ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

石舞台の満月!!!

2005年09月19日 | 季節の話題
昨夜が暦の上での「中秋の名月」だったのだが、一日遅れの満月を奈良明日香村の石舞台に見に行った。

 少し曇り空の天気だったが、石舞台周辺の明日香村は、小さな飛鳥の名の入ったコップの灯篭を道の両サイドに並べて、魅惑的な演出をして観光客や地元の皆さんを迎えていた。

 あの真夏の暑さが、いつのまにか消えて、日中はまだ三十度を越す日もあるが、間違いない秋の兆しが朝晩を中心として忍び寄っている今日このごろになったが、やはり夜半になると、秋を感じる涼しい風と夜空に、ほっと心が落ち着くものである。

 久しぶりに明日香村の石舞台を訪ねたのだが、日が落ちてから、この地にやってきたのは初めてだった。

 多くの観光客、地元の人たちに混じって中高年のカメラグループと思われる人たちが、石舞台の前で、背景の山の間から姿を出すであろう、中秋の名月をカメラに収めようと待機されていて、たくさんの人でにぎわっていた.

 私たちは、ちょうど7時半くらいに石舞台に着いて、灯篭が照らす小路を石室の中まで歩んだあと、広い石舞台を眺めながら、満月が登場するのを少し待った。

 東の地平線に満月が昇ったあと一時間ほど経って、ようやく石舞台の背景の山の合間から、朧月の姿を現したのである。

 聖徳太子の時代にも、この地で中秋の名月を眺めていた人たちも居たであろうが、時代は大きく時を刻み、2005年の今夜、この地で月を眺める人たちのことを、この古墳に葬られていた人たちは知る由もないのである。

 今後、また数百年から一千年以上、時が流れた後、この地、飛鳥の石舞台が現状のまま残っていたとしても、その時代の日本人が、どんな心境で中秋の名月を眺めるのかは想像すらできないのである。

 とにかく、平和な日本であり、平和な世界であってほしいと願わずにはおれないのだが、小泉自民党と公明党の与党の大勝利についで、民主党党首も若返ったのはいいのだが、憲法第九条の二項は改憲して、現実に沿った軍隊の所持と自衛権の発動を明記するという考えであるというので、大変危惧せざるを得ない心境なのである。

 自民、公明、民主のいずれの政党も、戦争放棄のお題目だけは変えないが、実質的な軍隊の所有と戦争事態での戦闘行為を認めるという考えになっており、憲法の改悪がますます必至な状態となったといえよう.

 平和な夜空に浮かぶ、中秋の名月は心を静ずめ、心の豊かな感性を刺激してくれるのだが、事態がきな臭い時代に向かっているとすれば、おちおちと月見だと風情を楽しんでは、いられなくなるのである。

 
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1 コメント

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名月は心の持ち様 (miyako)
2005-09-21 21:28:48
 私の祖母は、現在95歳になった。毎日、毎日の月を眺めては「名月やな」とじっと見つめている。「中秋の名月」は確かに美しいが、毎日出ている月、満月でなくても美しく思える心が、美しいと言わせて、名月となるのだろう。

 名月は心の持ち様であり、毎日が名月だと思える一日、一日をおくりたいものである。
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