ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

「霜止出苗」だって?!

2010年04月24日 | 季節の話題
 明日は4月25日で、七十二候では「霜止出苗」といって、「しもやみてなえいずる」と読む日にあたります。

 読んで字の如く、季節的には「霜が降りるのが止まって、苗の芽が出る頃」という日なのですが、関西地方だけでなく日本中の昨今の天候不順で、今朝方は雨が降っていたかと思うと晴れてきて気温も上昇し、春の気配を感じる一日になるかと思いきや、すぐさま「お天気雨」が降ってきて、寒くなり「キツネの嫁入り」にしては、また晴れて、そして小雨がしとしとと降る繰り返しの「けったいな天気」でした。

 五年前の明日は、関西地区に住まう者としては忘れることの出来ない、JR福知山線の尼崎駅に向かう電車がカーブで全速力で遅れを取り戻すべく走ったために、脱線転覆し運転士をはじめ多数の死傷者が出た「大事故の日」なのです。

 この事故については、五年も経ってようやく事故を未然に防ぐことが出来なかった歴代のJR西日本の社長三人が強制的に起訴されることになったというニュースが伝わり、大企業の利益追求優先のための、しわ寄せが招いたと言われている大事故の責任の一端を会社経営側に明らかにしてもらう裁判が今後続くことになりそうです。

 「霜止出苗」については、お百姓さんたちは当然の如くご存知の季節用語ではあるが、私たち農業に直接たずさわらない庶民にとっては、目耳に新しくさえ思える言葉だが、この四月下旬は、たとえば「米作り」にとっても苗代を整え、田んぼの土起こしをして、田植えの準備に入る大切な季節なのだが、今年の気候不順は、とんでもなく手順を狂わせんばかりの異常な状態であり、田んぼには水が溜まっていて、田起こしが出来ないとか、寒さがぶり返して苗床が育たないとかで大変な状況だと聞く。

 私たちの食生活の基本である「米」づくりに大きな支障が出る恐れのある状況であり、ただですら地球温暖化の兆しが顕著なために、ニッポンの「米作り」もだんだんと北上の一途を辿っていて、九州などでは「米づくり」が適さないという時代が近くやってくるとの予測もでる程で、こうした季節が大きくずれたり、春が冬になったり、夏になったりと感じる様な不順さに一番敏感なのが、植物であり、米作りをばめとする農業にピンチの黄信号が点ったと言っても過言ではないだろう。

 農作物の苗から成長過程で一番大きな痛手は、苗が育つ過程で「霜が折りる」ことなので、この不順な気候で朝方の冷え込みで霜が降りるようなことになれば、農家は一年の収穫も見込めないなど大きな痛手を蒙ることになるのである。

 明日の朝も最低気温が五度前後で日中は十六度程度にはなるとの予報だが、地方によっては四月半ばも過ぎてゴールデンウイークに入ろうとしているのに、「霜の心配」をしなければいけないほどの天候不順が続く危険性が、今年はあるという異常な春といえよう。

 政界も含め、人間様のやること為すこと、自然界に対して失礼かつ無茶苦茶なことをやっている「示し」か「罰」が神様から授けられている様にも感じてならない。

 

 

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