ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

バックトゥーザフューチャー

2007年09月04日 | ガリバー旅行記
 昨夜と今夜、NHK衛生放送で、あの懐かしいスピルバーグが総指揮をつとめた作品「Back to the Furture!」が久しぶりに上映されていて、ついつい楽しんで観てしまったのである。

 1985年作品らしく、第一作ではドグの発明した「タイムマシーン」で1955年の過去に戻って、自分の両親が出会う場面を息子である主人公マーティーが演出したり、第二作では2015年の将来に出かけて、自分の将来や家族の不幸を見て、遡って修正したりと大活躍の映画である。

 皆さんもたぶんご覧になった方も多いと思いますが、こんなにも簡単に失敗も無く映画の様に「未来、過去、現在」を行き来できる「タイムマシーン」が在るならば、少々費用はかかっても行ってみたい過去や未来があるのではないでしょうか。 
 しかし、果たして自分の過去に行って、自分の人生の失敗や不幸を取り戻したり、修正できたとしても、それは決して愉快なことではないのではないでしょうか。

 よく話題になったりするのは、もし出来ることなら「あなたは何時の自分に戻りたいですか?」ということですが、私は決して過去の自分に戻りたいと思ったことは一度もありません。

 今から20年程前に、その当時20歳そこそこの沖縄からボランティアで、私が仕事として関わっていたプレイスクールという、子供達の遊び場活動にやってきていた青年が、車に同乗している時に私に、「ガリバーさんは、人生で何時頃が一番良かったですか?」と聞いたのでした。

 私は30代後半だったのですが、すかさず「今が一番!」と答えると、彼は驚いた様に、「大抵の人は、小学校時代とか中学校時代と言うのに・・・」と首をかしげていました。

やはり私は歳をとっても、いつも「今が一番」だと言いますし、そう言える自分が好きですし、今後もそんな人生を送りたいと思っています。

 ところで、今年の夏の恒例の「内モンゴルの旅」で、一瞬の出来事でしたが、不思議な「バックトゥーザフューチャー」とでも言える体験をしました。

 5泊6日のモンゴル草原でのゲル生活を終えて、内蒙古自治区の大都市「赤峰市」に出て、ホテルで宿泊しシャワーも浴びて、翌日、繁華街といえる下町をブラブラと散歩している時でした。

 屋台のお菓子や果物を買って、狭い路地を歩いている時に、後ろから来た自動車から、見知らぬ若者がハンドルを握りながら「ガリバーさん!」と声をかけてきたのです。

 私は全く、その青年が誰かはわかりませんでしたが、愛想よく笑顔で目線を送ってきたので、こちらも笑顔でニーハオと挨拶はしました。

 すると、車を降りてきた青年が、「スチント」と言う名を口にしたのです。

 何と12年ほど前の私の草原ツアーに、たぶん14歳くらいで同行してくれたことのある、馬頭琴奏者の若者だったのです。

 何と現在も赤峰市の楽団で馬頭琴を弾いていて、26歳になるというのです。

 偶然の出会いだったのですが、市内だけでも60万人もいる大都市の中で、何と12年ぶりの再会となったわけですが、驚くやら、バックトゥーザフューチャー
としか思えない様な光景となりました。

 
 
 
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さて、安全な食品とは。

2007年09月03日 | 日本の課題
 皆さん、日本では北海道のミートホープ社という、とんでもない肉加工会社の、牛肉100パーセントと称して、豚肉、鶏肉だけでなく、兎や雑多な細切れ肉に、賞味期限切れのコロッケやハンバーグなど、もう無茶苦茶な肉加工業者が内部告発で摘発されましたが、中国のダンボール入り肉まんにもビックリしましたね。

 真相のほどは分りませんが、今回の中国・内蒙古の旅の帰国途上では、過去に「中国土産」として一世を風靡した、毛生え薬や痩せる石鹸などの「名物品」よろしく、真剣に「ダンボール入り肉まん」を見つけたら、買って帰ろうかとの冗談も飛び出す始末でした。

 食の国、中国にはほんと何でもありそうですからね。

 ところで、皆さんの「食の安全・安心」って、何処で見分けておられますか。

 スーパーやコンビニ、いつもちょっと立ち寄って購入されている近くのショップ。

 何時でも何処でも、お金さえあれば飲み物も、食べ物も買うことのできる「良き時代」かも知れませんが、よーく見てください。よーく考えてくださいな。

 特に近くのコンビニに立ち寄ってみれば、よく分りますよ。

 今日も仕事の途中に、残暑厳しい暑さをしのぐこととトイレを借用するために、コンビニに立ち寄りました。

 昼飯の弁当を買おうとしても、おにぎりからパン、全ての弁当を手にとって食材の表示が書いてある裏を見ていると、やっぱり買う気がなくなるほど、たくさんの添加物がオンパレードです。

