虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

「花のあと」を読む。

2010-10-30 | 読書
ビデオで映画「花のあと」を見たので、原作を読んでみたくなった(藤沢周平はあまり読んでないのです)。

映画の、祖母が昔語りをするスタイルや、セリフ、内容はたしかに原作に忠実に従っている。でも、原作とちがっていることがふたつあった。一つは、主人公は美人ではないこと。
やっぱりだ(笑)。映画のようないかにも女女した美人が剣の修行をするのはおかしい(笑)。いや、もともと美人でも、剣の修行をしていたら、どこか違った風姿を持つはずだ。

もう一つは、決闘場面。一瞬で、相手を仕留めている。そうでなくてはと思う。
しかし、映画では、敵の助太刀が3人もどこからともなく現れ、主人公は敵に刀をたたき落とされ、今にも斬られそうになる場面になる。ありえないだろう。

しかし、映画の悪口ばかりいうのもなんなので、まあよいことといえば、主人公の婚約者(風采のあがらない武士)が次第に大人物だったことがよくわかるように映画では描かれていたことだ(あの俳優の笑顔がよかった)。

映画では、最後に、この婚約者は後に筆頭家老にまで出世した、と語っていたが、そんな大人物が筆頭家老になるか?おかしいな、と思ったが、原作でもそう書いていた。

なにせ、一揆の本を読んでると、筆頭家老なんて、ろくな人物がいないからなあ。





ストーブの季節 しょうもない話

2010-10-29 | 日記
寒くなりました。
昨日、ストーブをつけました。11月はまだなのに。
暑いのもいやだけど、寒いのはもっときらい。
夜中、トイレに起きる時がつらい。車もこちらでは、冬用タイヤに替えなくてはならない。
いいことは、鍋と熱燗。3日連続鍋。

レンタル屋で借りた藤沢時代劇映画「花のあと」を観た。
つまらない。前作の「山桜」のがましだ。桜の風景を映していたけど、ちっとも美しくない。あと、主人公の女剣士がミスキャスト。幼い頃から剣の修行をしてきた女性の顔ではない。演技が下手なのだろうけど、剣術使いとしての目の配りがなっていない(笑)。

殺陣も少しも緊張感が感じられない。時代劇で決闘場面が好きなのは、その緊張感なのに。

最近、明け方に夢をよく見て、夢を覚えている。
一昨夜は、マンションに住んでいて、マンションの倉庫に本をたくさん置いていたら、図書館の人が本を運んで持って行った(処理するために)。いそいで図書館にかけつける。ハーハーいっているので、息を整えて、係の人にいう。「あの、わたしはすぐ近くの万勝寺マンションの住人で、本を倉庫に置いていたのですが、そこが図書館の倉庫と知らなかったのですが、本を返してください」。係の人は横を向いて新聞を読んでいる。

変な夢だ。本がなくなる、という不安感を現すのだろうか(笑)。それにしても、万勝寺マンションなんて聞いたことがない。

今朝の夢。近場に旅行したが、ポケットの財布がない。見ると、道ばたにたくさん財布が落ちている。わたしのサイフがあった。しかし、中は空っぽだ。旅の宿の人のところで、届けを書いていると、窓から、長い首の鳥が顔を出して、おれは囲碁が好きだ、と話しかけられる。

金がない、というのは真実だな。

ネタがないからって、夢の話とは。しょうもない話でごめん(笑)。

入手 「大地動くー蘇る農魂」 ワッパ騒動の本

2010-10-26 | 一揆
ワッパ騒動義民顕彰会編の「大地動くー蘇る農魂」(東北出版企画)が、ついに送られてきた。
大判で315ページ。すばらしい本が誕生した。

なによりも新刊で一揆・騒動の本が出ることがすごいことだ。一揆・農民騒動の本といえば、古本でしか入手できず、それも3,40年前のものばかりだけど、この2010年の今、新しく出版できたのだ。庄内はどうなってるのだ?と思うほどだ(笑)。

内容もいい。今まで、一揆の本というと、研究者・学者の読みにくい内容で、一般の読書人を対象に入れてないのではないかと思われるものが少なくなかったが、これはちがう。研究者、学者のわかりやすい解説ももちろんあるが、それだけでなく、ワッパ騒動顕彰会の会のニュース、新聞等で報道された記事、講演会の内容、小学生の自由研究、地元の人の思いなど、ここには「ワッパ騒動」のすべてが集められている。ワッパ騒動への地元の人たちの熱い息吹が伝わってくる。多くの人たちによって作られた本だ。

