昨秋の大阪府知事と大阪市長選挙で圧勝した「大阪維新の会」の代表である橋下徹大阪市長と幹事長、松井大阪府知事らが開講する「維新政治塾」へ、400名の定員募集に何と3326人もの人が応募したとされ、中には現職の民主党国会議員も数名含まれているらしく、国も地方もどちらも強い政治不信に苛まれている現状を打破すべく、橋下人気にあやかって、次の選挙を有利に戦いたいと思う者や、新たに橋下旋風に乗って、議員を目指す人らが応募したのだろう。
この「大阪維新の会」の政策の柱となるであろう、坂本龍馬の「船中八策」の名を借りた「維新八策」が発表されたのだが、問題の多い独断的政策が並んでいる。
①統治機構改革・大阪都構想の実現、道州制の実現、地方交付税の廃止
②行財政改革・財政収支の黒字化、国会議員定数・歳費の削減、政党助成金の削減、国家公務員の人件費カット
この二つについては、今まで政策として掲げていただけで、突っ込んだ議論がされていなかったので、大いに積極的な議論で、是非に達成に向かって積極的に進めていただきたいと思うのだが、
③教育改革・教育基本条例の法制化、教育委員会の廃止を選択できる制度の導入
④公務員制度改革・職員基本条例の法制化
については、従来の教育委員会が実質的には有名無実に近い状態になっていて、教育の本当の政治との分離がなされていない現状もあるが、教育基本条例と職員基本条例で、どちらも教師や職員の評価を誰が何の基準でするのかが定かでないし、権力者の意向に沿わない教師、職員が免職となるケースも予想されるので問題を感じている。
⑤社会保障制度改革・年金掛け捨て制と積み立て制の併用、最低限所得保障制度導入
⑥経済・税制改革・TPP交渉への参加、資産課税の強化、脱原発依存、発送電分離
この二項については、積極的議論が必要だし、少子高齢化時代に突入している現代日本の、今後の世代間格差や長寿社会の生活のあり方、経済的支えなど、国がしっかりとした制度に作り変える責任があると思われるし、税については資産や高額所得者の納税負担を厳しくする施策と脱原発施策は評価できると思われる。
⑦外交・安全保障・日米同盟と豪州も含む3国同盟の強化、沖縄の基地負担軽減と抑止力の維持、領土を自力で守る防衛力検討
⑧憲法改正・首相公選制の導入、参議院の廃止と国と地方の協議の場としての議員の設置、憲法改正の国会決議を過半数とする
この二項目については、沖縄の基地負担の軽減は望ましいところだが、同盟国や自衛隊のあり方など幅広い議論が必要だし、参議院の存在意義は疑問があるが、憲法改正を過半数で可能にするのは甚だ危険なことである。
ざっと私自身の感想と考え方からの「維新八策」に対する意見を記したのだが、冒頭にも記した様に、この大阪維新の会が主宰する「維新政治塾」なるものへの異常な関心と、その機会を通じて如何に自分たちにとって有利かつ選挙での勝利を得ようと画策する輩たちが、基本的な政策と、どの様に心情、思想を重ねて言及したり、問題提起したり出きる人たちがいるのかと疑心暗鬼である。
つまり、「維新の旗」の下にすがるだけの「自分の意思や価値観、政治信条」などに乏しい人たちが大量に、この「維新塾」に参加するといった感じが強く感じられて、現状では事前レポートでな入塾については審査するとされているのだが、結局は橋下氏の意向に従う者のが参集されるという塾となりそうであり、松井大阪府知事の様に、橋下門下生を大量に育てることが期待されるだけで、本当の意味での「市民の眼」や「庶民の思い」が届く政策を議論する場とはなり得ないと確信する者である。
この「大阪維新の会」の政策の柱となるであろう、坂本龍馬の「船中八策」の名を借りた「維新八策」が発表されたのだが、問題の多い独断的政策が並んでいる。
①統治機構改革・大阪都構想の実現、道州制の実現、地方交付税の廃止
②行財政改革・財政収支の黒字化、国会議員定数・歳費の削減、政党助成金の削減、国家公務員の人件費カット
この二つについては、今まで政策として掲げていただけで、突っ込んだ議論がされていなかったので、大いに積極的な議論で、是非に達成に向かって積極的に進めていただきたいと思うのだが、
③教育改革・教育基本条例の法制化、教育委員会の廃止を選択できる制度の導入
④公務員制度改革・職員基本条例の法制化
については、従来の教育委員会が実質的には有名無実に近い状態になっていて、教育の本当の政治との分離がなされていない現状もあるが、教育基本条例と職員基本条例で、どちらも教師や職員の評価を誰が何の基準でするのかが定かでないし、権力者の意向に沿わない教師、職員が免職となるケースも予想されるので問題を感じている。
⑤社会保障制度改革・年金掛け捨て制と積み立て制の併用、最低限所得保障制度導入
⑥経済・税制改革・TPP交渉への参加、資産課税の強化、脱原発依存、発送電分離
この二項については、積極的議論が必要だし、少子高齢化時代に突入している現代日本の、今後の世代間格差や長寿社会の生活のあり方、経済的支えなど、国がしっかりとした制度に作り変える責任があると思われるし、税については資産や高額所得者の納税負担を厳しくする施策と脱原発施策は評価できると思われる。
⑦外交・安全保障・日米同盟と豪州も含む3国同盟の強化、沖縄の基地負担軽減と抑止力の維持、領土を自力で守る防衛力検討
⑧憲法改正・首相公選制の導入、参議院の廃止と国と地方の協議の場としての議員の設置、憲法改正の国会決議を過半数とする
この二項目については、沖縄の基地負担の軽減は望ましいところだが、同盟国や自衛隊のあり方など幅広い議論が必要だし、参議院の存在意義は疑問があるが、憲法改正を過半数で可能にするのは甚だ危険なことである。
ざっと私自身の感想と考え方からの「維新八策」に対する意見を記したのだが、冒頭にも記した様に、この大阪維新の会が主宰する「維新政治塾」なるものへの異常な関心と、その機会を通じて如何に自分たちにとって有利かつ選挙での勝利を得ようと画策する輩たちが、基本的な政策と、どの様に心情、思想を重ねて言及したり、問題提起したり出きる人たちがいるのかと疑心暗鬼である。
つまり、「維新の旗」の下にすがるだけの「自分の意思や価値観、政治信条」などに乏しい人たちが大量に、この「維新塾」に参加するといった感じが強く感じられて、現状では事前レポートでな入塾については審査するとされているのだが、結局は橋下氏の意向に従う者のが参集されるという塾となりそうであり、松井大阪府知事の様に、橋下門下生を大量に育てることが期待されるだけで、本当の意味での「市民の眼」や「庶民の思い」が届く政策を議論する場とはなり得ないと確信する者である。