今週は高取の平水指を用意して、
「長板二つ置」のお点前をしていただいています。
割り蓋が水指の中に落ちないように、
慎重に蓋を開ける所作が楽しいですね。
長板は、棚のような、棚でないような、
そんなお点前に感じる人が多いようです。
蓋置は竹を使います。
湯返しをします。
でも柄杓や蓋置を飾り残しません。
湯返しは飾るためと覚えていたり、棚を使うからと覚えていたりすると、
どうしてかなと思われるようですね。
棚によってはも湯返しをしないこともあるし、
飾らなくても湯返しをすることもあります。
それは湯返しをする本当の意味が分かっていないからなのですね。
それは≪水指≫に隠れています。
でもそういうことはは、稽古を始めたばかりの時は、
説明を聞いてもてもよくわからないのです。
だから教えるほうもひとまず、
「棚~飾る~湯返し」と覚えてもらうということになるのです。
点前を一通りこなして、いろいろな道具に触れて、
初めて説明を理解できるということがお茶にはたくさんあります。
それはお茶の点前の始まりが、真のお点前にさかのぼるからなのですね。
日々の侘び茶に身を置く楽しみと、
点前を積んで本当の意味を見つける嬉しさと、
私にとっては何時までやっても尽きない泉です。
よろしかったらぽちっとお願いしますね。
にほんブログ村