ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

七夕の願い。

2009年07月08日 | 季節の話題
 昨晩が七夕の夕べだったが、私たちの町の夜空はどんよりと曇っていて、天の川どころか星も見えないお天気で、「七夕伝説」を感じることは出来なかった。

 皆さんはご承知だと思うが、この「七夕伝説」は、天の川を挟んで両岸に分かれている「彦星」と「織姫星」が、一年に一度だけ「白鳥座」の助けを借りて「出会う」という、とてもロマンチックなお話なのだが、この両星は実は恋人同士ではなくて、既に結婚している夫婦なのだそうである。

 とても「ロマンチックな話」として誰もがイメージするために、いつの間にか「恋人伝説」の様に人々の心の中で変化していたのかも知れないが、多くの日本人にとっても、「恋人の悲話」の様に思っていた人が多いと思う。

 ところで、この「七夕の夜」の昨夜は、夜空に夢を描くことが出来なかったのだが、地球の上では、イタリアでの先進国首脳会議、いわゆる「サミット」が開催されるために、麻生首相も最後のお勤めよろしく、各国首脳に混じってイタリア入りした。

 日本国内では、もはや「死に体内閣」と言われて久しいが、静岡県知事選挙での自民、公明両党が推薦した候補者が、民主党など野党が推薦した候補者に負けて、次の日曜日投開票の「東京都議選」の結果次第では、自民党内は大混乱になるという。

 こうした日本の政治状況とは全く関係なく、麻生首相最後の外遊にもなる「イタリア・サミット」では、彼は何を話し、どうパフォーマンスをするのだろうか。

 中国の故錦濤首席は、ウイグル自治区での暴動への対応もあって、急遽帰国したそうだが、のんきなお坊ちゃま宰相である、麻生太郎氏は暫しの日本をは慣れての休息かと思える様な笑顔で、スケジュールをこなしているに過ぎない様子だ。

 国内のメディアでの報道も、サミット関連は大したニュースがなく、中国ウイグル騒動や大阪のパチンコ店放火殺人事件などの報道が細かくされている様で、世界の「ニッポン」を示す言動や主張は全く聞こえてこない。

 経済大国といわれたアメリカ、日本のGNPが伸び悩む中、中国の経済発展とインドをはじめとするアジアとヨーロッパの経済的優位が伝えられる中、日本社会の多くの課題が、今ここに噴出し、「どうなるんだニッポン」と言った感じである。

 「年金」、「医療」、「教育」、「環境」「少子高齢化」「福祉」と難題の解決策が見えない状況で、国と地方の役割や税負担の問題の議論が表面的には行われて入るが、どの政党が政権を取ったとしても、いまだ「ニッポンの将来」は、見えない混沌とした「不安」と「心配」の多い事態であることは間違いない。

 毎日の様に伝わる「殺人」、「詐欺」、「強盗」「汚職」「談合」「喧嘩」のニュースの背景に見え隠れする、日本社会の閉塞感と孤独感は、いったいどうすれば解消の道を辿ることが出来るのであろうか。

 心穏やかに、小さな幸せを感謝しつつ、人として生まれた喜びをかみしめられる社会の創造を「七夕に願う」気持ちである。
コメント (1)
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