15ページほどのカラー口絵は顕彰碑建立のようすや、ワッパ騒動の史料・史蹟などの写真もある。騒動のリーダーだった森藤右衛問が元老院に建白する時、大塩平八郎の晒し首の絵を床の間に飾って水盃をかわしたそうだが、その晒し首の絵も出ていた。

わたしが、ワッパ騒動に関心をもったのは、明治の初期のころの農民騒動であること(まだ西郷もいたころだ)、判決に関わったのが宇和島の児島惟謙だったことだ。

本では、ワッパ騒動は「日本で一番長い農民運動です」(日塔哲之)と書かれてあるが、ほんとうは一番長い農民運動は、このブログでも書いてきたけど、南予の「無役地闘争」だ。
しかし、「無役地裁判」はワッパ騒動を裁いた児島惟謙によって抑えつけられることになる。

庄内では長く「ワッパ騒動」について語ることはタブーになっていたようだ。騒動のリーダーは一部の不平分子が扇動したもので、無知な農民が付和雷同したものだ、とか、義民のことを大泥棒と決めつけられていたそうだが、それは、無役地闘争、いや、他の多くの一揆・騒動でも同じかもしれない。

その長い長い間の偏見を打破し、庄内の義民は今、やっと立ち上がることができた。記念すべき本の出版だ。関心のある方は「ワッパ騒動義民顕彰会」まで。

国会中継(参議院予算委員会)

2010-10-25 | 映画・テレビ
お昼の国会中継なんてだれが見るのだろう。
一般の勤め人も学生も見ることができないし、主婦も買い物か家事、昼寝などでなかなか見ることができないだろう。チャンネルをつけても、おもしろいはずがない。だれも見ないだろう。

今日、たまたま、見る機会があったので、仕事をしながら見てみた。
午後1時から始まって、5時過ぎまで。4時間以上だ。

なんと、はじめの2時間50分は、民主党、自民党の質問時間。次、公明党は45分間。
自民、民主、公明の質問で、4時半を過ぎていた。
3時間半、なんの議論をしたって?新聞では与野党攻防の国会論戦とかよくいうけど、保守政党同士だ、米軍問題も、法人税も、武器輸出もイラク・アフガンもない。国家公務員の給与削減と中国船長釈放の件。そしてあいかわらず、政治とカネ。長い質問時間、自民、民主、公明議員は原稿を見ながらの質問だ。

連坊さんが国会議事堂でファッション誌の取材を受けた、ということに30分以上も時間を費やし(公明党の質問)、何度も質疑が中断になった。いったい、この問題、今のわれわれににとって、なにが重要なのだ?


今回は、経済・外交・防衛を審議する委員会だそうだが、経済や外交問題についての議論にはなっていない。

みんなの党が20分(船長釈放について)。
共産党、たちあがれ日本、社民党がそれぞれたったの10分しか与えられていない。

共産党は最低賃金、たちあがれは、国家公務委員改革、社民党は法人税減税について質問した。たった、10分だから、ひとつのことしか質問できず、追求することなんかできない。ひとこと、発言させてもらっているだけだ。

民主、自民、公明の3時間半を越える議論はなんなんだろう?
共産、たちあがれ、社民の合わせてたった30分の議論は、議論といえるだろうか?
これが、国会の実態。

だれも見ることができない平日のお昼からの生中継もいいけど、これはぜひ、夜のゴールデンタイム、午後8時くらいからドカーンと延々と録画放送してほしい。
国会で、今、国会議員たちはどんな議論をしているのか、国民はいやでも目にせざるをえない。そして、この国の政治がどうなっているのか、どこの新聞や本を読むよりもよくわかるかもしれない。


いちご白書をもう一度

2010-10-24 | 日記
カラオケにいくといつも1960年代後半から1970年代初めの歌ばかり歌う友人がいる(それしか知らないらしい)。
懐かしいので、いやではないが、たまに「いちご白書をもう一度」も出てくる。これ、メロディはいいけど、歌詞がきらいだ。1番はいい。問題は2番だ。

