虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

哀悼 日隅一雄さん

2012-06-30 | 新聞・テレビから
今日の夕刊の「惜別」欄に日隅一雄さんの記事。6月12日ガンのため、49歳で亡くなる。

日隅一雄さん、という名前は原発事故が起きるまで知らなかった。
知らなかったけど、この「虎尾の会」にはじめてトラックバックなるものをつけてくれた人が日隅一雄さんだとあとからわかった。「虎尾の会」のブログをはじめて、2ヶ月ほど過ぎたころ、「情報流通促進計画BYヤメ記者」というブログが自民かどっかの憲法改正案なるものをのせていた。このころは(今でもそうだが)「トラックバック」の意味も役割も知らず、なんだこりゃ?という思いで放置していた。今でもトラックバックはヘンテコなものは削除するが、あとは放置している。こちらからトラックバックしたこともない。

おそらく日隅さんは、無数にあるブログにまで目を光らせ、少しでも情報の共有、連帯に力を入れていたのだろう。

ブックマークに「NPJ」をいれてあるが、これも編集長が日隅一雄さんだということは原発事故まで知らなかった。「NPJ」は役に立つネットメディアだと思う。

福島原発事故での東京電力の隠蔽に怒り、記者会見に乗り込むが、その2ヶ月後、ガンと宣告される。ガンと宣告されながらも、記者会見、ブログ、執筆など精力的に活動は続く。記事によると、同僚が日隅氏の自宅を訪ねると、寝具がなかったそうだ。「以前は1日の睡眠が2,3時間だったのに、4,5時間にのびた3年ほど前、自分が許せなくてふとんを捨てた」と言った、と記事にある。立派な人だ。壮絶な人だ。

今、最も必要な人をなくした。
残念でならない。

富裕層・大企業は郷土を愛する心がない?

2012-06-23 | 新聞・テレビから
2日ほど前の新聞だけど、消費増税の修正保安の記事が出ていた。
法人税率を下げることについては何も記事なし。これって、税と社会保障の一体改革の関連法案ではなかったのか?

富裕層の所得税・相続税の課税見直しも先送りのようだ。
富裕層への課税所得の税率は現在50%だが、たったの55%に上げるのも、「富裕層の海外移住につながる」(自民党)という意見で先送りされたそうだ。たしか、法人税率についても「大企業が海外に移転する」という理由で下げられたのではなかったか。

金のために海外に出たい人や企業は、海外に出たらいいじゃないか、と思う。「日本や郷土を愛する心」なんてこれっぽっちもないのだから。政治家や富裕層は、これからは、子供達に「日本を、郷土を愛する心を育てよう」なんていわないでほしい。

ツバメよ、どこにいる?

2012-06-19 | 日記
昨年の今頃、ツバメくんは、巣に卵を生んでいたのだが、今年は、一月ほど前に、巣の周辺に姿を1度見せたきり、その後、現れない。いったい、どこで何をしているのだろうか。
昨年の巣をそのままにしているのだが、古巣はいやなのだろうか。新しく巣を作りなおすものなのだろうか。とにかく、すずめやカラスの姿をよく見るが、ツバメの姿を見ない。
待っているのだがなあ・・・。

試される日本の国民性

2012-06-16 | 新聞・テレビから
原発事故から1年3ヶ月で、早くも原発再稼働決定。そして消費税増税の決定。
恥も外聞もない日本の政治。

昔、まだ子供だったころ、この国の政治(政府・自民党)は大企業中心にすすめられている。大企業・資本家・富裕層がこの国を支配し、国会などは、いかにも民主主義国家だと国民の目をくらます仕掛けに過ぎない、という言葉をよく耳にしたことがある。わたしは、こういうイデオロギー的で、独断的な言葉は嫌いだった。複雑な現実をあまりにも簡単にかたづけてしまっているようで、世の中、そんなに単純なものでもないだろう、と思っていた。

でも、その後、長く世の中を生きていて、残念ながら、この単純なものの見方はまちがいではなかった、と思うようになった。

今の野田政権は、財界・大企業・富裕層の執事、召使いではないか。国民の暮らしよりも大企業の利益を守る。原発再稼働しかり。消費税しかり。法人税は下げ、消費税は上げる(大企業には笑いが止まらない)。現実の政治を見れば見るほど、大企業・富裕層優遇、国民生活無視はあきらかではないか。

大企業中心の政治だ、とは、共産党がよく言う言葉だが、共産党でなくても、いや、イデオロギーなど関係なく、素朴に、現実の社会を見れば、だれでも認めるはずではないのか。そうは思わない、というのは、かつてのわたしのようによほどお人好しなのではないだろうkか。

特に、最近は、その大企業中心の政治があまりにも露骨。昔はこれほど、まだ下品ではなかったはず。恥も外聞もない。

政治は大企業・資本家・富裕層のためにおこなわれている、という大問題を、頼りにならない共産党や社民党などの国会議員の専売にさせていてよいのだろうか。共産党や社民党などの国会議員や政党を無視して、われわれ自身が声を出すべきなのだろう。

政治家も学者もメデイアもわれわれの味方はしない。ただ、自分たちの力しかない。

何をなすべきなのだろうか?








蛍を見に行く

2012-06-07 | 日記
6月といえば蛍の季節。
能勢町や豊能町など地元ではけっこう蛍が見えるそうだ。
今夜は野間の大ケヤキのそばを流れる小川に行った。
いた、いた、100匹以上は光っていた。
近所のおじさんが、懐中電灯で足下を照らしながら、蛍を見ていた。
なぜ懐中電灯を?と聞くと、草むらにマムシがたくさんいるので、足下にマムシがいないかどうか確かめている、とのこと。ゲッ!ヘビはこの世で一番苦手な生き物だ。蛍を見るのは中止してすぐに退散いたしました。

しかし、何十年振りに蛍を見ることができてよかった。カメラにうつしたけど、真っ暗でなんにも写っていなかったので、画像はありません。

大学にはいかせたくない

2012-06-03 | 新聞・テレビから
「もんじゅ」の安全性を調べる専門家委員会7人のうち3人が、原子力関係の企業から寄付を受けていたという記事。またかよ、ということか、一面ではなく、社会面に。こういう原子力審査委員の大学教授が寄付を受けていた、という記事はいったい、これまで何回あったことか。しかも、「寄付と審査とは関係ありません」と今までの大学教授が答えたのと同様、恬として恥じる様子はさらさらない。あの原発事故が起きた後でも、このざま。いっさいの反省はない。この大学教授たちの非常識さ、品性の低さは、驚くべきことではないか?

いや、ことは原子力関係の学者だけではないにちがいない。政府や各団体の有識者委員になるような大学教授は、医学部であれ、経済学部、政治学部、法学部、文学部であれ、さまざまな企業からの寄付、助成金を受けているはずだ。

企業からの寄付、助成金を受けている教授が、大学内で幅をきかせているにちがいない。

昔は、学者の道と金儲けの道は相容れず、学問に精を出す者は金には縁がないとされたと思うのだが、現代はちがうのだろう。金で学者は動く。産学協同とはこういうことか?

今の大学、ひどすぎないか?
日本のいくつかある諸悪の根源の一つが大学だと思う。

子供がいたら、こんな大学に入るために青春を無駄にはさせたくないと思うのだが。