ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

秋葉原で無差別殺人

2008年06月08日 | 日本の課題
 何と今日午後、東京秋葉原の電気街の交差点で、突如トラックに乗った男が通行人をはねた上で、車から降りてきて叫びながら、見ず知らずの多くの通行人を殺傷したというのである。

 夕方のニュース各局のテレビの報道番組は、どこもこのニュースで追われていた。

 午後5時過ぎ現在で、6人の死亡が確認され、ほかに12名もの方が傷つけられたとういうのである。

 犯人は、駆けつけた警察官の「刃物を捨てなければ発砲する」との警告に、やっと連続行為を断念し、刃物を捨てて警察官に取り押さえられた模様である。

 25歳の静岡県裾野市から東京にやってきて、誰でもいいから「やる」との思いで多くの罪もない見ず知らずの通行人を大量に殺傷したのである。

 ちょうど、今日は七年前に起きた、大阪池田での小学校襲撃事件で七人もの幼い命が亡くなった事件の忌まわしい記念日だったようで、この事件の犯人は確か早期の死刑を望んでいたらしく、数年前に容疑者犯人の要望通り「死刑」が執行されて今は、この犯人はこの世にはいない。

 何とも皮肉であろうか、それともこの事件の犯人であった「宅間」を意識して今回の容疑者が犯行に及んだとは思いたくもないが、悲惨な事件がまたもや起きてしまったと言うしかない。

 ほんとうにここ数年、報道される無差別的殺人や、自らが自虐的とでも言うか、死にたい、または誰かを殺傷すれば刑務所に入れるので、相手は誰でも良かったとするような殺傷事件が相次いでいて、そのたびに心重たく言い知れない暗い思いにさせられている。

 今回の事件の真相も追って報道されるだろうが、ともかく無差別な「通り魔的殺人事件」であることは間違いなく、どのチャンネルも、この「殺傷事件」を報じているので、どうしても目に留まるのだが、観たくない思いにかられる。

 一方で、今朝の新聞の投稿欄に、何と38歳の若さで突然「急性心不全」で亡くなった「自分で話すことのできない」障害を抱えた青年の通所していた施設のバスの運転手さんの「障害者の老親が安心する施策を」という投稿記事が載っていた。

 敢えて記すのだが、人の命に上下も貴賎もないが、無差別殺人を一方でする青年がいるかと思えば、障害を持った若い青年の突然死に対して、彼の老いた両親が「自分たちより先に逝ってくれてよかった」と語ったという返答できない悲痛なコメントが紹介されていた。

 何と表現すればいいのだろうが、親がわが子の死について、自分たちより先に天に召されてよかったと言わざるを得ない、わが国ニッポンの現実。

 一方で、多くの罪なき通りすがりの人々を無差別に殺傷する青年がいる現実。

 どちらもニッポンの現実なのだが、何とも説明しようのない遣る瀬無い思いがこみ上げてきて悲しいばかりである。

 冥福を祈るしかできない己であるが、何かが間違っているし狂っていると思うのである。
 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする