ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

おしいれのぼうけん

2006年08月30日 | ファミリーイベント
 子どもたちの「夏休み」が終わろうとしている。

 長い夏休みだったかな。それともまだまだ「夏休み」が続く人もいるでしょうね。私の記憶に一番印象に残っているのは小学校の頃の夏休みであり、あと1日、2日という頃になって、あわてて「夏休みの宿題」を集中してやり遂げなければ始業式に間に合わないという、あせった気持ちが今も思い出される。

 幼少期から小学生の頃が、一番「ガキ大将」といわれたり、「やんちゃ坊主」の典型だったかもしれない。

 そうした記憶の中で、よく母や先生に叱られて、「押入れ」に入れられたのか、好んで入っていたのか定かではないが、「おしいれの冒険」の記憶が蘇ってきたのである。

 それは「ふるたたるひ作、たばたせいいち画」の昭和49年11月初版の童心社発行の絵本「おしいれのぼうけん」を久しぶりに声に出して読んだからである。

 たぶん我が子が生まれて幼児期から小学生になる頃に、わが子に対して読んだような記憶があるのだが、今となっては息子も30歳であり、確かではない。

 しかし、孫の4歳10ヶ月になるK君は、我が家で眠るときは必ず、自分で我が家の息子と娘が育った「子ども部屋」とも言うべき場所の所狭しと並んでいる絵本や近くの図書館から借りてきた絵本を「読んで!」とご指定で所望するので、読まざるを得ない立場となって、今回は「おしいれのぼうけん」だったのです。

 「桜保育園に怖いものがふたつあります」という書き出して始まる絵本は、ひとつは「押入れ」で、もうひとつは「ねずみばあさん」だと初めから種明かしをするのですが、先生の言うことを聞かなかったり、悪いことをする子は「押入れ」に入れられるのです。

 もうひとつの「ねずみばあさん」は先生がやる「人形劇」に出てくるのです。

 あきらとさとしという男の子が先生の「やめなさい」と言う注意を聞かずにひるねの時間に騒いだり、ミニカーの取り合いをして逃げ回ったために、先生に叱られて「押入れ」に入れられてしまうのです。

 その暗い押入れの中の上下の段に入れられた二人のやんちゃ坊主は、謝りたくなくて我慢しているうちに、ミニ機関車とミニカーが走り出して真っ暗闇のトンネルを通って、「ねずみばあさん」に会うのです。

 あやまりたくないと逃げ惑うふたりに容赦なく「ねずみばあさんとねずみたち」が襲いかかりますが、ふたりは汗ビッショリになって逃げ回ります。

 ふたりの「おしいれのぼうけん」は、デコイチとミニカーを持ったまま、疲れ果ててうとうとしていたときの夢だったようですが、手を繋いだあーくんとさとちゃんは汗ぐっしょりで先生たちに戸をあけてもらい救出されたのです。

 彼らの「おしいれのぼうけん」以来、子ども達は喜んで「押入れ」に入りたがって、押入れは大人気になりました。

 私の幼少期の夢にも同様の「おしいれのぼうけん」の記憶が鮮明にあって思い出されて嬉しくなりました。

 「ねずみばあさんだよ」と声を太くして、怖い声で読む絵本は素敵な世界に連れて行ってくれるものですね。

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