ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

永遠のフォーク大全集!

2005年02月12日 | テレビマスコミ
 ここ数ヶ月、「NHK、日本放送協会」をめぐる問題は尽きなく、プロデューサーの詐欺的経費、海老沢前会長の退任、放送受信料の不払い、そして政治家の圧力の有無、朝日新聞との攻防など、話題提供度は放送内容以上にニュースやネタになっている様である。

 放送受信料の不払い者は以前から相当数いるので、今回を機に不払いを始めた人たちを含めば数百万世帯が「放送受信料」なるものを払っていないばかりか、NHKという媒体「日本放送協会」なる放送局を基本的には信じていない国民やテレビ視聴者が多くいることは間違いないのである。

 私自身も「紅白歌合戦」や「大河ドラマ」などもほとんど見ないのであるが、「ニュース」や「スポーツ中継」は民放他局がやっていない時は観させていただくが、特にニュースは民放との比較のために見ている時がある。

 話はNHKの諸問題になってしまったが、今夜は久しぶりに2時間、NHK衛星第二放送を観てしまったのである。それは「永遠のフォークソング名曲集」なる番組であった。

 60年代後半から70年代にかけての、日本のフォークシーンに度々登場していた、懐かしいシンガーたちが登場し、次から次へと懐かしい日本のフォークを歌っていたのである。

 私が10代後半にアメリカンポップスに出会った直後、60年代の後半から日本でもシンガーソングライターと呼ばれるギターを携えて自分で歌を作り歌うスタイルの若いミュージシャンが続出し、私達の青春の数々のページを彩ったり、景気付けてくれたりしたのである。

 今日、登場したアーチストたちでは、小室等、かまやつひろし、加藤登紀子、西岡たかし、杉田二郎、南こうせつ、伊勢正三、イルカ、高田渡たちだが、忘れてはおけないアーチストとしては、他に岡林信康、吉田拓郎、谷村新司、中島みゆき、松任谷由美、山下達郎、さだまさし、なぎら健一らもいる。

 実は、私自身が70年代を、こうしたフォークミュージシャン達との仕事に携わっていたので、今日の衛星放送テレビ企画は、懐かしさだけではなく、旧知のミュージシャンたちの今、現在の表情や生き様を知る上でも、見なくちゃいけないプログラムと思って観ていたのである。

 71年正月の「岡林信康」の復活コンサートがきっかけで、このフォークソングに関わる業界に入った私の最初の仕事が、あの「遠い世界に」で有名な「五つの赤い風船」のバンドボーイ的役割だったのである。
 
 大阪北区の小さな事務所から、その当時の「風船」の楽器類、ウッドベース、ギター、リコーダー、オートハープ、ビブラフォンなどをライトバンに積み込んで、コンサート会場や放送局、サテライトスタジオの公開録音などにも走っていたのである。

 北海道や東京のコンサートの際にも長距離やフェリーも使って、車で楽器を運んだ記憶もあり、彼等の歌を聴くと数々の場面を思い出すのである。

 30年経って、リーダーの西岡たかしは初期の風船のメンバーだった中川イサト、それにボーカル青木えみこ、キーボード竹田裕美子で「五つの赤い風船」を再結成させ、今日もそのメンバーでテレビに登場し、あの名曲「遠い世界に」を歌っていたが、どうも私にはピントこないし、藤原秀子のボーカルと東祥高、長野隆の旧「五つの赤い風船」を思い出してしまうのである。

 しかし今は今、私自身も30数年前から歳を同じように重ねているのだが、、テレビを通して見る西岡たかしや小室等、高田渡、杉田二郎、イルカ、山本潤子さんたちが、どう見ても彼等の方が歳をとったように見えて仕方がなかったのである。

 NHK、日本放送協会は、大変多くの問題を抱えている公共放送ではあるが、私にとっては今晩放送されたような、時代を超えての記録的なVTRや歴史的な記録をともなった企画番組は見る価値があると思い、さすがNHKならではだなぁ、なんて勝手な感謝で見させていただいているのが実情である。

 これからも、我が青春時代を色濃く彩った、数々のフォークソングやニューミュージックと呼ばれた時代のシンガーやアーチストの過去の映像、歌と共に、今現在も歌い続けている人たちの今の歌も聞かせて欲しいと願っている。他の民放ではなかなかやれない企画「永遠のフォークソング大全集」に感謝。

 
コメント (1)
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