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北海道美術ネット別館

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■工藤和彦作陶展 (2023年9月19~25日、札幌)~9月23日に訪れたギャラリーは10カ所(2)

2023年09月25日 08時51分00秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
(承前)

 旭川を拠点に全国で個展を開いている陶芸家の工藤和彦さん。 
 上川管内剣淵町など道内で掘り出した土を使うだけでなく、釉薬ゆうやくも道内のものを使っています。
 冒頭画像は「オホーツクショコツ壺(薪)」。

(工藤さんの許可を得て撮影しています)

 紋別市渚滑で採取した石を砕いて釉薬にしたものを、わら灰と木灰を混ぜて用いています。
 「オホーツクショコツ片口小鉢」というのもあり、かけ方によっては表面が流氷の海にも見えてきます。
 工藤さんは「北海道の地名などを付けると、ストーリーが生まれやすい」と語っていました。

 このほか、シラカバの灰を釉薬に用いた食器や、粉引の皿などが並んでいます。

 百貨店などでの個展のほか、道内で開業するホテルのレストランから註文を受けるなど、忙しい工藤さん。コロナ禍の最中も、むしろ巣ごもり需要で食器の引き合いがあり、忙しさは変わらなかったといいます。
 そんな中で、自ら重機を運転して、廃業した温泉施設を改修して「ウラヤマクラシテル」という施設を作って、全国のすぐれたクラフトの紹介も行っています。
 せっかく作った穴窯がいまは年2回の稼働なので、来年以降はもっと火を入れる回数を増やしたい、そのために、乾燥前の丸太の原木を買い、自ら薪にしているそう。細身の体からは想像できない、パワフルな活動ぶりには、脱帽です。


2023年9月19日(火)~25日(月)午前10時~午後7時(最終日~4時)
三越札幌店9階ギャラリー(札幌市中央区南1西3)



□工藤和彦のうつわ https://kazuhiko-kudo.com/@kazuhiko_kudo

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