虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

人生の贈りもの 色川大吉

2015-03-31 | 新聞・テレビから
朝日夕刊に「人生の贈りもの」という記者のインタビューで半生をふりかえって語ってもらう連載ものがある。自由民権運動の研究や、かつて小田実と「日本これでいいのか市民連合」の共同代表でもあった歴史家色川大吉は12回にわたって連載され、今日で終わった。

12回の間、自分のこと、過去の業績は大いに語るが、今の安倍政権への批判はまったくなかった。
89歳ということで、現実社会との闘いからは引退したのだろうか。
この連載では、なかにしれいが、安倍政権への批判をズバズバと語っていたのが印象に残っていた。

平和な時代ならともかく、今のような危ない時代、著名人が新聞やテレビなどのメディアで自己を語る機会を与えられたのなら、記者をまきこみ、メディアをジャックするくらいの意気込みで言うべきなのだ。言いたい人はおそらくたくさんいっぱいいる。しかし、危険なことを言う人、安倍政権を鋭く批判する著名人を、メディアは使わない、出さない。

森村誠一などは、何度も、声の欄に投稿して安倍政権を批判しているくらいだ。

インタビューを受けたのなら、これをいい機会と、少しでもいいから、集団的自衛権でも憲法についても語るべきではなかっのか?大吉先生。


報道ステーションの古賀降板

2015-03-28 | 新聞・テレビから
昨日の報道ステーションを見た。

古館氏から中東問題のコメントを求められると、「その前に言わせていただきたいことがある」と前置きして、「今日で出演は最後になる、テレビ朝日から降板されることになった。官邸や菅さんからのバッシングがあったが、視聴者の皆様から応援もいただき、楽しく番組を終えることができた」とかいう内容だった(正確にはおぼえていない)。それに対して、古館氏は、「今の発言は承服できない。テレビ局が降板させたわけではない」というようなことを言っって少し言い合いになる。

古賀氏は、「I AM NOT ABE]の紙を画面に出す。古賀さんとしては、番組の最後にメディアに反骨を示したのだろう。古館氏は少し気色ばんでいたようだ。

それにしても、官邸や菅官房長官から電話で古賀氏の発言に対して抗議がきた、ということはただごとではない。古賀さんが、まだ公務員だったら、上司から叱責されてもやむをえないだろう。だが、現在は民間人だ。民間人のテレビでの発言に官邸からクレームをつける、ということはあってはならないことだ。問題にすべきなのだ。はたして、マスコミ界で問題になるだろうか。おそらく黙殺。

テレビ局は、とにかく政府にとって都合の悪い人は降板させる。今のテレビ番組に出られる人は毒にも薬にもならない人なのだ。お笑い芸人がテレビを独占しているのも当然なのだ。

報道番組は、現在、NHKと報道ステーションしかない。NHKはすでに政府広報番組になっているが、報道ステーションもその後を追うことになりそう。

報道番組が消え、あとは、人々から大事な問題から目をそらせり情報番組ばかり。


かつて昭和時代、当時のメデイアは自由な批判をやめ、政府に迎合した姿勢をとったが、それは、政府、軍部からの弾圧があったわけではなく、メディア自身がすすんでその道を選んだ。

反骨のかけらもない日本。

そのうち、今、テレビに出ているのは政府のおべっか野郎ばかりということが定着し、テレビは国民から軽蔑される存在になるだろう。すくなくとも、私は、今のテレビの存在価値はない、と思っている。

あぶない私

2015-03-20 | 日記
仕事をしているが、毎日、ミスが多い。
今日も、メニュー欄に「ちらし寿司」と書くべきところ、また、「ちらり寿司」と書いた。これ、1度や2度ではない。よっぽど、「ちらり」が好きなのだろうか。
営業中の看板を「定休日」のままにすることたびたび。注文を聞き間違えることもよくある。

今日、憲法改悪反対のネット署名をはじめてしてみたのだが、書き込む欄に性、名前とある。
性に「男」といれ、名前に自分の姓名を書いた。署名したら、自動的にメールで署名した名前が返信されのだが、なんと、「男 ・・・さん」とあった。姓を性とみまちがえたのだろうか。

こういう失敗は毎日。

憲法違反状態の政府

2015-03-10 | 新聞・テレビから
先日の皇太子さんの会見で、皇太子さんが「(今日の日本は)戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受してきました」と憲法について語った部分が、朝日の記事にはなかった。

それに対し、読者からたくさんの疑問が寄せられ、また、池上彰もコラムでとりあげたそうだ。それについて、今朝の新聞で釈明をしていた。昨年はのせたが、今年はスペースがなかったので割愛したと。朝日は、憲法への関心がうすいのか?

