「きけわだつみの声」(岩波文庫)に木村久夫さん(二十八歳で刑死)がこんなこと書いている。
「私の軍隊生活において、将校連が例の通り大言壮語していた。私が婉曲ながらその思想に反対すると、「お前は自由主義者だ」と一言の下にはねつけられたものだ。軍人社会で見られた罪悪は、枚挙すれば、限りがない。ー略ー 天皇の名を最も濫用、悪用したものも軍人であった」
当時は、「自由主義者」のレッテルをはられることさえも反国家的だったのだろう。
国や上司に対する批判的な意見は「自由主義者」の一言で片づけられてしまう。ましてや、当時、「左翼」や「共産党」などと思われたら、即、牢屋行きだったのかもしれない。
今は、さすが、自由主義者と名乗って非難されることはない。なにせ、アメリカをはじめ、日本の保守党も自由と民主主義を守ることを標榜しているのだから。
しかし、そのかわり、しきりに、使われるのは、これまた古くて手垢のついた死語「サヨク」「共産党」のレッテル。
君が代の強制に反対するもの、憲法改正に反対するもの、原発に反対するもの、米軍基地に反対するもの、とにかく、時代の支配思想に反対するもの、もの申すものは、「サヨク」という(菅首相さえ、かれは左翼だから、などと悪口いわれた)。「サヨク」とは何かよくわからないが、レッテルをはる方は、短絡的に(また、意識的に)、それはすなわち即「北朝鮮」「中国」と同じで非常識、非国民という使われ方だ。こうして、だんだんと反対して物を言う人の口を封じてきた。
唐突だが、小出裕章さんが、23日、国会に参考人として招かれ、15分、しゃべったそうだ(原発問題)。新聞にはまったく出ていないが、小出さんは、行政にもの申すために来た、と語った。
テレビでは、芸能タレントに政治についても言いたい放題にさせているが、こういう人にもっとものを言わせなければならない。
「小出裕章」の発言をブックマークしておいたが、これは、小出裕章のブログではなく、他の方が、小出裕章さんの発言(テレビやラジオ)を記録したものです。23日の国会での発言もありますので、関心のある人はどうぞ(って、今日まで知らなかったのは私だけかも)。
「私の軍隊生活において、将校連が例の通り大言壮語していた。私が婉曲ながらその思想に反対すると、「お前は自由主義者だ」と一言の下にはねつけられたものだ。軍人社会で見られた罪悪は、枚挙すれば、限りがない。ー略ー 天皇の名を最も濫用、悪用したものも軍人であった」
当時は、「自由主義者」のレッテルをはられることさえも反国家的だったのだろう。
国や上司に対する批判的な意見は「自由主義者」の一言で片づけられてしまう。ましてや、当時、「左翼」や「共産党」などと思われたら、即、牢屋行きだったのかもしれない。
今は、さすが、自由主義者と名乗って非難されることはない。なにせ、アメリカをはじめ、日本の保守党も自由と民主主義を守ることを標榜しているのだから。
しかし、そのかわり、しきりに、使われるのは、これまた古くて手垢のついた死語「サヨク」「共産党」のレッテル。
君が代の強制に反対するもの、憲法改正に反対するもの、原発に反対するもの、米軍基地に反対するもの、とにかく、時代の支配思想に反対するもの、もの申すものは、「サヨク」という(菅首相さえ、かれは左翼だから、などと悪口いわれた)。「サヨク」とは何かよくわからないが、レッテルをはる方は、短絡的に(また、意識的に)、それはすなわち即「北朝鮮」「中国」と同じで非常識、非国民という使われ方だ。こうして、だんだんと反対して物を言う人の口を封じてきた。
唐突だが、小出裕章さんが、23日、国会に参考人として招かれ、15分、しゃべったそうだ(原発問題)。新聞にはまったく出ていないが、小出さんは、行政にもの申すために来た、と語った。
テレビでは、芸能タレントに政治についても言いたい放題にさせているが、こういう人にもっとものを言わせなければならない。
「小出裕章」の発言をブックマークしておいたが、これは、小出裕章のブログではなく、他の方が、小出裕章さんの発言(テレビやラジオ)を記録したものです。23日の国会での発言もありますので、関心のある人はどうぞ(って、今日まで知らなかったのは私だけかも)。