ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

もうすぐ五月病?

2005年04月28日 | 季節の話題

 ほんと気持ちのいい季節になったね。いよいよゴールデンウィークとやらに突入し、今年は明日から1週間のお休みと言う人も多いと思われる。

 4月新年度から、幼稚園、小中学校をはじめ新しい学校や学年、学級に変って、もうすぐ3週間が経とうとしている。やっと慣れ出したところかも知れないが、まだ何とか緊張の中で毎日を送っている子ども達も多いことだろうと思われる。

 1週目から2週目にかけて、初めての幼稚園児も初めての大学生も、同様に幼稚園、大学での生活での精一杯の疲れとストレスからか、帰宅後どちらもうたた寝というか、夕食も忘れて寝てしまったというケースを家族の人から聞いているのである。

 社会人一年生にとっては、連日の会社での研修や仕事を覚えるためのガイダンスや社内外の人との出会いが多くて、夜もそう簡単に帰宅できない職場も多くて、帰宅してバタンキューと言った状態の人も多いと聞いている。

 いずれにせよ、ここ1ヶ月は新入社員も新入児童も精一杯で頑張っているのであるが、何と日本では恵みか罪か、どちらともいえないゴールデンウイークと名づけられた大型連休があり、多くの場合最低1週間近くの休暇となってしまうのである。

 この1週間が、新入りにとってグッドタイミングな疲れや緊張をほぐす期間になれば幸いなのだが、却って折角の慣れかけたペースを乱してしまうケースになってしまうことがあるから厄介である

 いわゆる「五月病」ってささやかれる性質の悪い憂鬱であり、休み明けにどうも幼稚園や学校、職場への通園、通学、通勤の足が重たくなって、季節は最高のさわやかな新緑の候なのに、心はどんより曇ったようにしんどい気持ちで、不安や苛立ちに苛まれてしまうのである。

 この状態に陥らないようにするために、心と体のリフレッシュをうまくせねばならないのである。

 決して病気そのものではないのだが、何となく気が滅入ってしまい、勉強や仕事が手につかないばかりか、行きたくなくなるまでに至る症状に迷い込むケースも多く見られるのだ。

 結局目には見えないのだが、新しい環境に適応するために大変なエネルギーを使っていたり、ストレスの中にいたりするわけで、自分の気持ちをうまく表現できなかったり、ゆっくり自分のペースでものごとを行うことができなかったりの積み重ねで、心身ともに参ってしまっていたりするのです。

 子どもの場合は腹痛、頭痛、発熱、吐き気などの体調の不調が出たり、表情がなくなり、友達と遊ばず一人になりがちになったり、ちょっとしたことで泣いたりし、あまり笑わない様になります。

 大人の場合では免疫の働きが低下して、病気にかかりやすくなり、心筋梗塞、消化性胃潰瘍、感染症、精神疾患にかかりやすくなり、うつ症状になり、食欲不振、下痢、吐き気、頭痛、めまい、睡眠障害,動悸、息切れなどの症状がでます。

 ぜひ、ストレスを貯めないようにするために、スポーツや音楽を聞いたり、踊ったり、自分の好きな遊びや読書に時間をとったりと、本人にとってリラックスして自分らしく心地よくなれる状態を見つけて、ストレスの解消に努めましょう。

 まわりの大人や友達や親は、本人の異常に気づいたら、やたら「どうしたの?」と責めないで、頭ごなしに叱ったり、理由を問い詰めたり、戸惑ったりせずに力の抜き加減を心得ながら、一緒に楽しめることや、長いスパーンでものごとをじっくりと共に考える姿勢で、共感できる距離をたもちましょう。

 すべては医術よりも愛を持って解決できるものです。世の中や社会は思い通りにはなかなか行きません。

 多くの個性が集団を作って一つのグループを新しくスタートさせたところですので、じつくり様子を見て、自分の居場所、自分のペースを他人との距離感と共感できる仲間を見つけて、探し出しましょう。

 初夏が近づく晴れやかな五月を、いきいきと愉しく過ごせる様に、あせらずゆったりとした気持ちで迎えられる様にと祈っています。


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