今、政府では与党協議とかいうことで、集団的自衛権を行使できるようにと、存立事態とか、重要影響事態、武力攻撃事態とか、要するに、攻撃されてなくても、即座に武力攻撃できる法律案を作っている。与党が、堂々と憲法違反の協議をしている。とんでもないことだ。朝日は、これについても社説にはしているが、見出しは「立ち止まって考えること」。弱すぎる。

政府は、今のうちに急がなければ、と走り出しているのに、「立ち止まって考えよう」とは、なんともゆうちょうではないか。「憲法違反である!国会議員の資格なし」「天皇陛下の気持ちにも逆らっている」となぜ言わない。

いや、共産党も社民党もどこにいるんだ?この国の良心的学者、文化人はどこにいるのだ?どこかでじっとおとなしく身をひそめてるのか?

人生の最終章

2015-03-10 | 日記
3年半ほど前、身寄りがなく、認知症になった叔母をひきとった。1年半ほど、デイサービスに通っていたが、その後、近くの特別養護施設に入所した。月に2回ほどは、様子を見に行っていたが、この2月からは、毎日、夕食の世話をしにいっている。

2月はじめ、食事をしなくなった、と施設から連絡があった。医師から、このまま食事をしなければ、1週間ほどで死んでしまう、といわれた。92歳。いわゆる老衰ということで、自然な成り行きなのかもしれない。

後悔しないように、最後はきちんと見てあげようと、夕食時間、そばに付き添って少しずつ食事をすすめることにした。ごはん(おかゆ)は食べないが、ヨーグルトやみかんのつぶ、ソーメンなどは口にするようになった。「いらない」と言っても、そこは認知症なので、すぐ忘れ、口にすることもある。最近は、食べる量がふえ、ごはん(おかゆ)も食べるようになった。

夕食時間は食堂に20人~25人ほどの高齢の入居者がいる。ほとんど車いすで、自分で食事をとることもできない方も少なくない。しかし、職員さんは、3人か4人。どこの施設も同じだと思うが、とても手が回らないと思う。職員さんはよくがんばっている。食事、入浴、排泄、どれも大変だ。
だが、介護施設は人手が足りない、という。給料をもっとあげるべきなのだ。人数をふやすべきなのだ。老人を大切にするなら、そこで働いている人を手厚く待遇するべきなのだ。われわれも、あと10年もたてば、みなお世話になる場所だ。

軍事費をあげたり、わけのわからない外国の経済援助や法人税減税など無駄金を使いすぎる。

どうも、何をしても何を見ても、安倍政権への文句が出てしまうな。

言葉に気をつけよ

2015-03-02 | 新聞・テレビから
後藤さん、湯川さんが殺されてから、もう1ヶ月がたつ。

「イスラム国」に殺された後藤さんたちの解放に向けてどのような交渉をしたのか。
案の定、いまだ公表されない。
政府が交渉を検証し、有識者に判断してもらうとか当初言っていた。しかも、公表できない場合もありうる、とか。あきれた話ではないか。

本来なら、政府の検証をあてにせず、ジャーナリズム関係者が率先して調査すべきだろう。だが、その後、新聞紙面には何もなし、沈黙のままだ(テレビ局は言わずもがな)。秘密保護法案にひっかかって、逮捕される覚悟で、調査する新聞人はいないのか。

新聞で、国会議員は身分が保障されているのだから、まず国会議員が追及すべきだ、という記事を読んだことがある。最近は、どんな問題でも、政府を批判するのは、新聞、メディアの役目ではなく、国会議員、野党の仕事だ、という口調が目立つ。今の野党が、政府・自民党とどれほどの違いがあるのか。

イスラエルでした安部首相の演説が、「イスラム国」に口実を与えたことは明らかで、安部首相には責任がある。しかも、これすらも、その後、問題にするメディアはない。驚くべきことだ。

先週、ラジオで国会中継を聞いていた。
下村文部大臣の疑惑を追及していた国会議員(民主党だったか?)に、下村氏は「言葉に気をつけて話せ、根拠があるのか」などと言われていた。わたしだったら、そこで怒り爆発、ケンカになるところだ。国会は、言論の場ではないか。疑惑をもたれた人がこんなでかい態度をとるのか。

いろんな場所で、おそらく「言葉に気をつけろ」という圧迫があるのだろう。

はっきりものも言えない新聞は存在価値なし。テレビはとっくに価値なし。
ひどいもんだ。いやになっちゃうよ。