僕は無精髭と髪をのばして
学生集会へも時々でかけた。
就職が決まって髪を切ってきた時、
もう若くないさと、
君にいいわけしたね

無精髭と長い髪、学生集会は、ただのファッションだったのだろう。
20歳を少し過ぎたくらいで、「もう若くないさ」とはなんだ。こんなヤツはダイッキライ。
こういう男は、就職したら、すぐにスーツに身をつつみ、ゴルフを始め、日経新聞を読むような男なのだ。
総理大臣になんかなってみろ、米軍基地の県外移設は、「もう若くないわさ」ときっといいわけするにきまってる(言い過ぎたか)。

今、大学生は3年生から就職活動を始めるらしい。
大学生にとっては、ひょっとして入学した時から、就職口のことが頭にあるのかもしれない。なぜだ。ほっておけよ。独り者なら、食っていけるのに。

若者が若者である特権、社会や人生についてラジカルに考え、学ぶ期間が与えられてない。
かつてだれだったか、30歳未満の青年で、社会についての知識がありながら、革命的でない者は無能力者だ、といった人がいるが、今や、「革命的」とか「反体制」とかいう言葉も死語だ。

大学生みんなが、就職活動はしない、と決めたらおもしろいのだが、まあ、それは無理か。
しかし、今でも、卒業まぎわになっても、いや卒業しても無精髭を生やして呆然として生きている好ましい青年もいるにちがいない。そんな君を応援だ(笑)。

法人税・米軍・憲法記事チェック

2010-10-24 | 新聞・テレビから
このところ、ずっと新聞を読んでいなかった。BSの映画、今日は何をするのかな、とチェックする程度(夕刊の上野創記者の連載記事はよかったが)。

つい最近まで、尖閣諸島問題、中国デモ、検察庁のニュースばかりで、他の問題の影がうすくなっている気がする。

個人的に気になる問題は、法人税減税だ。
外国企業が撤退する、国内の企業が外国に出てしまう、国際競争力をつけるために必要だ、企業がよくなれば雇用もふえる、だから、減税せよ、という財界側の意見をメデイアは流す。ほんとにそうか?
もし、法人税減税をするのであれば、減税する前と後の数年間の外国企業が日本に来た数、国内企業が外国に出た数、企業の雇用数など、必ずきちんと検証すべきだ。
この不況、失業者があふれ、庶民が生活に困窮する時に、大企業のいいなりになるわけがわからん。

武器輸出解禁の議論が出てきた。これも大企業からの強い要請。だまって聞いてていい話かよ。

米軍思いやり予算、またなにやら増額されるそうだ。税の無駄使い、事業仕分けはなぜこのことを議論しないのか。

この3つくらいに絞って、明日から新聞をチェックしてみよう。
法人税と米軍と憲法。

永平寺

2010-10-23 | 日記
寒くなったら車ではいけないと思ったので、永平寺へとんぼ返りで行ってきた。往復6時間。
一応、わたしの家は曹洞宗なので、一度はいってみたかった。

大きな修行道場かと思ったが、大きな観光寺になっている。観光客(ツァー客)の団体がいっぱい。けっこう広く、見るところはいっぱいあって、拝観料500円は高くはない、と思った。写真はとってもいいけど、僧侶は撮さないで、といわれた。

修行僧が修行している姿を見たかったのだが、修行姿を観光客に見せるわけにはいかないのだろう。

日蓮、親鸞、道元、鎌倉時代の三大宗教者だが、わたしは、道元に一番、興味がある。禅は、荘子に一番、近い。しかし、書いてるものは、何を書いているのかわからない。心身脱落、ただ座ればいいといっているから、本来、禅は難しいこと考えなくてもいいのだろう。

永平寺そばを食べた。福井のそば粉が一番と聞いたことがあるが、永平寺そばなのだろうか。

永平寺に一月くらいこもって修行したら、禁煙もきっと成功するのにな。

探索 京都のカフェ ことばのはおと

2010-10-13 | 日記
京都府庁に用事があったので、ついでに民家カフェ 「古書と茶房 ことばのはおと」という店に寄った。
京都府庁から歩いて五分。

「古書と茶房」とあるので、ブックカフエかと思ったのだが、古書は売ってはいないようだ。司馬遼太郎の文庫や横山光輝の三国志などが並べられていたが、本の数はそれほど多くはない。ここは古本屋さんではなく、あくまでも茶房なのだ。京都の古い町屋で、ゆっくりとランチ、お茶を楽しむところ。禁煙のお店です。

