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ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

阪神、阪急の合併。

2008年09月17日 | 感じたこと
 来る10月1日から、かねてから準備されていた「H2O」エイチ・ツー・オー リティリングによる阪神、阪急百貨店の合併を前に、今日から両百貨店の関西にある12店舗で「阪急阪神百貨店」になる誕生記念祭が始まったという。

 そもそも2005年9月末に、突然今はなき村上ファンドが阪神株の大量保有を発表する前に、阪神の主力金融筋の大和証券が、「株価の動きがおかしい」と阪神サイドに警告したそうだが、阪神首脳陣は「阪神タイガースの優勝」前には、よくあることだと一笑にふしたとのことであった。

 阪神タイガースは、2003年に続いて一年経ってまたセリーグ優勝を2005年にも果たしたのだが、この年の暮れには村上ファンドに45%以上の株を買い占められて筆頭株主になられて、村上ファンドからの要求などに対して、あわてた当時の西川阪神社長がいろいろと画策したが叶えられずに、結局2006年春に阪急に救いの手をお願いし、4月28日に阪急・阪神の統合が発表されたのです。

 なんともビックリのニュースだったのですが、我々阪神タイガースファンにとっても寝耳に水の驚きでした。

 それから2年半が経過し、いよいよ梅田のターミナルを二分していた阪急百貨店、阪急電車梅田駅と阪神百貨店、阪神電車梅田駅が、まさに同じ資本傘下であることをあからさまに現実化することになるわけです。

 2006年54月末の阪神・阪急統合化のニュースから二ヶ月も経たない6月6日には、この統合の影の立役者である「村上ファンド」の代表である、ミスターピーンの様な村上氏が警視庁に逮捕されるわけです。

 それにしても、この阪急と阪神の企業統合については未だに、関西人にとっては「しっくり行かない」感じが残っており、お嬢様タカラズカをメインとする文化をイメージする阪急沿線と庶民的やんちゃなタイガースをメインとする文化イメージの阪神沿線の違いと違和感があるわけです。

 梅田のターミナルにある阪神、阪急両百貨店も、はっきりとブランド商品を中心とした上品な阪急百貨店イメージとタイガースグッズとイカ焼の匂いのする庶民的食品街イメージの阪神百貨店は、関西、大阪の文化の両方の良さを演出しています。

 1929年創立の阪急、1933年創業の阪神は、いずれも鉄道、百貨店、プロ野球団を所有するライバル会社として、大阪の表玄関である「梅田」を中心に張り合ってきたのに、今や「阪急阪神百貨店」となり、鉄道もJRをはさんで両私鉄が競争ではなく、仲良く共同企画などで沿線客や観光客のサービスを展開するようになるわけです。

 同じ阪神間に育った違った「文化圏」だと思っていた「阪急と阪神」の統合は、これからの関西経済にとっても、関西人にとっても「上品でおもろい」新しい文化の創造への突破口になることを期待して、阪神タイガースファンの一人として、阪急電車と阪急百貨店をも阪神電車、百貨店同様に見守って行きたいと思います。

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