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2023年を振り返る(追記あり)

2023年12月28日 21時53分11秒 | つれづれ日録
 「2023年のベスト3」の補足を書きます。

 この1年に見た展覧会のうち主なものを挙げておきます。
 筆者はいつになく遠出の機会に乏しく、ほとんどが札幌とその近郊で開かれたものに限られます。

1月
・楢原武正展 文字の世界
第73回全道学生書道展
・近代・現代陶芸100選展
・視線のはなし
・さっぽろ雪像彫刻展
野田弘志 真理のリアリズム
三浦奈津美 写真展 THE STORY
砂澤ビッキ展
German Suplex Airlines「Big Buddha Project -令和の大仏造立-」

2月
・澁谷俊彦展「沈黙の森」
・長坂真護展 ~Still A BLACK STAR~
・サッポロ・パラレル・ミュージアム
ボーダレスミュージアム 吉野隆幸・梅田マサノリ(帯広)
鈴木隆展 (帯広)
・Night Owl (帯広)
・空殻と蛹
・藤原千也展

3月
・風間健介遺作展(東川)
・アーティファクト展
・札幌美術展 昨日の名残 明日の気配
・Work in Progress 10 2023 Still warters run deep 北翔大学北方圏学術情報センター市民講座/プロジェクト研究美術グループ成果報告作品展
・早瀬星優 個展「天機は境界に沈む」
・戦時下の北海道美術
・守分美佳展
・谷口明志個展
・秋元さなえ展
made and seek
・佐藤庫之介―追悼の書展

4月
北海道文化奨励賞受賞記念 上嶋秀俊展 (小樽)
・佐藤泰子展
・大島龍展「木版画 Resonance」
小川原脩セレクション 戦地スケッチ展 (倶知安)
・山崎愛彦個展「ドアスコープとベーグル」

5月
尾形香三夫追悼展 (岩見沢)
・みんなと MAYA MAXX」展/上遠野敏ミニ個展 (岩見沢)
・éloquence / le Japonisme Photo Exhibition
・相川みつぐ個展 RED LIST
・ KEITA GOTO PHOTOGRAPHY EXHIBITION “№02_engawa” (東川)
・言葉としての色彩展(東川)
・簑口ヒロミ写真展「桜の旋律 II」
・富田幸衛遺作展
・第3回 朝里川 桜咲く 現代アート展(小樽)
・素材としての写真拡張展―写真か? vol.3
・第9回北海道一水会出品者展(深川)
・トリック×イリュージョン!

6月
・平野遼と佐藤仁敬
艾沢詳子展
・友田コレクション
・林美奈子個展「音楽」
・木村富秋・由紀子展
・渡会純价展 銅版画人生60年
・斉藤矢寸子展
・北の foundation
Furukawa Yuko solo Exhibition「Essence」
・伏木田光夫油絵個展
・中橋修回顧展
・紅露はるか個展~流れゆく舟のたび

7月
・鈴木吾郎展
・伊藤彰規展―キタミブルー
・別府肇個展「金属の深い森」
石垣渉 水彩画のせかい展
下沢敏也展「Re-birth2023 沈黙の始まりⅡ」
追憶の歌 日本画家・福井爽人展 (小樽)
・Hokkaido & Swedish art
・白鳥信之展(喜茂別)
雨のち雪 カワシマトモエ個展 絵と工作
Rie Kawakami -Flat and Dynamism Project 川上りえ フラット・アンド・ダイナミズム・プロジェクト

8月
・第19回 書圏展・連立個展 群人展
福山桂子第8回作陶展「祈り」/第9回作陶展「祈り II」
・アートプラネッツ・ラスト展
・越境する日本画
・太田欽舟 書の個展
清 嵩二展「亜熱帯の森」
・第60回創玄展・中野北溟最高顧問百寿記念『創玄代表作家100名による小品展』/中川蘆月 書の世界展~生きた証を残したい~ 師中野北溟先生100歳のお祝いと感謝の意を込めて
・駒澤千波「ハナビワニ」
・「Return to Fantasy」展(岩見沢)
・砂田友治・陽子回顧展(深川)