奈良の「カナカナ」や「四つ葉カフェ」と同じような雰囲気のお店で女性客に人気があるようだ。若い女性が次々と一人で入ってきて、座っていた。若い女性が一人でも入れる店というのがすごい。

テーブルには、ここを訪れた人の落書き帳が置いてあった。「よかったです」「おいしかったです」などの感想が綴られていた。
「影丸参上!」と書いて、影丸の絵を描いておこうと思ったけど、やめにした(笑)。

探索・蕎麦カフェ準備中のお店

2010-10-10 | 日記
知り合いが、吹田市のメイシアター近くに蕎麦カフェを準備中なので、探索にでかけた。

自宅の1階の部屋をカフエに。画像のこちら側は和室で、ゆっくりくつろげる空間。庭もある。

店主は、定年退職後、東京で蕎麦修行をした後、食文化を研究しに、イギリスにも滞在するほどの食にこだわりを持つ。2年近くの準備を経て来年1月に開店予定。

コーヒーカップなども有田焼など趣味のいいものを使い、置物や壁に飾られた小物類も各地から収集してきたもののようだ。蕎麦も自分でこね、のばし、打ち、切る、本格蕎麦だ。今は、全国の蕎麦粉を試用して一番うまい蕎麦を選別中(福井の蕎麦粉がいいらしい)。

食べさせてもらった。はじめは、塩をふりかけて食べて、蕎麦の食感、香りを味わうそうだ。うまい。そこらの蕎麦とは違う。そば湯もいただく。

わたしは、味は関東系で、うどんよりも蕎麦が好き。定食のとき、うどんにしますか、そばにしますか、と聞かれると必ずそばにする男だ。

それにしても、蕎麦とコーヒーを合体させるのは珍しい。手作りケーキもあります。

飲食店開業には、保健所の検査などの許可も受けなければならず、今、その準備中。

最近、民家でカフェをするのがふえてきている。腹を満たすだけでなく、くつろげる時間と場所を求める人が多くなっているのだろう。団塊の世代が第二の人生として始める人も多いようだ。開店が楽しみ。

あ、名前は「蕎麦カフェ空庵」といいます。よろしく。

袖ふれあうも多生の縁

2010-10-06 | 日記
「すれちがった人たち」シリーズ、おしまいにする。
だって、きりがない。だれだってそうだろうが、人生ですれちがい、印象に残っている人は数限りなくある。それに、あまり過去を回想してばかりもどうかと。

すれちがう人は過去ばかりでなく、現在なお、毎日のようにある。電車で前に座った人、田舎の資料館の受付の人、コンビニのレジのおねえさん、散歩中の老人、いや、人間ばかりではない。犬、猫、ゴキブリ君、路傍に咲く野の花、空の雲、建物、風景・・・。

すれちがった人たちは、ついに自分の人生とは縁のなかった人々と思っていたが、そうではないのではないか。やっぱりすれちがった人たちとも縁があったのかもしれない、と思うようになった。
縁がなければ、すれちがうことさえないのだから。すれちがった縁に感謝すべきかもしれない。

日本だけで一億の人口、過去の世界の人間の数を入れたら、無限数だろう。その中で、たとえ、すれちがいだとしても、目でちらっと見、話ができるだけでも希有のことで、やはり縁があったのではないか。

わたしに踏みつぶされるゴキブリ君。彼だって、おそらくわたしと縁があったのだ。

袖ふれあうも多生の縁。うーん、昔の人は深いことをいってるなあ。
毎日、どんな人、生き物、植物、建物とすれちがうか、楽しみではないか。

縁といえば、本もそうだ。
過去から現在まで膨大な数にのぼる「本」。無縁な本もいっぱいあるが、手にとってさわってみる本はどれも縁があるのだろう。

ブックオフなどに行くと、求めている本に不思議によく出会うことがある。本棚を見ていると、「あなたを待っていたのよ、早く、わたしを買って!」と本がささやきかけるのだ。

本との縁も大切に!(なんだ、これが結びかよ 笑)




すれちがった人たち③

2010-10-05 | 日記
大学6年の夏、体育(柔道)の合宿があった。だいたい、一般教養の体育を6年でうける、というヤツも珍しい。この合宿(1泊2日)さえ参加すれば単位をもらえるので、のこのこ出かける。(実際は単位をもらえなかったが)。

