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3月26日に毎年行われる滋賀県大津市界隈での「比良八講」をご存知でしょうか。
私は大阪生まれで現在京都に住んでいますが、言葉として「ひらのはっこうあれじまい」は聞いたことがあったのですが、しっかりとその内容を知る機会がありませんでした。
先日、「もうすぐ春ですね」と話していると、「暑さ寒さも彼岸まで」とは昔の人はうまく言ったものだと感心しながら、やはり奈良のお水取りが終われば、春になるでしょうなんて言っていると、ある奥さんが3月26日の「ひらのはっこう」のことを話されて26日までは春は来ないなんておっしゃるんです。
「春はセンバツから」とも言うし、いろんな地方での「春」を待ち遠しい季節の言い方があるんだなあ、と思いながら、この「ヒラノハッコウ」が何のことやらと考えていたら、京都人の人が「比良の八講荒れ仕舞い」のことを少し教えてくださいました。
湖国近江の伝統行事として、毎年3月26日に「比良八講」という一大信仰行事が行われ、奈良の二月堂のお水取りと並ぶ、関西地方の「春を告げる」季節行事であることがわかりました。
比叡山延暦寺の衆僧や山伏たちがほら貝などを吹きながら、浜大津港まで華やかに練り歩いて、現在は比良八講船となる「客船ビアンカ」で浜大津港から近江舞子を目指し、湖上では水難者のご回向法要を行い、琵琶湖の浄水祈願も行われるとのことです。
また近江舞子では琵琶湖の一大水源である比良山に対する、報恩感謝の護摩供養が行われるそうで、多くの参拝者や観光客が尺八衆や稚児娘達も交えて参加されるようです。
琵琶湖に春を告げる「比良八講」の時期に、比良山から吹き降ろす季節風が強くて、この風を「比良八講」とも呼び「比良八荒」とも書く比良おろしであり、湖上にも強く吹くため、「比良八講荒れ仕舞い」と言って、その後は穏やかな「春」の到来となると言われているのである。
この荒れた風のために、昭和16年(1941)には、四高ボート部遭難事故も起きており、比良八荒によるものと言われています。
奈良東大寺二月堂での修二会は若狭から水が運ばれ、この比良八講は修三会と呼ばれ比良山系打見山で取水された水が主役の行事です。この比良山系から僧侶や修験者らが丁寧な取水作法で取水した「法水」を琵琶湖の湖面に注いで、物故者の供養や湖上の安全を祈願する「春を告げる」行事なのです。
この法要の頃に寒気がぶり返して突風が吹いて琵琶湖が大荒れになることがあり、これは琵琶湖と比良山との温度差で突風が起きるそうですが、これを近江の人々は「比良八講」と呼び、この日を「比良の八荒、荒れじまい」の日として、この法要が終われば湖国にも本格的な春が訪れるとされています。
今年は、ほんとうに三寒四温の典型的な春への日々が繰り返されて、奈良のお水取りで一端寒の戻りも経験して、この「比良の八講、荒れじまい」で最後の突風が吹いて寒気が戻り、その翌日から、やっと本当の春へと気候が変る様を実感しました。
あちこちの桜の蕾も膨らみかけて、少し萎縮しかかっていましたが、今日の温かさで再び大きく蕾を膨らませて、四、五日後には「桜の花」の咲く、見事な春の到来を目にすることが出来そうです。
私は大阪生まれで現在京都に住んでいますが、言葉として「ひらのはっこうあれじまい」は聞いたことがあったのですが、しっかりとその内容を知る機会がありませんでした。
先日、「もうすぐ春ですね」と話していると、「暑さ寒さも彼岸まで」とは昔の人はうまく言ったものだと感心しながら、やはり奈良のお水取りが終われば、春になるでしょうなんて言っていると、ある奥さんが3月26日の「ひらのはっこう」のことを話されて26日までは春は来ないなんておっしゃるんです。
「春はセンバツから」とも言うし、いろんな地方での「春」を待ち遠しい季節の言い方があるんだなあ、と思いながら、この「ヒラノハッコウ」が何のことやらと考えていたら、京都人の人が「比良の八講荒れ仕舞い」のことを少し教えてくださいました。
湖国近江の伝統行事として、毎年3月26日に「比良八講」という一大信仰行事が行われ、奈良の二月堂のお水取りと並ぶ、関西地方の「春を告げる」季節行事であることがわかりました。
比叡山延暦寺の衆僧や山伏たちがほら貝などを吹きながら、浜大津港まで華やかに練り歩いて、現在は比良八講船となる「客船ビアンカ」で浜大津港から近江舞子を目指し、湖上では水難者のご回向法要を行い、琵琶湖の浄水祈願も行われるとのことです。
また近江舞子では琵琶湖の一大水源である比良山に対する、報恩感謝の護摩供養が行われるそうで、多くの参拝者や観光客が尺八衆や稚児娘達も交えて参加されるようです。
琵琶湖に春を告げる「比良八講」の時期に、比良山から吹き降ろす季節風が強くて、この風を「比良八講」とも呼び「比良八荒」とも書く比良おろしであり、湖上にも強く吹くため、「比良八講荒れ仕舞い」と言って、その後は穏やかな「春」の到来となると言われているのである。
この荒れた風のために、昭和16年(1941)には、四高ボート部遭難事故も起きており、比良八荒によるものと言われています。
奈良東大寺二月堂での修二会は若狭から水が運ばれ、この比良八講は修三会と呼ばれ比良山系打見山で取水された水が主役の行事です。この比良山系から僧侶や修験者らが丁寧な取水作法で取水した「法水」を琵琶湖の湖面に注いで、物故者の供養や湖上の安全を祈願する「春を告げる」行事なのです。
この法要の頃に寒気がぶり返して突風が吹いて琵琶湖が大荒れになることがあり、これは琵琶湖と比良山との温度差で突風が起きるそうですが、これを近江の人々は「比良八講」と呼び、この日を「比良の八荒、荒れじまい」の日として、この法要が終われば湖国にも本格的な春が訪れるとされています。
今年は、ほんとうに三寒四温の典型的な春への日々が繰り返されて、奈良のお水取りで一端寒の戻りも経験して、この「比良の八講、荒れじまい」で最後の突風が吹いて寒気が戻り、その翌日から、やっと本当の春へと気候が変る様を実感しました。
あちこちの桜の蕾も膨らみかけて、少し萎縮しかかっていましたが、今日の温かさで再び大きく蕾を膨らませて、四、五日後には「桜の花」の咲く、見事な春の到来を目にすることが出来そうです。