9月
「縄文≒現代」展
・㐂久一本店創業百周年記念展 まちとアートと家族の物語
・横須賀令子アニメーション個展
・CROSS WAVE 2023
飛生芸術祭(白老)
重岡静世 油彩・木版画展 (深川)
・北山寛一展「ホロナイ鳥瞰」
・竹本英樹「自分に問う」
工藤和彦作陶展
・「彫刻とは」展
・「大地康雄の油絵」展
海に刻まれた記憶 / Crossing the Ocean_ハナンみや

10月
白老文化芸術共創「ルーツ & アーツ しらおい」
・未視感/既視感 前澤良彰展
・削りのフォルムと塗りのライン 高井秀樹・辻徹 二人展
・おたる Book Art Week 2023
・Pater last exhibition “ANSWER”
・深川市アートホール東洲館所蔵品展(恵庭)
・島田晶夫木工芸作品展
北海道陶芸会55周年記念展「陶・新時代ー北からのメッセージー」
・小林麻美展
・北海道伝統工芸展

11月
・比田井天来展
・佐藤壮馬「Entangled Dimensions : 縺れた次元」
揺さぶる絵 変貌する日本画のイメージ
・伊藤妹展 “overflowing” 抱きしめる人
・モリケンイチ個展「幸福国家」
小山耕一作陶展
・生命体の存在
・佐藤武展
・Hiroyuki Nakamura "the sky above" 眩しくて
・白岩大佑急須展
工藤悦子展
・八子直子展「昔の声」
堀江理人個展『疲労 The Exhaustion』
松川修平個展「光の均衡」
・西村和作陶展
深堀隆介展

12月
つらなるかたち Fractal Odyssey
・オトナプリンツ
・黒崎彰・舩岳紘行展
近藤マリア ルイーザ明子 写真展「Passing by 通りすがりに」
・宮地明人展 それぞれの情景(岩見沢)


 こうしてみると、それなりにいろいろ見ているけれど、とにかく、書いていない展覧会が多すぎです。
 深く反省しています。
 ただ、ベテランの個展を中心に、北海道新聞の紙上で書いて、ブログにまで手が回らなかったものもかなりあるのですが…。


 ニュースとしては、札幌の現代アート作家・千葉麻十佳さんが岐阜県のコンペでグランプリを受賞したことがあります。
 ギャラリーは「tuus」 や RY's cafe bar 、創成イーストの「空間」のほか、空知管内月形町のアートビレッジなど新規開設もありましたが、KINBI nicojica、北海道銀行札幌駅前支店ミニギャラリーなどが閉店し、来年は道新ぎゃらりーがなくなることが決まっています。

 訃報は、昨年末の田丸忠さん(北見、現代アート)をはじめ、板津邦夫さん(旭川、彫刻家)、巳亦進次さん(札幌、ガラス作家)、林田恒夫さん(釧路、タンチョウの写真家)、中森敏夫さん(札幌、temporary space 主宰)、菱川和子さん(札幌、画家)、井口健さん(札幌、建築家。「北海道百年記念塔」の設計)、二部黎さん(別海、彫刻家)といった方が亡くなりました。
 道内在住・出身ではありませんが、2014年の第1回札幌国際芸術祭を監督した世界的音楽家の坂本龍一さんもこの世を去りました。(この段落を追記)

 
 個人的なトピックとしては「Public Art Research Center 11 [PARC11] 「パブリック・アート・スクール」ーアートとカルチャーをストリートで学ぶ8日間ー」の座談会「1990~2020年の札幌現代美術シーンをふりかえる」にパネリストとして出席したことなどがありました。

 ですが、アート関係で自分にとって最大の出来事といえそうなのは

 遅ればせながら、卯城竜太著「活動芸術論」を読んだこと

でしょう。

 アート観が根本的にひっくり返るほどの衝撃でした。
 
 そのことについて、なかなかじっくり書く時間がなかったので、年末年始の休みは、この本についてブログ記事をアップすることを最大の目標にします。


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