 弁当やおにぎりを諦めて、パンで済まそうとしても、例えば「ハムサンド」でも、食パンに卵とハムとマヨネーズとレタスだけではありません。

 何と、乳化剤、イーストフード、酸化防止剤、調味料(アミノ酸)、PH調整剤、グリシン、リン酸塩(NA),ガゼインNa、増粘多糖類、発色剤(亜硝酸Na),着色料(カロチノイド、コチニール)、香料などの添加物が記載されているのです。

 ちいさな「おにぎり」ひとつ、ひとつを見ても、同様の着色剤、防腐剤、乳化剤、増粘多糖類、リン酸塩、PH調整剤、発色剤などは当然の如く所狭しと書かれているのです。

 そんな「おにぎり」や「おかずパン」を若い主婦の様な人たちだけでなく、ご年配の主婦も、何の疑いも無く「賞味期限」だけを確認して、買い物籠にどんどん入れて買って行くのです。

 しかも最近の食品は、たぶん健康志向やダイエット志向に焦点を合わせたコピーを売りに、騙しのテクニックで、たくさんの添加物まみれの食品を消費者に買わせていると言っても過言ではありません。

 「保存料」や「合成着色料」などは使用していません。

 無駄な脂肪やカロリーオフです。

 とんでもない偽りのコピーで、目先の「健康ブーム」や「ダイエット」に乗せて宣伝しているに過ぎません。

 さて、あなたはどれ程、安全、安心の食材、食品を摂取されているでしょうか。

 添加物と農薬、そして遺伝子組み換えの食品が蔓延っています。要注意ですぞ!!騙されないように、自分の健康、家族の健康を守りましょう。
 

 


 
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モンゴルって何処なの?

2007年09月02日 | 世界の問題
 この夏も、モンゴルに行って「心身共にリフレッシュして帰国」と報告すると、大抵の人は、「朝青龍に会った?」とか「向こうではどんな騒ぎですか?」などと質問される。

 その度に、私はモンゴルって言っても、私が20年間ほぼ毎年の様に行っているモンゴルって言うのは、中国の内モンゴルで、あの朝青龍のいるウランバートルを首都とする「モンゴル共和国」とは違いますが、同じ蒙古族のいる遊牧の民が生活する大草原ですと返答しています。

 日本人にとっても歴史上知っているモンゴルは、あの偉大なチンギスハーンが13世紀に築いた「モンゴル帝国」のイメージと「元寇」と称された、日本へのモンゴル族の到来と「神風が吹いて蒙古族の渡来を阻んだ」事等ではないでしょうか。

 現代人にとっての「モンゴル」は、司馬遼太郎、開高健、椎名誠などの作家が紹介するモンゴル国とその民族、大自然、文化、ゲル、草原遊牧生活、モンゴル相撲、ナーダム(草原大祭)などで知られていると思います。

 しかし、巷での話題で登場するモンゴルは、朝青龍を筆頭とする日本の大相撲で大活躍する「相撲力士」の話題と、北海道を中心とする「ジンギスカン」と失礼なネーミングされた「羊料理」が主の様です。

 一体、「モンゴル」とは、どう説明されるべきなんでしょうか。また何処に在るのでしょうか。

 現在の世界の中では、モンゴル族が主に居住している地域は、大きく三つに分かれているといわれています。

 最大の人口を有しているのが、世界一人口が多い国、中華人民共和国・中国であり、内蒙古自治区に約400万人から500万人いて、その他の地域新疆ウイグル地区をはじめとする中国国内に約500万人から600万人いると言われています。

 次に多いのが、所謂「モンゴル国」、すなわち朝青龍、白鵬などの故郷ウランバートルを中心とする「モンゴル共和国」で、かつてはソビエト連邦の政治的、経済的、文化的影響で支配されていた地域で、ソ連崩壊後自主独立した地域で、約250万人から280万人いると言われています。

 そして三つ目の地域が、現在のロシア連邦の、バイカル湖の周辺に居住する「ブリヤートモンゴル族」で、約20万から30万人いるといわれています。

 その他の地域にも、モンゴル系の民族はユーラシア大陸を中心に多く存在していますが、チンギスハーンノ時代に巨大な騎馬民族として大活躍した名残として、現在国名に「○○○タン」と称されている国々、すなわちウズベキスタン、アフガニスタン、キルギスタン等は、モンゴル族の子孫がいる地域で、モンゴル語で「タン」とは、骨の意だそうです。

 世界に巨大な勢力を広げていた「蒙古族」ですが、今は世界の中で知られている様で、なかなか知られていない国と言っても過言ではないのではないでしょうか。

 かつての東西ドイツや朝鮮半島の北朝鮮と韓国の様に分断された「国家」のひとつである事実は、歴然として「モンゴル族」には、大きな課題としてあります。
 

 
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