いが迫力のある時代劇。この頃から、東映のかつての明るいオーソドックスな時代劇(旗本退屈男みたいな)はなくなった。

「十一人の侍(夏八木勲主演)はこれまで何度もテレビで放映されたことがあるけど、「大殺陣」はわたしとしては、テレビで見るのは初めて。山鹿素行なんて軍学者も出てくる。集団で殿様の行列を襲う話だ。
「仇討」は武士道残酷物語みたいな、これまた救いようのない暗い話。丹波哲郎の剣の達人役がよかった。

「関の弥太っぺ」はご存じ長谷川伸の名作。こちらは、実はまだ観たことないので、楽しみ。