信州での合宿だった。わたしは、この時、初めて信州に来た。
合宿場の宿の大部屋に7,8人泊まるのだが、ここで、友人ができた。

わたしは学校にいかないヤツなので、実は学校に知り合いも友人もいない(クラブもサークルも授業にも出ないので、友人ができるはずがない)。

だいたい、友人というのは、一瞬で、一目でわかるものだ(そうでない場合もあるが)。
磊落、快活な雰囲気を持つが、本をよく読んでいて、司馬遼太郎が好き、ゲーテが好き、ゲーテの生命観は仏教の生命観と似ている、仏教も好き、といっていた。
隣に寝ていたので、話がもりあがった。

酒を買いにいこうと、宿を抜けて、二人で酒屋さんに酒を買いに行った。

法学部の学生だった。こんな人だから、友達はたくさんいるのだろうな、と思ったが、いつも大学の図書館にいる、といっていた。司法試験でも受けるの、と聞くと、いいや、故郷に帰って教師にでもなる、といっていた。4年か5年だったかもしれない。

帰りの電車の中で、また会おうと約束した。会う場所と日にちも決めた。

下界に降りると、わたしには、赤ん坊とヨメさんが待っている。生活で忙しく、友達となにかするという心の余裕はなかった。会うことを忘れていた。

その友達からハガキがきた。忘れていたことに気がついた。
大学で会うことにした。

友達は「おれの下宿に来るか」といっってくれたが、「いや、やめとく」と答えた。
当時のわたしには、きっと積極的に人間関係を広げていく余裕とエネルギーがなかったのだろう。
その友達もそのへんがわかったのか、残念そうな顔をしていたが、それ以上、誘わなかった。
それきりで通りすぎてしまった。

いい男だったが、今、どこで何をしているか。
本好きだったから、ひょっとして古本うしおに堂に注文していたりして(笑)

なお、不完全禁煙、危険水域に入った。

NHK「龍馬伝」について

2010-10-05 | 新聞・テレビから
今朝の朝日の朝刊。「オピニオン 異議あり」という欄に高知出身の精神科医・評論家の野田正彰のインタビュー記事。

「内容(「龍馬伝」」はフィクションだらけ。いくらなんでも、こんなことやってはいけません」「

「何度も登場するセリフに“列強は日本を植民地化しよとしている、だから幕府を倒さなければならない」というのがあります。知り合いの歴史学の専門家に、龍馬が植民地化への危機感を持っていたという文書はありますか、と聞いたら、ないというのです。ならば、うそということになる。うその語りをずっとさせている。番組を通じて、国民にある種の政治的メッセージを発したいのでしょうか」

「勝手な使い方には、いいかげんにしてくれよ。と言いたくなります」


まったく、同感だ。
先週の「清風亭の対決」はなんだ?
みんなが白刃をぬいてしまってさ。ありえない。マンガ以下だ。

原作者は龍馬について、幕末史について、何も興味がない人ではなかろうか。
時代考証としてこの番組でお金もらってる人、恥ずかしくないのだろうか。

お龍さんだけは、なかなかいいよ。

肝心の福山龍馬が、わるいけど、失格。

あと、何回、「国のために」と「ありがとうございます」を龍馬にいわせるのか、それだけが楽しみになっている。

すれちがった人たち②

2010-10-04 | 日記
新聞に小さく「ロマン・ロラン研究会」の案内が出ていた。このころは、ロマン・ロランに心ひかれていたので、バイトを終えてから夜、一人で参加することにした。20歳のころだ。

場所は銀座のどこかのビルだった。探して、受付の場所へいくと、ちょうど同時くらいに一人の目のぱっちりした女の子が駆けつけてきた。いっしょに入ろう、ということで、隣同志にテーブルに座った。

テーマは「狭山裁判」で、報告者が狭山裁判について語っていた。なんだ、ロマン・ロランについての話ではないのか、とがっかりした。ところが、隣の女の子は、手をあげて積極的に報告者に質問している。その場の空気を破って発言する人は尊敬する方なので、スゲーと内心感心した。会が終わり、その女の子といっしょに帰ることにした。

「ロマン・ロラン読んだことあるの?」「ない。まったく知らない」と答える。
「狭山裁判知っているの?」「知らない。全く知らない」と答える。大笑いした。

歩きながら話を続け、駅についた。喫茶店でも入ろうか、と誘おうと思ったが、言えなかった。
電車に乗る。つり革につかまって、また、いろいろ話をする。女の子は「明日、大学祭なの」としきりにいっていた。女子大だったが、「来ない?」と誘われているような気がしたが、バイトの日々だから、どうせ、そんな余裕はねえ。反応しなかった。

その子が降りる駅に電車は着いた。「じゃあ」といって電車を降りて、さよなら。名前も知らない。一瞬のすれちがいだ。
しまった、と思った(笑)。(ネタがないからとはいえ、なんのはなしや)

なお、まだ不完全禁煙。タバコは買っていません。いいかげん、完全禁煙しろ!


すれちがった人たち①

2010-10-03 | 日記
ロマン・ロランの「ジャン・クリストフ」にアントワネットという女性が出る(作品の中では、この女性のために「アントワネット」という章を設けているくらい重要な人物だ)。

クリストフの親友になるオリビエの姉だが、若くして亡くなる。クリストフがオリビエと知り合う前にこの女性とすれちが場面がある。うろおぼえだけど、劇場で席がたまたま隣同志になり(少しは会話する)、その後、あるとき、駅のプラットホームでクリストフが電車に座っていると、もう1台の電車も止まり、そこにアントワネットが座っていて、互いに相手を認めるが、電車はそのまま通り過ぎ、それっきり二人は2度と会うことはなかった。ちょっとしたごく短い場面だけど、印象に残るシーンだ。

ちょっとすれちがった人だけど、妙に印象に残る人たちっているよね(前ふりが長いぞ!)

それで、小生の場合(笑)。

時は中1の1学期。場所は東京練馬の原っぱ。
わたしは、学校をさぼって、一人、畑の前で木刀の素振りをしていた(机龍之介の真似をしていた)。どこから現れたか、それを横から見ていた同じ年頃の男子がいた。ニヤリと笑って「おれにもやらせて」と声をかけてきた。

近所の子ではなく、中学校も違っていた。初めて見る男。わたしと同じように学校をさぼっていたのだろうか。すぐ、仲良くなり、原っぱで、相撲、柔道などをして草原を転げ回った。

「親指1本で相手は倒せるさ」といった。「学生服の上から3番目のボタンがあるだろ。その下を親指でつくんだよ。今度、試してみな」と教えてくれた。喧嘩の達人だ。2,3時間遊んで、別れ際に、「君、このへんでイヤなヤツいないか、いたら教えろよ」といったので、上級生の「シン」という名前だけ教えた(小学生のころのこのへんのボスだった)。

それから、数日たってから、近所の同年配の子から「おい、変なヤツが来て「おまえはシンか?」と、いきなりむなぐらをつかんできた、だれだい、あいつ」と文句をいってきた。
きっと、「シン」を探して歩き回っていたにちがいない。

とにかく、それっきり会っていない。名前も何も聞いていない。昔の藤 竜也(藤原 竜也ではない)をそのまま子供にしたような顔で、藤 竜也を見ると、いつもこの子を思いだす。

なお、不完全禁煙。今日はしけもくを1本。何ヶ月も前のヤツで頭がクラッときた。

八幡堀めぐり(近江八幡)

2010-10-02 | 日記
秋まっさかり。あとひと月もすると、寒くなる。
秋を楽しもうと、近江八幡に。

以前、1度、訪ねたことはあるが、舟に乗ったことはなかった。
日牟禮八幡宮の鳥居をくぐったら堀に降りると、乗り場はある。車は八幡宮にとめたらいい(無料)。
小舟(ボート)だ。女の人が運転していた。貸し切り状態で、すいている。
ここは意外と知られていないのではないのやろか。
水郷めぐり、といって、手こぎの舟も出ているようだが、こちらは8000円とかで高すぎる。
八幡堀めぐりの方は、堀を往復、約40分で、大人1000円。
秋の風情を楽しむにはこちらで十分だ。

沿岸には古い建物が建ち並び、コスモスがきれいだった。

今日は、朝から午後6時まで完全禁煙できた。
6時に、子供のタバコを1本だけ盗んで吸った。
完全禁煙できる日も近い。